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■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 究極の地元愛
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
コーヒーブームで
街にはコーヒー店が
溢れている。
コンビニでも焙煎珈琲を
売る時代になった。
地方には地方に根付いた
コーヒー店がある。
私の地元は神戸ですが、
神戸と言えば、にしむら珈琲店がある。
京都にはイノダコーヒー店がある。
茨木県にザザコーヒー店がある。
このコーヒー店は地元愛に満ち溢れ
地方の企業のお手本のような会社である。
鈴木会長の美味しいコーヒーを
提供したいという思いは
尋常ではない。
年商の2倍もする焙煎機を
創業当初にドイツから購入したり、
採算度外視で
コロンビアの農園を購入している。
とにかく美味しいコーヒーを
提供したい一心である。
世界中から豆を買付て
水も地下水から
NASAが使っている高性能ろ過機で
コーヒーを提供している。
地元を愛して
地元の恩返しをしたいと
様々なイベントに
何千杯も無料でコーヒーを提供している。
普通では考えられないので、
地元ではタダコーヒーとまで言われている。
地元に浸透しているので、
県内800か所以上に
コーヒー豆を卸している。
コーヒーカップも
地元笠間焼を使っている。
手作りケーキは
フルーツも地元産で徹底している。
NO1のコーヒー店ではなく、
オンリーワンのコーヒー店を
目指している。
地元では揺るぎないブランドである。
東京にも進出して
東京駅近くのKITTEにも
出店をしている。
パナマゲイシャという
ブランドのコーヒーを
3000円で提供している。
幻のコーヒー豆で
1杯3000円でも採算に乗らない。
地方にはその地方にしかない
素晴らしいものがある。
それを掘り起こして
花を咲かせることが
地方の雇用や発展に寄与する。
ザザコーヒーのような企業が
地方にたくさん芽生えると
地方も元気になる。
その見本となる企業である。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 安さで売ると息詰まる
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
中小企業は絶対に
安さで売ると息詰まる。
大手でさえ同様である。
最終的には
タダで提供しなくては
競争に勝てなくなる。
体力勝負になってくる。
大手パチンコが競合店を挟み撃ちして
赤字覚悟で球を出し続けて
競合店が音を上げて
店を閉めるまでやり続ける。
そのようなことがよくあった。
それと同じ現象になる。
鳥貴族が安さで勝負して
店を拡大して上場まで
駆け上っていった。
しかし、値上げをした途端に
売上は急降下になった。
6%の値上げでそうなった。
散髪業界の革命児となった
QBハウスは11%の値上げをしたのに
お客様は減らなかった。
そこにはQBハウスが
お客様に訴えていることが
安さではなく
10分カットという
時間の短さを
売り物にしているからだ。
お客様の選択基準が
何であるかによって
戦略が変わってくるわけです。
絶対に中小企業は
安さで勝負するような
短絡的な手法はやめるべきだ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 顧客の痛みを知る
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
新製品を開発する時には
商品のコンセプトを考え、
商品を開発して
機能検査テストをして
販売するのが常識的な手法だ。
日本の電機メーカーが衰退して
中国のハイアールや
日本のアイリスオーヤマに
技術者が転移していった。
ハイアールは技術開発担当者に
市場を開発するために
消費者のニーズを
正確に知ることが
一番大切だと教えている。
今までの日本メーカーは
高機能で高性能がすべてであった。
作り手からのアプローチが多い。
消費者無視の製品づくりだった。
良いものを作っても
売れなかったのだ。
お客様が買うかどうかの
検証がなかったからだ。
お客様が求めているものと
提供しているものとは
かけ離れていた。
古い業界程
お客様の不満を抱え、
我慢している状況が多い。
変革が起こっていないからだ。
お客様の痛みを解消する
製品やサービスを考えることで
新たな購買行為に結び付くのである。
商売は『お客様の痛みを知る』
そこが原点である。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 企業は、人・人・人
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
飲食業界は競争が激しい。
少子高齢化になっていても
店の数だけは増えている。
急成長をしたと思うと
急降下する店もある。
一世風靡した
ワタミも
鳥貴族も
いきなりステーキも
長続きしなかった。
そんな中で着実に
成長を遂げているグループがある。
それは『がんこグループ』である。
大阪では誰でも知っている店で
全国に100店舗以上の店を構えている。
和食チェーンのパイオニアである。
安物でもなく、高級店でもなく
ネタは特選、腕は一流、値段はほどほど、
コストパフォーマンスが高い。
創業者の小嶋会長は
『どこよりも良いものを
どこよりも安く』をモットーに
お客様を満足させることを
常に考えている。
小嶋会長の人としての
生きざまが会社に浸透して
素晴らしい文化が宿っている。
創業者小嶋会長の人間力が
この会社の繁栄をもたらしたと
思えることが一杯ある。
同志社大学を卒業して
修業した後に
大阪十三に
4,5坪の寿司屋を開業した。
寿司屋と言えば時価が
当たり前の時に
値段を表示して売った。
それが大当たりして
店を広げていった。
従業員を雇うときに
店より大きな寮を作り
その時代では
珍しい冷房施設も設置した。
当初から人を大切にした
会社であったのがわかる。
だから、商売の基本は
『人・物・金』というが
小嶋会長は
『人・人・人』だという。
お客様に喜んでもらうために
自社養畜をして
和歌山の海南市にある
がんこぶりやがんこ鯛などを
養殖して鮮度のいいものを
店に配送しているこだわりだ。
がんこ農園も持っている。
がんこグループの離職率が
非常に低いのは、
自分のやりがいのある
職場になっているからだ。
独立するより
素晴らしい人生が送れると
皆さんが喜んで
笑顔で働いているからだ。
その為の研修道場や
接客コンテストなど
イキイキする
職場環境整備をしている。
一番素晴らしいことは
働く仲間と一緒に
【ゆっくり】と成長することを
基本としていることだ。
急成長して上場して
ダメになる会社が多い中
【ゆっくり】成長することを
貫いているからこそ
今でも繁盛店であるのだろう。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 独断は和を乱す
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
会社が1つになれば
最強の会社になれる。
なかなかそうはいかない。
多くの会社を見てきたが、
社長と社員の溝が深いほど
業績は向上しない。
中小零細企業の社長は
会社を引っ張っていかないと
どうにもならない時期がある。
その時に間違っても
独断で物事を決めてはいけない。
『社長は何を考えているか?
わからない。』とよく聞く。
これは社長の独断が原因だ。
上手くいっている会社は、
社長がアクションを起こすときに
全員にこういうことを考えているが、
皆さんはどう思いますか?
と投げかけている。
意見のやり取りを必ず行っている。
こういう習慣を会社の文化として
根付かしていくことが大切だ。
社員自らが考えて
行動することになる。
外部も含めて英知を集めることだ。
しかし、最後に決断するのは
社長であることは間違いない。
議して決せず、
決して行われずという
社長もいますが、
決めなければ
何も動かないのである。
■■ 成功の3原則 ━━━━━━━━
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●即決断力がある
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◆ 効率に逆らう商売
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
お菓子屋さんというのが
商店街から消えていっている。
大手スーパーやコンビニに
客を奪われてしまった。
そんな中で成長している
菓子店がある。
昔の人ならテレビコマーシャルで
聞いたことのある二木のお菓子だ。
お菓子というのはとても嵩張る。
100円のポテトチップスで
利益を10万得るには、
5000袋売らないといけない。
4トントラックに2台必要である。
二木のお菓子は絶頂期があり、
ゴルフショップなど多角化を図った。
そして、ディスカウントショップまで手を広げた。
1991年の大店舗法改正により
急激ディスカウントショップが大赤字になり
会社が倒産の危機を迎えた。
現二木社長が原点に戻り
お菓子店に専念することにしたが、
当初は全く売れなかった。
地方の取引先の
中小零細のお菓子メーカーが
会社を閉める話を聞いた事が
大きな転換期になった。
とても美味しい商品を作っているのに
何とかしたいとの思いから
商売に光が差すことになる。
地方の世の中に広まっていない
隠れた素晴らしいお菓子の販売を始めた。
それが大きく当たり今のスタイルとなった。
今ではどこにもない品揃えで
しかも他店では見たことのない
お菓子が1万種類並んでいる。
お菓子を探索するような
ワクワクした楽しみを提供している。
新しい商品をバイヤーが探し
仕入れ検討会が開催される。
朝10時から午後4時まで
お菓子を約400種類食べ続ける。
そして売り出し方もユニークで
お客様が共感して
目が留まるポップになっている。
お菓子で人を笑顔にすることを願い、
老人ホームにも訪問販売をしている。
いつも違うお菓子を持っていき、
喜んでもらう姿勢を崩さない。
大手と同じ土俵で戦わず、
他社には真似のできない強みを生かし
他を圧倒できるからこそ
今の二木のお菓子の躍進がある。
インバウンドの影響で
海外のお客様が増えてきた。
今ではタイにも出店している。
流通していない商品を
山のように在庫をもって
効率を逆らう商法だが、
他が扱わないお菓子で
定価販売が出来るからこそ
利益率が大きく高収益である。
非効率を高収益にする逆転の発想の勝利だ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 売れる価格は身を亡ぼす
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
誰でも経営者なら
少しでも目先の売上が欲しいものだ。
目先の売上を追うあまりに
その会社の魅力がなくなり
来てほしい買ってほしい
お客さんが消えていなくなる。
全国的に旅館業が振るわない。
星野リゾートなど数社は元気だが、
古い老舗旅館が衰退している。
バブルの時の団体旅行主体の
経営手法から脱皮することが出来ず
昭和の時代のやり方を
未だにしている旅館も多い。
非効率作業で
低労働生産性の経営を
未だに続けている。
予約もらっても
再来店のお客様は
紙ベースの資料を繰りまくって
探してお客様の情報を
チャッチしている状況もある。
予約の一覧表も紙ベースである。
営業が予約をとっても
フロントに電話して
空室を確認して
予約を取るような
二度手間三度手間を
常に行っている。
売上低迷の打開策として
低価格を打ち出して
団体客の集客を狙っている旅館もある。
結局、戦略もサービスもないので、
人はいないのにスタッフは忙しく
サービスも低下して
今までの上得意のお客様は去ってしまう。
最終的に売り上げも低下して
どうにも行かなくなっている。
売れる価格設定で無理をして
売上を確保したために
そのひずみが来てダメになる。
売りたい価格にするために
どうすべきかを議論する必要がある。
売れる価格ではなく
売りたい価格で勝負しないと
商売として成立しない。
安易な策として
売り上げを確保するだけを
考えてしまうと身を亡ぼす。
楽すると商売は上手くいかない。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 社員の確保と離職率の低下
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
人手不足に悩み
困り果てている企業が多い。
離職率が高くて
せっかく高いお金を掛けて
採用したのに無駄になった
そのような経験のある企業も多い。
では上手くいっている企業は
どのような傾向があるのでしょうか。
正直に会社の内容を開示し、
採用時の約束を守っている会社です。
採用時に会社のどのような仕事をするのか
現場も含めて嫌なことも隠さず
見せて納得の上に
募集してもらう事がとても大切である。
給与体系も給与明細を見せて
誤解のないようにしておくことだ。
いざ働いてみて
こんな話は聞いていないとか
これは聞いていた話と違うと思われたら、
昔と違ってすぐに辞めてしまう。
昭和の時代は
力で社員を押さえつけていた
企業も多かったですが
今は全く通用しない。
情報開示がとても重要になってくる。
そして入社後の教育も
丁寧でわかりやすく
自主勉強が出来るようにすることだ。
上司からしか学べないような
システムでは上手くいかない。
そこには人間関係が絡むからだ。
一人前になるのに
修業が何年も掛かるというのは
もう時代遅れである。
マニュアル冊子やビデオを駆使して
自主勉強が出来る体制をとって
上手くいっている会社もある。
評価基準が曖昧で
評価が納得できずに
やめていく人もいる。
何をすれば評価してもらえるのかを
キチンと整理して開示する必要がある。
上司の気分で評価が決まるなんて
とんでもないことである。
労働生産性を上げるには
社員が自分の仕事に納得して
やるべきことが明確になっている事が一番だ。
その努力を社長が惜しまず
社員とのコミュニケーションをとることだ。
社長一人で会社を運用できない。
社長は舞台演出家であり
総合プロデューサーである。
そこを忘れてはいけない。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 現場に答えがある
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
地方に行くと道の駅が必ずあるが、
変わり映えしない店が多い。
そこには地産地消の押し売りをしている。
その地域のものが
そのまま都会の人に売れるとは限らない。
そんな中で群馬県の川場村に
日本一集客している
川場田園プラザがある。
川場村は3000人しかいない
過疎化した村であるが
年間190万人の人が
東京・東海・東北・北陸から
わざわざやってくる。
190万人はよみうりランドの集客力に
匹敵するほどの人数である。
元々は赤字のどこにでもある
道の駅であったが、
永井社長が就任してから
改革をして12年で年商20億売る
道の駅に成長した。
地方には昔は良かったが、
今では衰退している企業が
たくさん存在している。
旅館・飲食・食品など
地方で昔流行っていたものが
少子高齢化により
段々と売れなくなっている。
そんな企業が相談に来るが、
大抵は昭和の時代には
売れたかもしれないが、
今の時代には難しいと
思えるものが多い。
それは『都会のセンス』が
全く感じられないからだ。
悪いい方をすれば『ダサい』のだ。
これほどIT化が進んでいるのに
田舎だからとか
地方だからだとか
これでいいのだと錯覚している。
それなら安く売るしかない。
競争力はない商品になる。
この永井社長は、
群馬の田舎でありながら、
エルメスやルイヴィトンを手本に
センス良く高く売るために
どうしたらいいかを研究し実践している。
常に東京の最先端お店を研究して
自分たちの売り場の改革を
日々努めている。
1800円もするプレミアヨーグルトを
桐箱に入れて売っている。
その他の店も都会の中でも
際立つセンスある店になっている。
地元の野菜も
高級スーパーのような
陳列に仕方であり、
野菜も見たことのないものを
農家の人たちが工夫して作っている。
この永井社長はいまだに
調理場に立っている。
何故ならお客様の様子を見て
お客様のニーズが何かを
常に研究している。
現場にヒントと答えがあるからだ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 心通う商売
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
地方の良さが伝わっていないと
感じることが非常に多い。
こんなに素晴らしいものがあるのに
日の目を見ないものが一杯ある。
地方創生と政府が言っているが
地方の生産者と心が通っておらず、
上手くいっていないのが現状だ。
2013年に発刊された
『東北を食べる通信』という雑誌がある。
岩手県花巻市出身の高橋代表が創刊した。
今では賛同する全国各地の通信が発刊され
1万人以上の読者がいる。
食べる通信リーグ代表として活躍されている。
新聞記者を目指したが挫折し
議員秘書から地元の県議会議員を務め、
東北の大震災後に知事選挙に出たが
落選した後に、この事業を起こした。
その知事選挙の時に
消費者側の自分がいかに
生産者の気持ちが
わかっていないかがわかった。
震災前からも大変だったのに、
息の根を止められたと訴える
生産者のために動き出した。
高橋代表を見ていると
熱い思いが事業の成功に
繋がることがわかる。
感動を通して食べる革命を起こしている。
生産者の生きざまが見えてくるので、
スーパーで表示されている生産者と違って
心が通った商品になっており、
全く別物の極上のご馳走になる。
サイトを通して
生産者と顧客との交流があり、
生産者が顧客の声を直接聞け
尚且つ、顧客も生産者から
美味しい食べ方も教われる。
生きたサイトになっている。
読者がファンクラブを作り
生産者に変わって
東京のマルシェで
自主的に販売したりしている。
考えられない展開である。
パケットマルシェというサイトを作り
全国の農家や漁師の自慢の品を
掲載していている。
これが好評で話題を呼んでいる。
無印商品と提携し
店舗で雑誌の販売なども
行われている。
地方には眠った素晴らしい
磨けば輝くものが一杯あるのだ。
商売というのは
強き情熱があれば成功する。
ちょっとしたきっかけで
大きくブレークすることは
ネットワーク社会では可能である。
心が通じる商売に嘘はない。
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◆ 観察力がモノを言う
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
モノが売れなくなった時代である。
どこの会社も売るのに
大変お金と労力を注ぎ込んでいる。
でも売れないのが事実だ。
ひと通り揃った身の回りで
ちょっとのことで
消費行動には移らない。
その為には
お客様の潜在的ニーズを
掘り起こすしか道はない。
お客様の声を聴き、
徹底的に観察して
お客様のお困りごとを探す。
お客様から
そうそうそれがあれば嬉しいと
同調してもらえるものを
提供しないと買うという
行動には出ない。
お客様を大切にしろというが
丁寧な対応をしなさいというのではなく
お客様の潜在的なニーズを
見つけ出すコミュニケーション力が
一番必要なことである。
ただサービスするなら
ロボットに対応することが出来る。
AIやロボット化が進むほど
人でしかできないサービスが
これからとても需要になってくる。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ユーザーファーストで共感が売れる鉄則
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
どうして売れないと嘆く
経営者がよく相談に来られる。
会社や売る側都合で
商品を開発したり、
サービスを提供したりしている。
全くお客様ファースト、
ユーザーファーストになっていない。
高齢者を対象にした商品なのに
売る側は若い人たちが
想像で商品を開発している。
たぶん、こうだろうと予測でしかない。
相手の気持ちがわからないのに
勝手な想像で商品を作るからダメなのだ。
中途半端なことをするから成功しない。
想像で商売をしては成功率が下がる。
そのような危険を冒してまで
商売をする時代ではない。
徹底的に調査して試作して
満足度を高めてから
商品は世に出すものだ。
中小企業は中途半端な戦略で
失敗をしてしまうことが多い。
人も予算も少ないので
最後には適当になっている。
突き詰めてない事例が多い。
結局は考え抜いてないということだ。
商売というのは突き詰めて考え
これでも大丈夫かと問いただして
あらゆることを想定して
結果を求めることが
成功への道である。
自分ファーストで保身ばかり考えて
商売をしている部署が多い。
だからこそ経営者自身が
突き詰めて考えるべきだ。
任せっきりではいけない。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 執念と粘りが成功に
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
家具業界は悲惨な状況です。
ところが堅実で
世界のデザイナーや設計家から
オファーが絶えない会社がある。
山形の天童にある
天童木工という会社だ。
天童と言えば将棋の駒の生産地であり
ラフランスが有名な土地でもある。
何がすごい会社かというと
成形合板技術が世界一であり
他の追随を許さない。
有名な柳宗理がデザインした
バタフライスツールは
60年近く売れ続けている。
70人以上の世界的な有名な
デザイナーや設計家とコラボして
世の中に天竜木工でしか作れない
家具を世の中に送り出している。
普通は家具と言えば
無垢材など硬い木材が使われる。
しかし、杉・ヒノキなどの柔らかい
家具には向かない材料を
技術力で無垢材・ブナより硬くて丈夫な
家具に仕上げている。
成形合板という技術で
どうにもならない湾曲したデザインも
作れる技術を持っている。
この会社のポリシーは
お客様の要望に
それは出来ませんとは
一切言わない主義で
職人の卓越した能力で
可能にしてきた会社である。
公共事業の議会の椅子や机、
そして、公共の建物の椅子机など
有名建築家の指定などで
多くの仕事を受け持って、
最高年商180億ぐらいまでいった。
バブル崩壊と
小泉政権時代の公共事業縮小で
売上も半分以下になり
倒産に危機を迎えた。
レクサスの木のハンドルや
オリンピックの卓球台など
用途を広げていって
リスクヘッジをしている。
木製自転車まで作っている。
スターバックの中目黒の新店舗には
野外の家具を提供して
雨でも浸み込まない、
日焼けしても劣化しない
開発した特殊塗料を使った家具で
大きな話題を呼んでいる。
社長の執念と粘りが
蓄積された技術力を高め
世界に轟く木工所になった。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 客を選ぶ商法
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
機会損失を恐れるために
売れる数より多く生産して
在庫を抱えたが、
安売りしても売れないで
困っている服飾関係は非常に多い。
コンビニのセブンイレブンなどは
機会損失を嫌うので
償却しなければならない
弁当が社会問題になっている。
中小企業は絶対に
お客様に媚びて
安く多く売ることを
考えていては成功しない。
粗利益を考える必要が大切だ。
クレーマーの対応で
時間と労力を費やして
本当に大切なお客様対応が出来す
真のお客様に迷惑をかけている
そんな商売をしていては先がない。
高級ブランドをレンタルするラクサスは、
その対策を万全にして成長をしている。
お客様はすべてが神様ではないのだ。
飲食店でもなんだこの態度はと思うような店が
滅茶苦茶繁盛店である場合がある。
上から目線で店側が
お客様に指示をしている。
こんなおいしいものを食べさせてやるから
店側の方針に従えという姿勢だ。
京都の高級料亭などは
紹介がないと予約も出来ない。
それは店の雰囲気を保ちたいからだ。
会社側が求めている客層を
どのように集め維持するかが大切だ。
お客様の空気がイメージを高めたり
下がったりするわけだ。
お客様はその時その時の
空気を楽しんでいるのである。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 非常識が常識化する
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
長年商売をしていると
業界の常識が
染み付いて
革新的な発想が浮かばない。
よく自社の常識を
箇条書きに最低100個書いて
それをすべて否定する所から
新たな発想が生まれるから
お勧めしますと言っている。
ヒット商品は
常識外れの発想から生まれる。
しかし、目新しいだけの
薄っぺらい発想ではダメである。
そこにはお客様からの
共感がないと通用しない。
透明飲料がやたらと発売されたが、
本当にお客様のニーズに
合致しているかと言えば
難しいという結果になっている。
何時か消えてなくなるだろう。
古着を買い取り売るビジネス,
立ってステーキをグラムで
食べるビジネス,
スポーツクラブを10分で
使用できるビジネス
など他が考えなかった発想から
生まれたビジネスばかりである。
一番いいのは、
ライバルのいない領域で
常識外の発想で
しかも共感を持てるものを
提供できれば
他は追随できない。
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◆ 社長業は忍耐
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
社員の心の叫びが
聞こえない社長は多い。
社員と社長との信頼関係がない。
売上が5億までが
商店街の果物や肉屋などのように
パパママストアーである。
社長が会社を引っ張って
何とか成り立っている会社である。
まだまだ会社としての体を成してない。
会社は不安定な状態である。
社長がまだ迷いながら
会社運営をしている。
10億までは零細企業である。
パパママストアーから脱皮が
出来ていない段階である。
人材も資金も苦しい時期である。
10億の壁が厚く
突破できない企業が多い。
社長と社員との信頼関係がなく
社員が社長に不快感を持っている。
何故なら10億までは社長は身近におり
社員は社長の一挙手一投足を見て
社長の通信簿をつけている。
良いところも悪いところも見えてしまう。
20~30億を超えていくと
会社の体を成してきて
中小企業になっていく。
50億を超えると
中堅企業の仲間入りになり
人材も確保しやすくなる。
社長ファーストだと考えている
間違った考え方の社長もいる。
お客様ファーストでなく
とにかく社長から言われたことは
何よりも先にしなければならない。
このような会社は衰退する。
会議も社長の独演会で
社員は早く終わってくれないかと
ヤキモキしながら聞いている。
社長に言われたことだけ
しておけばいいと
受け身の仕事しかしない。
余計なことはしない。
伸びてる会社は
社員が主体的に考え
責任もって行動している。
そのような会社になるためには
社長は忍耐である。
社長の思っている事や
結論的なことは言わない。
言ってしまうと議論にならない。
それで決まってしまうからだ。
自分の思っているようなことを
社員にしてほしいなら
そのような考えになるように
質問や疑問を投げかけて
社員を誘導する必要がある。
その我慢が必要である。
すぐに言って次に急ぎたいだろうが
会社の将来のために堪えて育て
自ら考えて行動する集団にならない。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 売れない時代の提案型戦略
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
六本木駅にある
有名な青山ブックセンターが閉鎖し、
新たな書店が出来ている。
今まではどこにでもある書店で
しかも中途半端な店の大きさで
苦戦が続いて閉鎖してしまった。
その場所に『文喫(ぶんきつ)』という
新しい書店がオープンした。
なんと入場料を払うと
午前9時から夜11時まで
いくらでもその書店にいることができる。
本は読み放題で
コーヒーも無料提供されている。
食事も軽食ではあるが結構いけている。
ゆったりとした空間なので、
好きな使い方が出来る。
もちろんパソコン作業も出来る。
店内には書店員が厳選した
目利き力で集めた本が3万点ある。
平均滞在時間は4時間弱で
多い日には200名ほどの来店がある。
その4割が書籍を購入する。
ただ本を並べるのではなく、
書店員の目利き力で
このような書籍があると提案型の
書店となっている。
どのような業界も提案型のアプローチでないと
お客様の心に届かない時代だ。
あまりにも情報がありすぎて
何を選択したらいいかわからない。
確かな目を持った人からの
提案なら受け入れる。
ただ並べて
さーあなたが選んで買いなさいという
展示型の商売は成り立たない。
アプローチの仕方を変えると
購買意欲がわく時代だ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 消費スタイルの変化
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
AVレンタルと言えば、
TSUTAYAそしてゲオである。
そのゲオが新たな挑戦をして
快進撃を遂げている。
ゲオが古着チェーン店
『セカンドストリート』を運営し
急成長をしている。
店舗数から見ると600店舗を超え
ユニクロの8割に迫る勢いである。
AVレンタル業界は
ユーチューブやネットフリックスなどの
台頭で苦戦が続いている。
AVレンタルが世の中に
出現したときは衝撃的だった。
買わずに安くレンタル出来て
多くの人が利用していた。
高収益のビジネスモデルで
利益が出ればビデオを購入して
利益圧縮も出来て
非常に重宝さえた。
FCで多くの企業が経営していた。
商売というのは
同じビジネスモデルが
永遠に続くことはない。
必ず賞味期限切れする時が来る。
その時にどのような策を講じて
事業転換を図るかが
生き延びるための知恵である。
商売は知恵比べというが
いかに知恵を絞るかが勝負だ。
昔の儘のやり方で
変化を求めず
同じことをやっている企業は
必ず倒産の危機が訪れる。
いかに先を見据えて
経営者が商売をしているかが
とても大切になってくる。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 売る実店舗の限界戦略
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
買い物をネットでする人が増えた。
大きな投資をして店舗を構え
人を置いて在庫も抱える
リスクの多い店舗からの
脱却を図る店舗が誕生した。
ユニクロと言えば
大型店舗を構え
多くの品ぞろえをして
たくさんの集客を図っていた。
ユニクログループのGUが
次世代店舗として
GUスタイルスタジオを
原宿にオープンした。
GUの大型店舗に比べて
3分の一以下の面積である。
しかし、品ぞろえは
大型店舗と一緒である。
この店は試着専門の店である。
つまり気に入った服は
スマホで購入する店である。
翌日には自宅に購入した服が届く。
画期的な店舗運営である。
店員は煩わしいレジ業務や
包装業務などしなくていい。
また、バックヤードから
品物を取りに行く手間も
在庫を抱えることもしなくていい。
店員は接客に専念できる。
GUのネット販売率は6%だが、
30%以上に引き上げようとしている。
労働生産性が押し上げることができる。
お馴染みの商品なら
安さを求めてネットで
即買いする傾向がある。
しかし、こだわりの商品は
買う前に店舗で確認して
ネットで購入する。
つまり、実店舗はもはや
ショールーム化している。
百貨店もその煽りを受けて
業績は上がらない。
ショッピングセンターも
店舗が埋まらず
困り果てている。
駅のそばの丸井も
昔はDCブランドブームの火付け役だったが、
家賃収入型のビル運営に
転換を図っている。
更に売らない店を運営し出した。
デジタル化の大波により
消費行動が大きく変わり
売る側のアプローチ方法が
大きく変わろうとしている。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆
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■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ロイヤルカスタマーが会社を支える
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
都心にルノワールという喫茶室がある。
62年前に創業されて
スタバやドトールなどに押され
喫茶店が消えていく中
7年連続増収増益を果たしている。
デフレでセルフ方式の
喫茶が増えていく中、
ルノワールも3年連続赤字になり
ニューヨーカーズカフェという
セルフ方式の喫茶に方向転換を図った。
しかし、うまくいかず撤退となった。
二番煎じをやっても上手くいくはずがない。
同業で高級喫茶で当時でも
1杯1000円のコーヒーを出していた
滝沢という喫茶のオーナーに
自分は廃業するが
高級喫茶の精神を引き継いで
やってほしいと言われたのが
きっかけで原点回帰することが出来た。
ルノアールの創業精神は、
高級ホテルの喫茶のように
ゆっくりと過ごせる
空間を提供するものだった。
原点に戻ることを決めて
走り出した。
ルノアールの価値は何なのか?
他社に出来ない価値は何かを
自問自答して原点に戻った。
狭苦しく、長居が出来ない
喫茶が多い中、
ルノアールはいつまでも
くつろいでいてくださいという
スタイルを貫き通した。
コーヒーを飲み終わると
何杯もお茶を出してくれる。
1坪1,5席でゆったりした空間を保ち
隣の席のことが気にならない。
ゆっくりおしゃべりも出来る。
席で勉強したり
打ち合わせをしたり
生け花教室をしたり
英会話教室をしたり
何に使っても文句を言われない。
貸会議室も併設され
色々な用途に活用されている。
この会社の創業精神は
一に清掃、二に清掃、三に清掃
とにかく朝から掃除をするところから
始まる徹底ぶりである。
そし接客を徹底させて
お客様との距離感を大切にしている。
とにかく毎日来るような
ロイヤルカスタマーが
このルノワールを支えている。
決して安いコーヒーではないが、
その空間を買っている感じで
高くは感じないお客様が多い。
お客様がルノアールに
ロイヤルティー(愛着)を
持ってくれることが
一番の強みである。
経営者は
鳥の目、つまり大局的に
虫の目、つまり局部的に
魚の目、つまり360度全方位的に
見て商売をするのが大切だ。
それを実践されている会社である。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 勘違いしている経営者
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
お金が回っているから
安心している経営者がいる。
本当の数字が読めてないから
会社のお金が毎月
減っているのがわからない。
今会社のお金が回っているから
会社は大丈夫なのだと
勘違いしている
融資してもらい
お金が回っているだけで
事業が上手くいって
お金が回っているのではない。
そこが理解出来ていない。
この勘違いが続くと
会社は大きな過ちを犯すことになる。
つまり赤字を放置した状態で
走り続けていることになる。
車でいうと
満タンのガソリンが入っていたはずが
燃料漏れで目標の場所に
到着できなくなる。
この危険な状態を放置して
何も改革しようとしない経営者は、
破綻企業となること間違いない。
会社の状態を勘違いした経営を
してはいけない。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 家具業界の市場混戦
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
家具と言えば、
ニトリの一人勝ちのように思うが、
実際には市場は混戦状態である。
家具業界は苦戦が続き、
この20年間で売上規模は
3割縮小している。
2018年の家具小売業者のうち
年商10億以上の企業の
25%以上が赤字である。
ニトリは割安な家具をそろえ、
増収増益を続けている一方
中高級価格帯で手厚い接客の
大塚家具は業績不振で
経営再建中で苦しんでいる。
少子高齢化に加え
雑貨と家具を扱う「無印商品」や
異業種からの参入企業が
業績を伸ばしている。
セレクトショップのユナイテッドアローズも
中古マンションのリノベーションに参入し、
家具の販売も手掛けている。
服や雑貨、家具を単品で売るのではなく
生活丸ごと提案して
消費者の購買意欲を呼ぶ策をである。
忙しい世の中トータルで
提案してくれる方が
センス良く過ごせる空間になり
喜ばれている。
ニトリの1強と言われている家具市場に
急拡大しているチェーンがある。
それは大阪に本店を構える
リビングハウスである。
地方の家具を再生して
チェーン化して4年で
25店舗まで広げている。
強さの秘密は、
値段以上の接客術と
生活に寄り添う
空間プロヂュース力である。
例えば鹿児島の店舗は
リニューアル後には
売上が2年で3割増えた。
成功の原因は
リビングハウスの
マネジメント力が
素晴らしいからだ。
そこには洗練されたデザインと
今までより3割安いコスパと
店員が部屋をコーディネートする
力を伝授したからである。
来年数は以前に比べて
6倍に増えた。
センスが良ければ
若者もお金を工面して
個性ある家具を買って
癒される空間にいたい。
その気持ちを汲み取った
戦略が受け入れられている。
地方でも工夫次第で
収益は伸ばせることができる。
お客様に寄り添い
お客様に感動を与え、
共感をもってもらえるかが勝負だ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 優秀な社長の横には
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
優秀な社長の横には、
必ず右腕がいる。
その右腕は良い色を出す。
社長はすごく孤独である。
だから、自分のことをわかってくれる
良き理解者が欲しい。
ただイエスマンでは意味がない。
違った意見も言ってくれるし、
反対の意見も述べてくれる。
そのような人材が
伸びている社長の横には
必ず存在している。
社長の考えやビジョンを
会社に浸透させるために
努力を重ねてくれる右腕である。
現場と社長との橋渡しを
いつでもしてくれて
意思の疎通ができるように
気配り目配りが出来る人材だ。
社長が苦手な部門を
補完してくれる人材でもある。
そして、将来を見据えて
社長が気付かないことを
意見を言って修正してくれる。
しかも社長が実現してほしいことを
立案して実行してくれる。
社長が万が一の時に
会社をコントロールできる人材である。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 癒す市場拡大
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━
忙しい世の中、多くの人が
ストレスで疲れ切っている。
女性の働く人が増え、
ストレスからの解放を求め
『何もしない』を買う人が増えている。
高級レストランに行ったり、
映画やドラマを見たり、
何かをしてストレス解消をするより
何もしないで精神的に癒される方が
贅沢な時間だと思える人が
とても増えてきた。
ヨガに通って
瞑想の時間を大切にしている。
その空間も独特で
森の中にいるような空間で
なんとも言えない癒される時間らしい。
6月に表参道にオープンした
「メディーチャ」という店は
高級ホテルのスパのようで
五感を刺激して
癒される空間を提供している。
ニューヨークではすでに
そのような市場が拡大して
メディテーションサロンが増えている。
決して安い料金ではないが
高級レストランに行くより
よっぽど心が満たされるようである。
いかにストレスを抱えて
日常生活を送っているのかがわかる。
益々市場は拡大していくだろう。
空間がお金になる時代である。
成熟社会であるから
成り立つ商売であろう。
物がないまだ貧しい日本では
物が欲しいという欲求の方が強かった。
物欲・食欲などの方がストレス解消になった。
もうそのような時代は去ってしまった。
だからこそ物を売るのが難しい。
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◆ お客様はわからない
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食品業界はデフレにより
安ければいいと
勘違いしている
経営者や幹部がいる。
最近とんでもない話を耳にした。
食品関係で一番厳しい基準で
製造されているのが
コンビニ業界である。
それも大手3社は徹底している。
コンビニが出来た当時は
コンビニの弁当と言えば
中国で生産された野菜や
製造されたものが当然で
防腐剤や身体に
悪いものが入っていた。
ところがここ20年で大きく変わった。
コンビニの弁当で
中国野菜など入ってないし、
身体に悪そうなものは
一切使われていない徹底ぶりだ。
だからこそ納入業者は
大変な思いをされている。
ところが大手飲食関係の会社などは、
合成肉は使っていないが
肉に油や水分を投入し
肉を膨らませて大きくしたものを
提供している所もあるそうだ。
合成肉ではないから良いだろう
とお客様を馬鹿にした態度だ。
膨らませているから
とてもやわらかいから
勘違いする。
食品を扱っているのにも関わらず
『お客には分からない』と
お客様を舐めたことを
平気で言って
そのような如何わしい食材を提供し
安さをアピールしている所もある。
いい話も聞くことが出来た。
そのようなお客様を舐めて
裏切り行為をしている店などは
売上は自然と降下しているらしい。
お客様は不味いと思わずとも
自然にその店(食品)から
遠ざかっていくらしい。
お客様はわからないことはなく、
わかってくるということだ。
正直なお客様に喜んでもらう
愚直な商売をしないと
続かないとお言うことだ。
お客様を馬鹿にしてはいけない。
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◆ 儲けようとすると失敗する
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【事業継承時の個人保証】
事業継承での問題は
個人保証制度である。
事業継承時に親子2人の
個人保証を銀行が求めてきたが、
それを禁止する方針に
金融庁は動き出した。
今までいくら言っても
元社長の親の保証を外すことは
殆どなかったが、
後継者だけでいいとなる。
しかし、法律で定めるわけでないので
すべてそうなるかは不確かだ。
いつも法制化しないので
あやふやな決着となり
銀行の都合のいいようにされてしまう。
事業継承の一番の問題は
先代時代の債務過多を処理し
次世代にバトンタッチさせることだ。
少子高齢化になり
今までの投資してきた負債が
あまりにも重すぎて
次の担い手がない場合が多い。
適正な債務だけを引き継ぎ
次世代の発展をサポートして
人育て企業を育てるのが
銀行の役割だと考える。
今の銀行のやり方は
その過多な負債を
次の世代に何とか
背をわせることしか考えてない。
銀行側の都合で
すべてを処理しようとするのが
間違いである。
だから、銀行がおかしくなっている。
銀行の社会的な使命感がないと
地域の発展は望めない。
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◆ パイオニア精神
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誰もが食べたことのある
ポテトチップスの業界は
少子化により
低価格化競争が起きている。
業界のトップはカルビーで
シェアは50%で断トツである。
ポテトチップスを
世の中に送り出したのは、
実は湖池屋である。
その湖池屋はいつも二番手で
カルビーを意識しすぎて
混迷していた。
佐藤社長が就任して
会社が変わり蘇った。
トップが変わると
会社が変わる典型的な事例だ。
湖池屋というのは、
カラムーチョとか
ドンタコスなど
世の中に無いものを
生み出してきたパイオニアである。
そのパイオニア精神が蘇った。
いくら100種類のスナック菓子を食べても
新しいものは生まれないと
佐藤社長は社員に教えていった。
この会社のどこがおかしくなったかを
社長は現場や工場やあらゆるところを回り
見て聞いて調べていった。
そして、湖池屋らしい
独立独歩のモノづくりの原点である
最高品質を求め
手間を惜しまないことだと
社員をわからせることから始めた。
トップのカルビーを追わない
二番手だから通用する
独自の戦略で
大人のポテトチップスなど
油っぽくないものや
塩を一切使わないものなど
ヒットを連発していった。
限界まで考え抜かないと
アイデアなんて生まれない。
小手先だけの変化球を投げても
ノックアウトされるだけだ。
真のアイデアを掘り起こしたものだけが
世の中の勝者になる。
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◆ 社内のルールブック
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【チャレンジ精神が会社を活性化する】
新しいことにチャレンジして
失敗することもある。
その一度の失敗を
何時までも引きずって
何もできず消極的になり
保守的になって
守りの経営をしている
経営者をよく見かける。
その会社はジリジリと
業績も後退して
会社の資産を食い荒らし
体力を消耗させている。
まだまだ大丈夫だと
思っている間に
世の中が目まぐるしく変わり
気が付いた時には
もう時代に乗り遅れて
海の底に沈んでいくようになる。
チャレンジには
無謀なチャレンジと
良いチャレンジがある。
無謀なチャレンジは
博打的な賭けに出た
チャレンジである。
良いチャレンジは
たとえ失敗しても
次につながるチャレンジである。
だから余力あるときに
チャレンジした方が
銀行からも支援を受けやすい。
チャレンジをするときに
一度やってみて
失敗するともう諦めて
撤退してしまう社長もいる。
失敗が何故かを検証して
成功する試行錯誤をし
成功にたどり着かせる
社長もいる。
粘り勝ちである。
チャレンジ精神のない経営者は
どの時代でも成功はしない。
特にこれから始まる
AI・IOT・ロボット化などの産業革命により
守り切れない世の中になる。
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