コラム

やるだけじゃダメ:メルマガ8月30日号

やるだけじゃダメ

 

経営者は大変である。皆さん日々頑張っている。

コロナ禍で大変な思いをし抜け出そうともがき苦しみ目の前のことを対処してやることをやっている。

先代から引き継いだ負債の多さにもめげず今では優良会社に変身させた社長も居れば、老舗の資産もある会社をボロボロの会社にして夜逃げする社長もいる。

やっているけど上手く行かない社長と上手く切り抜ける社長と2通りいらっしゃる。

成功まで持っていく人とそうでない人とではどう違うのでしょうか。

成功する人はただやるのではなく即座に動いてやり抜くのです。

大きな難題が襲ってきても覚悟を決めて諦めないで最後までやり抜いていく強い意志を持っている。へこたれない。

そこが全く違う。ただそれだけのことであるが、結果は大きく違ってくる。

脳から汗が出るほど考え抜いて成功するまでやりきるのだ。

多くの経営者はもう駄目だと諦めて途中で逃げ出す。

だから経営者はただ『やる』だけではダメで『やりきる』ことがとても重要である。

経営とは思い通りにいかないのが当たり前。
思い通りにならないことをどう工夫して成功の糸口を探すかが勝負である。

コロナ禍でもがき苦しんでいる社長は沢山いらっしゃる。
その中からやりきった社長だけが明るい未来が待っている。

 

 

コロナ後の経営

 

コロナ後の経済はどうなるのでしょうか、中小企業経営者は不安を抱えています。

まだコロナ資金のお陰で売上がコロナ前よりダウンして利益減や赤字になっているが耐え凌いでいる中小企業も多い。

倒産件数も意外に少ない。金融機関はコロナ融資(保証協会付融資)のお陰で自分たちが貸しているプロパー融資を返済させてリスクヘッジを図っている。

一時的にアメリカの様に経済は上向きになるでしょうが継続性があるかは非常に不透明である。

減速して経済が悪化する可能性も大いに考えられる。

その為に中小企業はどのような経営をしていけばいいのか考えておく必要があります。

売上を伸ばすことだけ考えれば在庫が増えて、売掛金が増えて設備投資も増えて資金を圧迫することも考える必要がある。

今後借入が出来ないことを想定して経営をしていかねばならない。

コロナ融資で借入が増えたために銀行としてはリスクあるプロパー融資は消極的になる。

キャッシュフォローが今後の経営にとってとても重要になってくる。

お金が減り続けないように経営するにはどうするべきかを考え経営手法を変えていく必要がある。

売上は増えればすべてが上手くいくと思っているとこれからは痛い目にあう。

中小企業は粗利を増やし資金が減らない経営をするのが求められる時代である。

リーマンの時は金融が正常に戻ればすべてが元に戻ったけど今回のコロナはそうはいかない。

 

 

一点集中

 

経営者は焦るとなかなか成功しない。

すごくいいものを持っていても利益が生まれないし、売上も急激に伸びない。

そんな会社は中小企業にとても多い。

だいたいそのような会社は、素晴らしいものを持っているのに他にもいいものがあればそれでも儲けようと欲張りなことを考えてしまう。

顧問先にも競合他社には作れないものを持っているのに、あれもこれも可能性があるならと色々な取り組みをしてしまう。

先日お越しになった時にはそんな経営をしていると何も芽が出ず最終的に倒産すると本気で怒りました。

大リーグで輝かし成績を残したイチロー選手はヒットを打つ事だけに専念して素晴らしい成績を残した。

イチロー選手もホームランを打とうと思うと打てる技術は持っている。
しかし、ホームランは狙わないと断言していた。

それは自分を知って自分が輝くためには何をしたらいいかを確信しているからだ。

その顧問先も極めれば日本一、世界一になれるものを持っている可能性がある。

つまり商売というのは1つで良いから極めれば大成功する。

大成功した後に次の展開を考えるのが賢明な策である。大成功すればあとはすごくやり易いからだ。

 

 

◆経営に言い訳は通用しない◆

 

会社経営で言い訳はご法度である。

言い訳しても取り返しがつかない。

こうすればよかったと後悔して思ったとしても時間が戻ることはない。

経営は1分1秒が真剣勝負で油断をしてはいけない。
1つの判断ミスで取り返しのつかないことがある。

多くの経営者はあの時ああすればよかったと後悔することは必ずあった筈です。

自然災害で会社が大きな被害を受けることもある。しかし、言い訳しても誰も助けてくれない。

今回の新型コロナでも融資はしてくれたが、その後の経営については言い訳出来ない。

何故と思うことも一杯あると思います。言い訳を言ったところで誰も助けてくれない。潰れたらそれでおしまい。

どんなことがあっても潰れないように予測して経営するなんて無理に決まっている。想定外のことが起きる。

想定外のことが起きた時にどう対処するかに掛かっている。

経営に言い訳は通用しない。言い訳する前に対策を講じて乗り切ることが一番の優先順位である。

 

 

◆採用の重要度◆

 

採用したけど辞めていく人が多いとか社長の話を聞きます。

何を基準にして採用したらいいのか迷っていると言われる社長も多いのも事実です。

非常に上手くいっているその会社の採用基準は、『人格』である。

『人格』とは人柄であり、その人の持つ性格・個性・行動様式すべてをさします。

人として当たり前のことが当たり前に出来るかである。

挨拶する、約束を守る、先輩を敬い、耳を傾ける、困っている人がいたら助ける、自分のやるべきことを必ずやるそのようなことが出来るかである。

当たり前のことが出来る人は目配り、気配り、思いやりがあるからだ。

上手くいっている会社は採用試験の時にその当たり前のことが出来ているか試せるようなシチュエーションわざわざ作っている。

学力があるとか専門知識があるとかそのようなことは関係ない。当たり前のことが出来ればいくらでも伸びしろがある。

人としての根本的なことが出来るかが大切だと考えている。
だからこそ、様々なシチュエーションを考えなきゃいけないので大変だそうです。

普通に採用試験をして合否を決めるのではなく適性をどう見抜くかがとても大切になってきます。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

三條慶八の本