Column

経営コラム

経営のヒントや考え方、時事トピック等をお届けします
日本ブランド化戦略
日本のアパレル・雑貨など生活産業の衰退は強まるばかりである。 長いデフレの煽りを受けて日本独自の文化が消えて行き技量ある職人が生活できなくなり廃業していった。 ヨーロッパは自国の文化に誇りを持ち育てていくために職人を大切にして給与水準も高い。 日本は職人は技量あってもなかなかいい生活が出来ない。 100円ショップが出来たときに衝撃だったが私は納得できなかった。 これは発展途上国の人が使うもので日本で売るものではない商品が売られていたからです。 100円ショップによって多くの日本の中小企業がやっていけなくなるだろうと想像できた。 日本の文化が香るものや日本独自の技術が光るものなど絶えないように支援し続けるのが政府の役割ではないかと思う。 政府はどこを向いて仕事をしているのかと疑問に思うことがある。 日本には欧州と同じく地方には伝統工芸や食文化など質の高いコンテンツは数多く存在する。 羽田未来総研がその担い手になり世界に誇れる日本独自の商品を開発して送り出そうとしている。素晴らしいことだ。 地方にはたくさんの埋もれている商品や技術力がある。それを世に送り出させるプロデューサーが居ない。 少子高齢化により地方が衰退していく中地方活性化の一役を担うブランド力あるものが出てくるはずである。 インバウンドが盛んな折に日本が売り出せるブランドを掘り出していくことが大切です。 性格的に日本人はオレオレと自分から率先して出ていかないから難しいところがあります。 外資に勤めていた友人に聞くと『これが出来る人いますか?』と尋ねると外国人の多くは出来なくても手を上げると言っていた。 出来る日本人は手を上げないらしい。その性格もあるのかもしれない。日本人は真面目で正直である。 パリオリンピックと東京オリンピックの選手村の管理やシステムなど東京は完ぺきだったそうです。パリは苦情もたくさんあったそうです。 日本はそれほど優秀だから、きちんとしたブランド戦略を立てるべきである。 世界に飛び立つには変えていかないと駄目である。 日本も日本人も切り替えないといけない。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
才能を見つけ出す
会社が上手く機能させるには大変な苦労がある。 ひとりの社員がやりたいと思っている仕事をさせると人それぞれ適材適所がある。意外に自分では理解できていない。 周りの人間はいつもその人を見ているとついやってしまっていることが見えてくることがある。 その人の無自覚な才能が発見できるのです。 その予想外の才能を見出してもらいそれを極めていった方がその人にとって絶対に幸せな人生を切り開くことが出来るはずです。 ついやってしまったを観察することで周囲のメンバーの才能についても手っ取り早く見出しリスペクト出来るチームを構成できる。 最強のチーム作りが出来る方程式である。 営業が苦手な人に無理やり営業の目標を達成しろと言っても無理な話である。 人によって得意技が違うわけです。 その得意技を見出し伸ばす方が会社にとってはいい。 日本の悪いところは悪いところを指摘してばかりで委縮してしまう傾向がある。 オリンピックで外国人コーチを招き大成功している競技も多い。 必ずあなたは出来るからと自信を持たせて伸ばすと言っていた。 人は何か才能を持っているはずです。 その才能を見出すのも会社や上司の能力でもあります。 そのためには観察力が必要である。 無理矢理はめ込んだ仕事をさせるより その人の才能を活かせる職場を任せた方が生産性も上がり会社に取ってすごくプラスになる。 人材不足の時代だからこそ有効な人材活用をしないと会社の成長も望めない。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
老舗倒産が増える訳
【老舗倒産が増える訳】 倒産がかなり増えてきた。 その一因はコロナ融資の返済が始まりだしたからである。 コロナ前の売上に戻れず会社の構造改革も進まず赤字体質から脱却出来ていない中小企業はまだまだ多い。 コロナ融資で多くの中小企業は生き延びることができた。 社会保険や税金も先延ばしできコロナ禍の方が資金繰りが楽だった企業も多かったはずです。 経営者は資金が回っていると赤字でも何とかなっているから真剣に会社の将来の布石を打とうとしない。 社内の構造改革を進めると古参の幹部から反対があり進められない経営者も多い。 古参の幹部は今から新しいことにチャレンジするのが面倒でやりたくない。 できればこのままがいいと願っているからである。 人間は変化を嫌う。 変化なしに前には進めない。 そこに葛藤が生じる。 だからこそ老舗企業は難しい。 よっぽどトップが強い意志を持って改革を進めないと構造改革はできない。 コロナ前から今とでは商売のやり方が大きく違ってきている。 肌で感じているはずであるが、変化することのリスクを考え、じっとしている老舗も多い。 そのうちに元に戻る日がやってくるのではと願っている。 リスクを恐れていては改革はできない。 出来る経営者はチャレンジャーである。 私の顧問先にも老舗企業は存在します。 昔ながらの商材から手を引かせしたり、老舗の事業を止めさせたりして構造改革を進めてきた。 時間が掛かった企業もありますが、変化を受け入れた企業は成長をしています。 結局は企業の成長は経営者の生きざま次第です。                 株式会社 Jライフサポート 三條慶八  
儲からない筈がない
百貨店業界が地方では撤退の嵐になっている。 東京や大阪など大都会の百貨店しか前年対比増になっていない。 西武百貨店は池袋本店も含めヨドバシカメラを含むファンドに売却してしまった。 インバウンド効果のある百貨店しか生き残れない感じになってきた。 西友やイトーヨーカドーも業績が悪化して撤退ばかりしている。 例えばユニクロやニトリなど専門店は絶好調である。 地方・郊外の百貨店が相次ぐ撤退をする中、さいか屋という地方の百貨店が9年ぶりに黒字化した。 転換点は3年前にAFC=HDアヌスライフサイエンスによる買収である。 浅山会長は赤字は絶対ダメという信念で事業をしてきた。 この駅前の一等地で顧客基盤もあり儲からない筈はないと言い切っていた。 昔の良い時代のことが忘れられずに甘えて商売をしているのが一番の原因だと会長は言っていた。 テナントが撤退していくのが怖くて弱腰の交渉をしていた。 浅山会長は賃料を値上げしないとやっていけないから値上げしますと 宣言して交渉して値上げ断行した。 反対が多かったが信念を曲げないで貫いた。 結局は経営者がいかに強い信念をもって経営しているかに掛かっている。 撤退したところにヤマダ電機が入ってくれた。 安定収入を得ることが出来、投資もして活気が出てきた。 地下にはスーパーに入ってもらい、創意工夫して地元に人に寄り添い喜んでもらえる百貨店に変貌を遂げていった。 商売とは諦めないで創意工夫してお客様の心を理解するかである。 大抵会社側の論理で進めるからお客様の心から離れていく。 昔の成功事例にしがみ付いた商売をしていたらどうにもならないことを知って 前に進まないと商売は成功しない。 特にコロナ後は過去の成功事例は商売の邪魔でしかない。                 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
急拡大事業は危険!
急拡大した会社は周りから見たら,すごいと評価を受ける。 実態は反対の場合もある。 特に今の時代はその傾向は強いと感じる。 (株)コペルが倒産した。幼児教室や発達障害の児童を 対象とした教育事業などで全国各地に展開して急拡大していった。 商売には勝負時はあります。 タイミングを外したり無理をしたりすると必ずしっぺ返しがやってくる。 きもの鈴乃屋が倒産した。 顧問先の呉服屋も被害を被った。 その倒産のやり方が非常に違和感を感じる。 今まで取引してきた業者を叩きのめしてスポンサー企業が復活させようとしている。 取引企業を泣かせて復活するのは中小企業の再生では流儀に反すると思う。 銀行のように体力のある企業ばかりでないので、連鎖倒産を招く。 中小企業の再生において金融機関への迷惑はある程度許されるが取引先に迷惑をかけるのは復活に支障をきたす。 今後倒産が増えていく時代に突入していっている。 顧問先にも新規の取引や大口の取引をするときには慎重に取引するように指導をしています。 売上だけを追う経営をしているとどこかで落とし穴にハマってしまうことがあるので、細心の注意が必要である。 実際新規取引で何千万も損害を受けて相談にお見えになる方もいらっしゃいます。 表沙汰になると規模によっては銀行が支援しなくなる可能性もある。新規取引は慎重にリスクヘッジしながら取引すべきである。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
万能執事が教える中小企業経営の在り方
執事なんて海外でしかお目見えしないものだと思っていましたが日本にも存在します。 すごくニッチですが需要は伸びている。 主人である家族からの依頼を受けて絶対に『NO』と言わずに出来る最善を尽くす。 子供の送り迎えなどは当たり前であって夜中でも24時間ご主人様である家族の要望に応えるようにしている。 日常の家事やビジネスのお手伝いまですべてを担う。 主人の食事や服の用意はもちろん仕事のスケジュール管理や出張の手配 子供のお世話や送迎、就寝時の読書の読み聞かせなどあらゆる要望に応える。 3人交代で24時間体制を敷き1か月最低660万かかる。 そんな高いのかと思われるでしょうが、中小企業ならではの素晴らしい経営方法だと思う。 いかにニッチな市場で他が追随できないものを提供できるなら圧倒的な地位を築ける。 私の知っているアルファードなど大型車だけを保有し、特に海外のリッチな家族の 日本滞在中の送迎や案内を一手に引き受ける会社がある。 それなりの費用が掛かりますが海外からの引き合いはひっきりなしである。 経済大国2位から転落しドイツにも抜かれて4位になっても日本は豊かなになったわけでそれなりの需要はあります。 その隙間需要をいかに見つけ出し粗利の良い商売をしていかなければやっていけなくなるだろう。 少子高齢化が迫ってくる。 ターゲットを絞って自分の進むべき道ハッキリとさせるべきです。 すべての人に喜ばれるものを提供していては価格競争に巻き込まれる。 多様化の時代には 『均一化』はもう通用しない。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八