再生当時を思い出すと、年末年始は嫌な思い出しかないです。周りは、クリスマスや正月を楽しんでいる。しかし、私は暗い闇の中で悶々としていた。年末年始の銀行が休みの間は、銀行からの連絡が来ないからありがたかった。年を越す時に、『来年のこの時期には、この苦しみから解放されているかなあ?』とため息ばかりついていたのを思い出します。『不安』が募ってばかりで、仕事始めから逃げ出したかった。しかし、逃げても問題は何も解決しない。正しい考え方で、正しい順序で、正しい手法で立ち向かえば必ずいい結果が生まれるます。
『不安』を取り除くためにも、皆様にも勇気ある第一歩を踏み出して欲しい!
◆再生には事業の将来性が不可欠
その会社が再生できるかどうかのポイントは、まず借入金がゼロと試算し、営業利益が出るかどうか?が
一番のポイントです。利益が出ない商売を再生しても意味がないからです。次に大切なことは、その事業に将来性があるかどうか?と言う問題です。新しい商売や新規事業をしなさいと言っているのではありません。昔ながらの商売でも立派にご商売されている所も多いです。そこには経営者が発想の転換を図り、革新を繰り返しておられます。つまり革新的な発想で商売をして、事業に将来性を持たせる事ができるか?だと思います。
私は、いつも『資金力のある大企業と争って負けるような商売はしない』と決めて事業の選別をしてきました。また、他社に負けないために、いかに手間暇かけて真似ようと思っても出来ない仕組みを作ることが、自社の強みになると考えていました。
大企業が参入して来ず、競合他社に負けないために何が必要か?今一度考えてほしい。そこに再生して成功できるかどうかの大きなポイントがあると信じています。
その会社の常識を覆してみることをおススメします。不良品を安く売ることで不良品が焼却せず、現金化出来た。(割れた煎餅やくずれたお菓子など)また、接客する人が集まらないからバイキング形式(ホテルのバイキング)にした。そして、10分いくらと時間で料金設定をする。(散髪屋、ゲームセンター)等々色々考えられます。一度、皆さんの会社の常識や習慣を列記してみてはどうでしょ
うか?何か、ヒントがあるのではないでしょうか?
◆金融機関の来年3月決算に向けて
アベノミクスの影響での超金融緩和のお蔭で株価も上昇してきました。その影響でどうなってくるのでしょうか?株価が上がると、金融機関の含み益が上昇します。すると、金融機関は将来性の無い企業に対して退場を求めていきます。つまり、資金の回収を図っていきます。何故なら、含み益が膨らみ不良債権を償却しやすくなってきたからです。この3年間ほど、モラトリアム法案や緊急融資のお蔭で、中小企業は生き延びてきました。もう国政選挙も3年間無い訳で、安部政権としては有権者の顔色をみて政策をしなくていい体制になりました。
デフレ脱却で景気も大企業から良くなっていくでしょうが、その反面負の遺産を抱えた中小企業は金利が上昇し、消費税も上がる訳だから、倒産に追い込まれる企業も増えてきます。急な円安で、輸入中心の中小零細企業はたまったもんじゃないでしょう。政府としては、構造改革を図りたいと思っていますから、多少の血を流してもしょうがないと考えています。いつも中小企業は、政府の政策で一喜一憂しなければならない。だから、自分の事は自分で守る術を持っておく必要があるのです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
12月30日日経新聞
景気も回復し、金融機関も株価の上昇で、含み益が拡大し償却も可能になり、、将来性の企業を退場させて、新進代謝を図るべく、マスコミ誘導を図っているのでしょう
来年からは、景気回復と共に、体質改善が出来なかった企業に対して、法的処理も進めていくことでしょう。
早く、自分の会社のリスクヘッジを図り、再生を図って行かねばならない時期に来た。
勇気ある一歩を踏み出すべきだ!!! 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
12月29日日経新聞
個人保証問題が前に進むかと期待していましたが、結局は今までとそれ程変わらない。
上場企業は、個人保証無い。しかし、中小企業は、個人保証で事業を失敗するとすべてを失う。
個人保証を取ることばかり考えるのでなく、その事業、そして経営者を見て、融資をする制度に変えないと、日本には本当の再チャレンジ社会は到来しない。
個人保証制度を容認し、拡大させ、金融機関にリスクが少ない保証会付融資ばかりススメ、いざとなっても一般サービサー処理を認めない。これでは、一度事業を失敗すると浮かばれ無い。
この歪んだ仕組みを改善しなければ、日本の中小企業の未来もない。起業家少ないのはここにも原因がある。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
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【知らないと損をする情報】
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この12月、金融機関は来年3月決算に向けて、取引会社の格付けをしております。支店サイドでは、格付けを下げることは避けたいがために、色々と策を講じて不安な会社に対して厚化粧をします。そのような状況ですので、金融機関交渉は、新年を迎えてから行った方がいいです。この時期に金融機関から年末の挨拶に来るような会社なら、いい取引先と見ているのでしょう。また、支店長自ら挨拶に来る会社は、非常に重要視している企業だと捉えています。逆に、金融機関に新年の挨拶に行かれ&#! 12383;ら、また色々感じ取れえるところがあります。是非、チャレンジしてみてください。
システムの不具合で届いてない方がいらっしゃるので、再度お送りしました。
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Q1:金融機関からの借り入れ条件変更を求められたらどうしますか? 元々金銭消費貸借契約書に金利などの条件は決められているはず。こちらが了承しない限り変更できない。 言うとおりにしないと融資を継続してもらえないとか、何か不利益を被るのではないかと怯えるかと思います。 しかし、先方が貴社を大切な顧客だと思っていればそんなことは言って来ないと考えた方がいい。
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Q2:金融機関から追加担保を求められたらどうしますか? 担保価値が無くなったからと言って追加担保を差し出す必要はありません。 そんな担保があるなら新規の金融機関に担保を差し出し融資を受けた方が貴社のためになるかもしれませんね。
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Q3:金融機関から子会社や関連会社の決算などを求められたら、どうしますか? 金融機関は貴社のお金の流れや資産状況などを把握し、将来何か問題が生じた時に極大回収が出来るように情報収集をしておきたいと思っています。 子会社や関連会社がその金融機関からお金を借りていない限り情報提供する義務はありません。 リスクヘッジのためにも子会社や関連会社は同じところに事務所を置かない方が得策だと思います。
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Q4:会社の取引先の情報は、どこまで知っていますか?また、契約はしていますか? 金融機関は貴社の情報を取集し、問題が生じた時のために準備しています。 なのに、貴社は取引先の情報を知らないのは、リスクがあると思いませんか? 例えば、取引先が支払いをいない時に即座に対処できないのでは?
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Q5:税金や社会保険料など資金繰りが苦しいから滞納しても問題ないですか? よく資金繰りが苦しいから、税金や社会保険料を延滞し、少額を払っていけばいいとアドバイスするコンサルがいますが、全くナンセンスです。 延滞金利は、消費者金融並です。そんな高金利を払ってメリットありますか?
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Q6:再生支援協議会に相談すると再生出来ますか? このような公的な所に相談するとすべてうまくいくように思われますが、経験上うまくいく方が少ないと思っている方がいいでしょう。 その地域にとってその会社の雇用が多大な影響を及ぼすとか、国内トップレベルの技術力があるとか等々でないと無理だと思います。 ですから自力で再生をすることを考えて行動する方が賢明でしょう。
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Q7:保証協会借入が再生過程において完全復活を妨げる要因になっているのですか? 保証協会は、一般のサービサー処理はしてくれません。 ここが非常に盲点で再生に向けてのキーポイントになります。 よくよく考えて対応を考えるべきです。 でないと、後々の再生に影響を及ぼします。
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Q8:サービサー処理は、大体いくらぐらい費用掛かりますか? サービサーは、無担保債権なら1%から5%と言われますが、それぞれの状況によって変わってきます。 最大回収・最大利益を目的にしています。 ですから、交渉次第だと認識すべきです。
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Q9:金融機関から定期預金を一時的に内入れしてほしいと言われた。どうすればいいですか?
一旦内入れしてくれたら、いつでも融資しますからと元本返済させることがあります。 その後、絶対に融資は実行されないでしょう。 担保に入ってない定期預金で早期に借入を回収したいからそのように言っているだけです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
日経新聞12月12日掲載分
政府・リーマン後の特例廃止とあります。さてどういうことなのでしょうか?
政府の方針は、いつも景気が悪くなると保証協会付け貸付を増大させて、結果的に中小企業を借金漬けにして延命策を講じる。そして、景気が回復してくると、引き締めを図る。アベノミクスで金融機関も含み益が増え、倒産が増えても償却できる体力が回復したからだと思います。
結局、中小企業は自分で自分の会社を守らないといけないと言うことです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
日経新聞12月2日掲載分
地方で預金を集め、都市で融資を拡大するというのは、昔からのことです。
地方銀行は、これでバブル崩壊の時に大損失を被った。
オリンピックもあり、より東京への一極集中が加速するでしょう!
大都市で事業をされている方は、どの銀行と取引するか?その選定を考えるべきでしょう。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八