突然父親を亡くし社長に就任した経営者が相談に来られた。
大学卒業後、入社し事業も順調で将来の不安なく過ごしてきた。
リーマンショック以降非常に悪化し赤字経営になっている。
社長への覚悟も出来ておらず今を迎えたようです。
質問の第一声が個人保証は避けられないのですか?
と言う質問でした。
財務の事は一切理解しておらず会社の借金や経営状態を
正確にわかってなかった。
今の状態で借金を背負う自信が無いと言う事でした。
会社を引き継ぎやっていけるのか?この借金を背負って大丈夫か?
など大きな不安になったのでしょう。
40半ばになり会社の現状を知り、彼にとって、会社にとって
非常に不幸な事だと思います
彼も会社を引き継ぐ事はわかっていたのだから将来への下準備を怠ったのが
間違いでした。
会社を継承していく時に非常に難しい問題があります。
どうやって初代の想いを継承し、発展させる素養を身に付けるか
永遠の課題かもしれません。
下記の様な会社も存在した。初代から2代目の間に一族以外の社長に
リリーフで任命した。
2代目が育ってからとオーナーが突然亡くなり2代目が社長に就任した。
ところが個人保証の署名押印を拒み金融機関との軋轢が生じ、
ワンクッションに入った社長が個人保証を背負ったままで
訴訟問題に発展した例もある。
どういう心構えで過ごしどういう準備をしているかがとても大事な事です。
経営者が個人保証から逃げては残された社員も不幸です。
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▲【徹底解説】借金を処理して会社を再生させる方法 大公開!
取引先は、どのような基準で選びますか?
経営者によって選ぶ基準が違う。
私の基準は、社長が信用できるかどうか?
を一番に重きを置いてた。
見積もりを貰い、どうされますか?
相見積もりを取り、業者をたたき、限界まで負けさせる経営者もいます。
相手も儲かり、自分もプラスになる提示ならグズグズ言わない。
最後にひと言「責任もってやてくれよ」
親父が余りにも業者を泣かしてきた。見ていて、不快だった。
反面、私は、厳しさのない経営者?
『信頼関係』が一番。
取引開始時は、テストの様に無理を言う。
その無理を乗り越えて付いてきてくれたら合格。
次は感謝し、互いによくなる事を考えていく。
震災の時、困った時に誠心誠意尽くしてくれた。
合理的なカネ(金額)だけの付き合いはしたくない。
中小企業経営には、それが正しいと確信している。
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事業が上手くいかなくなるとカードローンに手を出してしまう。
銀行以外にカードローンも多くある経営者も相談に来られる。
支払いは払わないといけないと思い込み、交渉より、とにかく資金を借りてでも
払おうとする真面目な経営者が多い。オドオドして、精神的に弱いのが
お話をしていてもわかってしまう。
カードローンの借り癖が付いてしまい、資金繰りが苦しくなると
すぐに手を出してしまう。
カードローンは、手軽に借り易い。
大抵数か所から借りているので、債務処理には手間がかかる。
カードローンに手を出す人は、責任感が強く、開き直れない人が多い。
だから、カードを借りては返済を繰り返していた。
傷口が段々と深くなってしまう。
予定通り交渉していけばいいと事前に予行演習までしていたのに、
カード会社の担当者の巧みな話術で『今、このお金を払って頂かないと
法的処理をすることになります}』と言われて、
少額を払ってしまい、処理が長引く事もある。
回収担当者は、小口債権なので、粘り強く、少額でも回収を心掛ける。
あの手この手と不安感を与え、払わないと困る恐怖感を与える。
裁判もされ、負けるのも当たり前だと事前に説明しているにも関わらず、
このような書類が来たと、オドオドして普通ではいられない。
何度か失敗しながら、経験を重ねて乗り越える事が出来る様になる。
腹を据えて対処できるかが大きなポイントになります。
債権回収は、相手を脅して回収するのが基本だという事を
知っておかねばならない。
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将来に危機感をお持ちで何とか会社の構造改革を断行したいと
前向きな素晴らしい顧問先の経営者がいらっしゃいます。
商売は日本の伝統的な着物関係で毎年パイが縮まっている事業である。
今までは営業力で素晴らしい業績を上げ地域一番店であり銀行からの信用もある。
ここ3年程を見ると主要店舗の売上も収益も落ちだした。
営業力でカバーが出来ない時代となった。
地方は少子高齢化が加速し同じような手法で商売を続けると
必ずそのビジネスが成り立たなくなる。
多くの地方密着の会社が抱える問題です。
事業規模を縮めて少子高齢化に即した地域密着の商売を続けるか、
外に売って出て売上と収益の拡大を狙うかしか生きる道はない。
事業規模を縮小するにも従業員や借入返済を考えるとなかなかそうはいかない。
この会社は少しずつ商圏を広げていく手堅い事を考えていた。
その商圏を広げて確保する売上や収益の速度では、
少子高齢化などによる企業への打撃の方が速い。何とか突破口を模索していた。
そこに小売りだけしかしてなかった。もう売る時代ではない。
レンタル・リースの時代である。
車でもそうですが、毎日活用しないものに大きな投資をしない。
卸しやメンテナンス業を主とする財務内容のいい会社の
M&A話が舞い込んできたい。
その会社の規模が大きく買収金額が現在の借入の倍になる。
借入が出来るかを心配されていた。
社長と議論を重ね全国制覇も可能な事業へ
構造変換が出来る事がわかり、M&Aをする結論に至った。
小が大をのみ込むようなM&Aであり、資金調達が非常に厄介であった。
経営者は難しいと考えていたが、難しいと思うから実現できない
やれると考えれば実現すると前向きに迅速にするように求めた。
銀行交渉のやり方を間違えなければ、必ず融資する銀行が出ると確信していた。
この経営者の素晴らしいところは素直でホウレンソウがキチンと出来て
迅速な行動をするところです。
銀行に対しての見せ方・プレゼン力が一番大切である。
銀行がこの資金を出さないと後悔すると思わせることが一番だ。
そのためには対抗馬(銀行)が必ず必要だった。
いつも言うように正しい順番で正しい方法で交渉を重ね
ついには思いもよらない好条件でM&A資金の調達が出来た。
全国制覇をし、上場を目指しサポートしていきたい。
素晴らしい経営者だから夢は実現するでしょう。
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長年やってきた事業は、看板事業で信用力もありなかなかやめれない。
先代が築いたものを崩す反発もある。
事業は必ず陳腐化し、革新を図らなければ完全に崩壊していく。
2代目・3代目は、現状ではダメだと自覚している。
事業転換が出来ずズルズル来ている。
頭でわかっていてもなかなか転換出来ない。
東北の大震災、そしてリーマンショックで息の根を止められそうになった
中小企業は非常に多い。
やっとの思いで息が出来る状態にはなったが、先が見えない。
先代の残した財産を食いつぶし生き延びている中小企業も多く存在する。
打破する為に新規事業にチャレンジしている。
万が一を考えておく必要もある。だから、同じ会社で既存の事業と
新規の事業と一緒にしない。
同一会社で新規事業をすると見えなくなることがある。
別々の法人でする方が再生時にはメリットも多い。
借入もし易くなる方法もある。
補填し合えると思い、新規事業を同じ会社でするような事を考える経営者もいるが
それは将来のリスクヘッジにならない。
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神戸で不動産経営をしていました。
その時に得た教訓や思いは今も大切にしています。
大手のビルのテナントは、それなりの資力もあり、
信用もあるので、家賃が振り込まれているか?
振り込まれていないか?などあまり関心ないと思う。
そのようなビルを弊社が持っていても、資金力が無いので勝てない。
そして、利回りも悪いからやらない。
利回りのいいビル業に特化した。
レジャービル、つまり、飲食店、クラブ、ラウンジ、スナックなどのソシアルビルを多く建てた。
他には、サラ金専用のビルなども高収益でした。
とにかく大手がやりたくない、手を出したくないビルばかり所有した。
家賃回収も大変でした。
昔は家賃に対してルーズな人が多い世界だったので、初めは大変でした。
振り込んだと嘘を言う人も多く、事務所を夜中の1時まで開けて、
事務所に家賃を持ってこさせることをしました。
連絡もなく、家賃を払わず、誠意も無い平然と商売をしているテナントには、
徹底抗戦で臨んだ。
契約時に同意書に署名捺印していた。
だから、最後は従業員を連れて、営業終了後、荷物を撤去し、強制撤去解約させた。
そのようなテナントが私の事を『鬼畜』と呼んでいた。
ややこしい方からも恨まれ、アイツだけは許さないと言われた事もある。
危険を意識しながら、いつも道の真ん中を左右背後を意識しながら歩いていました。
真面目に家賃を払って商売をしている人が馬鹿を見て、いい加減なテナントが得をするのは、どうしても許せなかった。
だから、連絡もない、誠意のないテナントには、徹底抗戦し闘った。
その代り、テナントでも病気で休んだり、何かの事情でしんどくなった時など
相談にのり、家賃の減免やカットなどを行っていた。
テナントの家賃を貰って、生活させてもらっているという感謝の気持ちがあったからです。
商売は、いい時も悪い時もある。臨機応変の対応をしていた。
震災後、日ごろの感謝の意味も含めて、全面的にテナント支援をした。
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