Column

経営コラム

経営のヒントや考え方、時事トピック等をお届けします
仕事の流儀
世の中には天才肌の素晴らしい人もいます。 たいていの人はそうではない。 その中で成功する人と成功しない人に分かれる。 ウサギの耳、背中に目を付けろと中華料理の脇屋シェフが 若いころから師匠から言われていたそうです。 周りを見て感じ取り、先を読める力がないと 絶対に成功しないという意味。 厨房で皿洗いをしていても ただ皿洗いをしているのではなく、 機転を聞かして皿を出したら材料を取りに行ったり 素早く出来るかどうかが分かれ目だと言う。 ただ言われたことだけをしていては駄目だということです。 ウサギの耳、背中に目を付けたお陰で 色々なことを学び取り日々の努力を怠らず 確実に階段を上がり脇屋シェフは今の地位にたどり着いた。 私も大学生から親の会社に入社して 朝早くから夜中遅くまで働いていた。 毎日、社長である親父に怒鳴られ怒られていた。 怒り出すと止まらないので、とにかく一度の過ちを 二度はしないと心に決めて仕事をしていた。 反省ノートを書いて1つ1つ仕事を覚えていった。 出来ない自分が悔しくて毎日寝床で泣いていた。 いつか親父を超えてやるんだという気持ちしかなかった。 あの時に教わった仕事に対する 厳しさが今に生きている今では親父に感謝しかないです。 誰よりも深く考えて、誰よりも勝ったアイデアで 誰よりも完璧に仕事を熟さないと 勝ち抜けないのが仕事の流儀だと思う。 勝つための流儀を極めていった社長は成功する。 常にレベルアップしないと崩れ去ってしまいます。 誰にも仕事に対する流儀はあるはずです。 しかし、それをどれだけ極めるかがすごく大切なことだと思います。 もう完璧だと思った瞬間が負けの始まりです。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
社員が失敗をした時、社長としてどう対応すべきか?
=新刊好評発売中!!= 1500社の社長を救った虎の巻 『経営の極意』(フォレスト出版) 「どんなピンチも乗り越えられる組織とマネジメント」より 一部を公開します ---------------------------------- ◎社員が失敗をした時、社長としてどう対応すべきか? 【失敗後の悪い対応例】 人間、どんなことでも活動していれば失敗はつきものです。 自分の会社の社員が失敗をすることも、 当然あります。 問題はその時にどうするかです。 悪い例といい例を紹介しましょう。 一番悪いのは、「何をやってるんだ!」と頭ごなしに怒ることです。 実際に、 「うちの社員は失敗ばかりして腹が立つ」 「せっかくオレがつないだ得意先が切れてしまった。頭に来る!」 という愚痴をよく聞きます。 中には、誰が失敗したかを突き止める 「 犯人探し」をする人もいます。 社長がこういう態度では、 社員は萎縮して、言われたことだけしかやらない 平凡な人材になってしまいます。 新しい発想など生まれようもありません。 最悪の場合は、失敗を隠すようになってしまいます。 小さな失敗を隠すうちに、 その失敗がだんだん大きくなることがあります。 たとえば、売掛金の集金が滞ったことを隠したとします。 1回だけなら小さな金額ですが、それが重なるうちに大変な額に 膨らむことがあるのです。   小さな失敗をすぐに報告する 会社の体質を作ることが重要です。 【失敗後の良い対応例】 逆にいい会社は、 同じ失敗を2度としないようにみんなで共有します。 そのためには、失敗をすぐに 報告することが肝心です。 私が顧問をしているある会社は、 会議に面白いルールを設定しました。 会議で失敗事例を報告した社員に300円の 報酬を出すというのです。  一方、成功した報告の報酬は100円。 失敗の方が高いのです。 しかも、「いい失敗」には、 みんなで拍手を送るというから驚きです。 このルールができてから、社員が積極的に失敗を報告し、 失敗が成功につながるようになったと言います。 この例からも分かるように、 「失敗= ダメ」と決めつけてはいけません。 「失敗してもいい。思うようにやってみろ」と 言える社長がいる会社は伸びます。 そして、同じ失敗を2度としないようにして、 次の大きな成功のためにすればいいのです。 私も若い頃、ある先輩に「人は失敗しないと成長しない。 だからお前も若いうちにたくさん失敗しておけ」と言われました。 社長が失敗を許せば、社員はたくましく成長します。 中小企業には、最初から一流の サラブレットのような人材は入ってきません。 失敗をして経験を積んだ社員は、 雑草のような強さと粘りを身につけます。 それが人間を育てるということなのです。 一番分かって欲しいのは社内での1番の失敗経験者は、 社長自身だということです。 株式会社Jライフサポート 三條慶八
日本ブランド化戦略
日本のアパレル・雑貨など生活産業の衰退は強まるばかりである。 長いデフレの煽りを受けて日本独自の文化が消えて行き技量ある職人が生活できなくなり廃業していった。 ヨーロッパは自国の文化に誇りを持ち育てていくために職人を大切にして給与水準も高い。 日本は職人は技量あってもなかなかいい生活が出来ない。 100円ショップが出来たときに衝撃だったが私は納得できなかった。 これは発展途上国の人が使うもので日本で売るものではない商品が売られていたからです。 100円ショップによって多くの日本の中小企業がやっていけなくなるだろうと想像できた。 日本の文化が香るものや日本独自の技術が光るものなど絶えないように支援し続けるのが政府の役割ではないかと思う。 政府はどこを向いて仕事をしているのかと疑問に思うことがある。 日本には欧州と同じく地方には伝統工芸や食文化など質の高いコンテンツは数多く存在する。 羽田未来総研がその担い手になり世界に誇れる日本独自の商品を開発して送り出そうとしている。素晴らしいことだ。 地方にはたくさんの埋もれている商品や技術力がある。それを世に送り出させるプロデューサーが居ない。 少子高齢化により地方が衰退していく中地方活性化の一役を担うブランド力あるものが出てくるはずである。 インバウンドが盛んな折に日本が売り出せるブランドを掘り出していくことが大切です。 性格的に日本人はオレオレと自分から率先して出ていかないから難しいところがあります。 外資に勤めていた友人に聞くと『これが出来る人いますか?』と尋ねると外国人の多くは出来なくても手を上げると言っていた。 出来る日本人は手を上げないらしい。その性格もあるのかもしれない。日本人は真面目で正直である。 パリオリンピックと東京オリンピックの選手村の管理やシステムなど東京は完ぺきだったそうです。パリは苦情もたくさんあったそうです。 日本はそれほど優秀だから、きちんとしたブランド戦略を立てるべきである。 世界に飛び立つには変えていかないと駄目である。 日本も日本人も切り替えないといけない。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
才能を見つけ出す
会社が上手く機能させるには大変な苦労がある。 ひとりの社員がやりたいと思っている仕事をさせると人それぞれ適材適所がある。意外に自分では理解できていない。 周りの人間はいつもその人を見ているとついやってしまっていることが見えてくることがある。 その人の無自覚な才能が発見できるのです。 その予想外の才能を見出してもらいそれを極めていった方がその人にとって絶対に幸せな人生を切り開くことが出来るはずです。 ついやってしまったを観察することで周囲のメンバーの才能についても手っ取り早く見出しリスペクト出来るチームを構成できる。 最強のチーム作りが出来る方程式である。 営業が苦手な人に無理やり営業の目標を達成しろと言っても無理な話である。 人によって得意技が違うわけです。 その得意技を見出し伸ばす方が会社にとってはいい。 日本の悪いところは悪いところを指摘してばかりで委縮してしまう傾向がある。 オリンピックで外国人コーチを招き大成功している競技も多い。 必ずあなたは出来るからと自信を持たせて伸ばすと言っていた。 人は何か才能を持っているはずです。 その才能を見出すのも会社や上司の能力でもあります。 そのためには観察力が必要である。 無理矢理はめ込んだ仕事をさせるより その人の才能を活かせる職場を任せた方が生産性も上がり会社に取ってすごくプラスになる。 人材不足の時代だからこそ有効な人材活用をしないと会社の成長も望めない。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
老舗倒産が増える訳
【老舗倒産が増える訳】 倒産がかなり増えてきた。 その一因はコロナ融資の返済が始まりだしたからである。 コロナ前の売上に戻れず会社の構造改革も進まず赤字体質から脱却出来ていない中小企業はまだまだ多い。 コロナ融資で多くの中小企業は生き延びることができた。 社会保険や税金も先延ばしできコロナ禍の方が資金繰りが楽だった企業も多かったはずです。 経営者は資金が回っていると赤字でも何とかなっているから真剣に会社の将来の布石を打とうとしない。 社内の構造改革を進めると古参の幹部から反対があり進められない経営者も多い。 古参の幹部は今から新しいことにチャレンジするのが面倒でやりたくない。 できればこのままがいいと願っているからである。 人間は変化を嫌う。 変化なしに前には進めない。 そこに葛藤が生じる。 だからこそ老舗企業は難しい。 よっぽどトップが強い意志を持って改革を進めないと構造改革はできない。 コロナ前から今とでは商売のやり方が大きく違ってきている。 肌で感じているはずであるが、変化することのリスクを考え、じっとしている老舗も多い。 そのうちに元に戻る日がやってくるのではと願っている。 リスクを恐れていては改革はできない。 出来る経営者はチャレンジャーである。 私の顧問先にも老舗企業は存在します。 昔ながらの商材から手を引かせしたり、老舗の事業を止めさせたりして構造改革を進めてきた。 時間が掛かった企業もありますが、変化を受け入れた企業は成長をしています。 結局は企業の成長は経営者の生きざま次第です。                 株式会社 Jライフサポート 三條慶八  
儲からない筈がない
百貨店業界が地方では撤退の嵐になっている。 東京や大阪など大都会の百貨店しか前年対比増になっていない。 西武百貨店は池袋本店も含めヨドバシカメラを含むファンドに売却してしまった。 インバウンド効果のある百貨店しか生き残れない感じになってきた。 西友やイトーヨーカドーも業績が悪化して撤退ばかりしている。 例えばユニクロやニトリなど専門店は絶好調である。 地方・郊外の百貨店が相次ぐ撤退をする中、さいか屋という地方の百貨店が9年ぶりに黒字化した。 転換点は3年前にAFC=HDアヌスライフサイエンスによる買収である。 浅山会長は赤字は絶対ダメという信念で事業をしてきた。 この駅前の一等地で顧客基盤もあり儲からない筈はないと言い切っていた。 昔の良い時代のことが忘れられずに甘えて商売をしているのが一番の原因だと会長は言っていた。 テナントが撤退していくのが怖くて弱腰の交渉をしていた。 浅山会長は賃料を値上げしないとやっていけないから値上げしますと 宣言して交渉して値上げ断行した。 反対が多かったが信念を曲げないで貫いた。 結局は経営者がいかに強い信念をもって経営しているかに掛かっている。 撤退したところにヤマダ電機が入ってくれた。 安定収入を得ることが出来、投資もして活気が出てきた。 地下にはスーパーに入ってもらい、創意工夫して地元に人に寄り添い喜んでもらえる百貨店に変貌を遂げていった。 商売とは諦めないで創意工夫してお客様の心を理解するかである。 大抵会社側の論理で進めるからお客様の心から離れていく。 昔の成功事例にしがみ付いた商売をしていたらどうにもならないことを知って 前に進まないと商売は成功しない。 特にコロナ後は過去の成功事例は商売の邪魔でしかない。                 株式会社 Jライフサポート 三條慶八