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拙著『経営の極意』(フォレスト出版)
第3章「社長として最低限知っておきたいお金の話」より
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【無借金経営のリスク】
無借金経営という言葉があります。
銀行などから借入れをせずに、自己資金と内部留保で行う会社経営のことです。
借金がないわけですから、一見、健全経営のように思えますが、
私はおすすめしていません。
考えてみてください。日本は災害が多い国です。
東日本大震災や阪神淡路大震災のような大きな災害はいつ起こるかわかりません。
そんなとき、復興のために新しい設備が必要になります。
工場を復旧· 修復しなければなりません。
社員に給料を払わなければなりません。どんな会社でも巨額のお金が必要になります。
銀行の助けがどうしても必要になります。
こんな時に、銀行は誰にお金を貸すでしょうか?
物を言うのはこれまで積み上げてきた実績です。
借りた実績、返した実績が銀行に対する信用なのです。
銀行は、長年付き合ってきた会社にお金を貸したいのです。
銀行が大切にするのは、今まで金利を払ってくれた会社、商売させてくれた会社です。
いくら儲かっていても、突然、飛び込んできた新規の会社に
お金など貸してくれません。
これは災害時だけではありません。
会社経営していればピンチの時があります。どうしても、まとまったお金が必要だ。
そのときに助けてくれるのも、いい付き合いをしている銀行なのです。
【借金は返済するものではなく、活用するもの】
中には「借金をするのが怖い」「借金を返すことを考えると不安になる」
という社長さんがいます。
そんな人に対して、私は「借金は返済するものではない。活用するものだ」とお伝えしています。
自分で貯められる資金は、高がしれています。
銀行からお金を借りて新規事業に挑戦し、借りたお金をきちんと返して、また次のチャンスを担う。
これが健全な会社経営です。借金は返済すると思うから苦しいのです。
借金は活用するものだと思えば苦しくはないはずです。
ソフトバンクの孫社長はまさしく、その典型的な経営者です。
まず初めにびっくりしたのは、携帯電話事業をソフトバンクが買収した時です。
何兆円という金額でした。そんなお金で買って大丈夫かな? と多くの方が思ったことでしょう。
今考えると、安かったぐらいの価値です。借金を活用して、何倍もの価値を生み出したからです。
商売とはそういうものです
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▲【徹底解説】借金を処理して会社を再生させる方法 大公開!
株式会社 都市環境マネジメント研究所様に
お招きいただき金沢東急ホテルにて講演の機会を頂戴いたしました。
人材交流事業の一環として展開されている学びの場"エグゼクティブ・カレッジ”
において長い歴史を誇る講演会です。
多くの経営者の皆様にご参加いただき、熱心にご清聴賜りましたこと、
心より厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
何かしらの気づきや経営上のご参考となることがございましたら、
幸甚でございます。
初心を忘れず、私の掲げているミッションである
『中小企業経営者の再チャレンジ社会の構築』を目指し
これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
株式会社 都市環境マネジメント研究所様ならびに会員企業の皆様の
今後ますますのご繁栄とご発展を、心よりお祈り申し上げます。
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▲【徹底解説】借金を処理して会社を再生させる方法 大公開!
借金はどのくらいまで借りて良いものなのかわかりますか?
銀行が貸してくれるお金には限度というものがありますが、
それがどのくらいの額なのか、銀行はどういうふうに考えるのか
意外に知りません。
逆にコロナ融資で返せないほど借りてしまったという場合は
どうすれば良いのでしょう。わかりやすく解説します。
↓【借金の限度額とは?】
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▲【徹底解説】借金を処理して会社を再生させる方法 大公開!
新規契約はリスクが伴うという話を聞いたことがあると思います。
あるいは身に染みているかもしれません。
とはいえ新規契約を取らないというわけにはいきません。
どんなリスクがあり、どうリスクヘッジするのか、
そして、一発でわかる取って良いリスクの限界とは?
↓【実例紹介有、新規契約はリスクが高いと理解して闇雲に契約を結ばないこと】
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▲【徹底解説】借金を処理して会社を再生させる方法 大公開!
アパホテルはビジネスホテルで国内最大規模を誇り
営業利益も30%を超えて他社を圧倒する粗利益率である。
2020年2代目に代替わりしたが、カリスマ創業者から50年経過して
次の50年に向けて考える組織に変貌している。
カリスマ創業者時代は、とにかく創業者に意見を聞けば素晴らしい回答が得られるから
わざわざ自分たちで考える必要がなかった。
とにかく受け身の仕事で済ませていた。それでも会社は成長していった。
カリスマ創業者からバトンタッチした後継者が悩むのはほとんどこのケースである。
受け身の仕事ばかりしてきて自分たちで考え自分たちのアイデアを出して
前向きな仕事をする習慣がなかったから思考がストップしてしまっていた。
特に古参の役員や幹部は揃って思考停止状態に陥る。
とにかくカリスマ創業者の言う通りしておけば自分たちの地位も安泰だったからです。
この習慣を大転換するのは至難の業である。
お客さんにどう寄り添い快適な生活を送ってもらえるかを考える。
朝食付きにしないと別にお金が掛かるから困るという意見があると
すぐに料金体系を変える。
シャワーも左利きのがないから困るという意見には
左利きでも使えるように変えた。外国の方は左利きが多い。
お休みスイッチをつけて電気のスイッチがすべてできる。
ユニットバスに網目の細かい落下防止ヘアキャッチャーを設置した。
チャットツールを作り意見をいろいろ言える仕組みを作った。
とにかく考える集団にするためにたゆまない努力をしていったお陰で
社内が大きく変わっていった。
カリスマ創業者から言われたのは戦略的な失敗は駄目で戦術的な失敗はいいと言われた。
つまり取り返しのつく失敗はいいが、取り返しのつかない失敗はするなという意味です。
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拙著『経営の極意』(フォレスト出版)
第3章「社長として最低限知っておきたいお金の話」より
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【資産のある会社は必要】
歴史があって、かつてかなり儲けた会社は、
株価が高くなって資産が膨れているケースがあります。
こういう場合は、早めに相続税対策をしないと、
後継者が借金まみれからの出発に陥ります。
私は顧問先に、子供を若いときから役員にして、
無税範囲の株の譲渡を図るなどの対策をするようアドバイスしています。
いろいろな手を尽くして考えないと、優良企業の株の継承は
大変です。 今の相続税制度では、後継者に事業を継がすのに、
大きな障害になっていることもあります。
【相続コンサルにはご用心】
近年、後継者の相続税問題で悩んでいる方が多く、
相続コンサルタントとなる商売が現れました。
「相続税対策のために、一時的に株を
譲り受ける制度を活用しましょう」などと言って
自社の株を買うのです。
しかし、それをきっかけに会社に入り込んでくるのが悪徳業者の戦略です。
最悪の場合は、会社を乗っ取られることもあります。
また、株を買い戻そうとしても法外な金額を言ってきます。
他人に株を渡すのは絶対やめるべきです。
被害を受けた人の話を聞きましたが、悲惨でした。
もし必要ならば意外と知られていませんが、
政府系の中小企業投資育成株式会社がいいでしょう。
東京、名古屋、大阪に本社があり、全国をカバーしています。
配当を払う必要はありますが、長く株を持ってもらって安定株主でいてくれます。
経営権を奪うような行儀の悪いやり方はしませんから安心です。
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