ブルーオーシャン戦略は良く知られた企業戦略ですが、
中小企業が大企業と戦うための
三條式の経営戦略とよく似た部分が多くあります。
但し、ブルーオーシャン戦略は
本来大企業の戦略として想定されており、
中小企業には向かない部分も多くあります。
そんなブルーオーシャン戦略を念頭に
中小企業が取るべき戦略を解説します。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
=新刊好評発売中!!=
1500社の社長を救った虎の巻『経営の極意』(フォレスト出版)
「会社と家族を守るための銀行交渉術」より一部を公開します
----------------------------------------------------------------------------------
【対等に交渉するために、まずやるべきこと 】
多くの経営者は銀行に対して恐怖心を抱いています。
「銀行は怖い」
「逆らっちゃダメだ」
「お金を貸してももらえなくなったら大変だ」
「銀行は腹の底で何を考えているかわからない」
このように思ってる社長が多くいます。
しかし、こういう心理状態では
有利な交渉(駆け引き)はできません。
いつも負け試合になってしまいます。
自分でも金融の基本をよく勉強して、
銀行と対当な関係を築くことが一番です。
対等に交渉できれば、何も怖くありません。
顧問先の社長の中には経験を積んで
銀行との交渉を楽しんでいる方もいらっしゃいます。
【どんな状況でも答えを保留する】
ここで1つ、銀行との交渉に関するテクニックを紹介します。
銀行に呼び出される時は、相手は担当者と支店長 、
こちらは自分1人というケースが多いものです。
これはヤクザの事務所の状況と似ています。
難しいことをまくし立てられ、
返事をしろと迫られると、多くの社長は
怯え上がって「わかりました」と返事をしてしまいます。
しかし、それでは完全に負けです。
20代でデイスコを経営していた時、チンピラが入ってきて、
女の子にちょっかいを出しました。
従業員がやめてくださいと言っても
聞かないので、従業員がそのチンピラを
殴ってしまったことがありました。
翌日、呼び出されて、私1人で喫茶店に行くと、
貸切り状態で周りはやくざだらけでした。
ここで引き下がったら、一生やられると思ったからです。
その甲斐があり、組長から「あんた根性あるな」と
変に気に入られて、私の母が経営していた日本料理店で
よく宴会をしてくれました。人生色々ありますね。
何が言いたいかというと、
腹を据えて交渉することが大切だということです。
どんな状況でも答えを保留し、
「持ち帰って部長と相談してから返事をします」と
ひと呼吸おくのがテクニックです。
私が相手の言う内容をすべて理解した時でも、
その場で返事をするのを避けてきました。
【銀行と対等な関係に押し戻すコツ】
銀行は返事をさせようと圧力をかけてきます。
その圧力をかわすことで、お互いの関係を対当に
押し戻すことができるのです。
経験を積んで銀行が何を考え、
次に何をしてくるかが分かってくれば、何も怖くありません。
「融資してくれなかったらどうしよう」などと、
悪いことばり考えるから怖いのです。
恐怖を感じると、負のスパイラルにはまって
自分で自分を追い込んでしまいます。
銀行とは、どういうものかを知って、
心を読めるようになれば、
融資であろうと、再生時であろうと、
駆け引きができるようになります。
そこまで行くには、経験値がモノを言います。
勉強と思って、頑張ってください。
顧問先の皆さんには、
銀行に行ったら、どんな話だったか報告してくださいと
お伝えしています。
その上で、次の回答や交渉を考えて作戦を練っています。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
商売をしていると
嫌なことは9割で
良いことは1割もないと
いつもそう思っている。
どん底から這い上がった経営者は
やはり打たれ強いので
少々のことではへこたれない。
東京都墨田区には、
たくさんの工場があります。
最盛期には1万社以上ありましたが
今では5分の一以下に
2000社程度になっている。
その墨田区に浜野製作所があり、
世界から仕事が来るほどの
技術力があり頼りにされている
企業である。
父親から工場を継いで
2人で運営をしていたが、
工場が全焼して
納期が間に合わない状況の最中
不動産屋に走って工場を借りて
仕事を続けた経営者である。
人間、切羽詰まった時に
どう行動するかが
とても大切だと思っている。
火災の最中に
次の一手を考えて
行動できたのがとても素晴らしい。
だからこそ今では
町工場連動を組織して
自分ところで出来ない仕事を
協力して成し遂げる組織を
墨田区で120社全国に600社
存在している。
バブル崩壊して
海外に仕事を奪われたときに
多品種少量生産で
技術力のいるものに特化して
仕事をしていった。
そして、スタートアップ企業の
モノづくり駆け込み寺として
様々な企業を支えている。
次世代型電動椅子や
コロナ禍の移動式手洗い器なども
浜野製作所がないと完成しなかった。
スタートアップだけではなく
ブリヂストンの月面での
金属タイヤなども
依頼を受けている。
シンガポールのバイオニックエムからは
孫社長が義足を利用しているから
東京大学と共同で
太ももの動きを感知して
動く義足を開発しようとしている。
多くの企業の駆け込み寺に
成長している。
どんな会社でもいつまでも
順風満帆で行くことはない。
必ず窮地が訪れるものです。
その時に暗くなって希望を捨てて
ただ諦めて何もしないで
終わってしまうようでは駄目だ。
そんなときほど明るく前を向いて
絶対に諦めないのだという
強い気持ちを持ち続けないといけない。
阪神淡路大震災で負債140億を抱え
自力再生した私も諦めなかったから
今があるのだと思います。
結局は社長次第である。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
成功する社長は勇気がある。
一口に勇気と言ってもいろいろで、
社長に必要なのはチャレンジする勇気と
そのチャレンジをやめる勇気です。
また、それを決断するのに時間をかけて
悩んでいてはダメで、
スピード感をもって決断することが
求められます。
詳しく説明します。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
年末は中小企業の資金需要が高まる時期です。
出遅れると融資が難しくなるなど、
特殊な事情があります。
企業側に特殊な事情があるように、
銀行側にも特殊な事情があります。
それは3月の決算です。
年末年始になると、各銀行は決算を視野に入れて
取引企業の査定を行ったり、
融資実績の積み上げをしたりします。
そうした銀行の事情を理解しながら
上手に交渉をするのが
中小企業の社長さんに求められることです。
詳しく解説します。
↓三條慶八YouTubeチャンネルをご視聴ください
=新刊好評発売中!!=
1500社の社長を救った虎の巻『経営の極意』(フォレスト出版)
「どんなピンチも乗り越えられる組織とマネジメント」より一部を公開します
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【打たれ弱い二代目社長が多い原因】
残念なことに、最近の二代目社長はすごく頭はいいのですが、
打たれ弱い人が多いと言わざるを得ません。
特に決断を迫られた時、難しい場面に直面した時に弱さが露呈します。
私が考えるに、これは日本の社会構造が関与していると思います。
日本の少子高齢化は解決困難な泥沼にはまっています。
この状況で育てられた男子はとにかく甘やかされています。
母親にかわいがられ、好きなものは何でも与えられてきた人が多いのです。
昔は「かわいい子には旅をさせろ」と言いました。
もちろん、「旅」とは、旅行だけを指すものではありません。
「いろいろな困難」という意味です。
昔は不条理なことをいっぱい経験して打たれ強い男子が育ったわけです。
ところが現代は違います。怒られたことがない、屈辱を味わったことがない。
とにかく生まれてから屈辱、挫折を味わっていない人が多いのです。
そんな二代目が跡継ぎになると、「打たれ弱い社長」になってしまうのです。
【存在感を増す女性社長】
近年、逆に存在感があるのが女性社長です。
美容、健康、飲食、ファッションなどの分野で創業社長としての活躍が目立っています。
そもそも女性のほうが優秀です。高校のクラスを思い返してみてください。
女子生徒のほうが真面目できちんと勉強していたイメージがあるでしょう。
これは社会においても同じです。
私がお付き合いをしている女性社長たちも一様に真面目で、アドバイスしたことを
すぐに実践する行動力を持っています。だから業績も良く、成長していっています。
素直に聞いて忠実に行なう。これは、成功する社長の条件と言っても過言ではありません。
しかも、男性社長のように無駄な遊びをしません。これも強みの1つでしょう。
私が顧問をしている会社では、優柔不断な二代目の息子を辞めさせて
娘を社長にした会社もあります。この英断で業績は一気に上昇しました。
【女性社長の弱点】
しかし、女性特有の弱点もあります。
これから書くことは、あくまで傾向であり、個人差があることを前提に読み進めてください。
まず、お金の管理が苦手です。
資産表の見方が分からない、資金繰りがわかっていない、
銀行とのかけ引きが苦手、つまり、お金にまつわる管理が苦手なのです。
これらは、社長としては致命的です。
中には「苦手なお金の管理は、税理士に任せておけばいい」と考えている女性社長もいます。
確かに税理士はそのための存在ですが、身を持って経営を学んだ税理士はほとんどいません。
数字合わせだけやってる税理士に任せっきりにしておくといつかとんでもないことになっていることがあります。
お金の管理は社長として必須の仕事です。
女性社長が押し並べてお金に弱いのは、経営のイロハを教えてもらっていないからです。
発想やセンスが良くて創業するのはいいのですが、会社を存続させるためには経営力が必要になります。
経営力を備えた女性社長がどんどん出てくるようになれば、社会はもっと活性化していくでしょう。
【人材不足時代、中小企業にとって「女性の登用」は重要キーワード】
中小企業の幹部として、女性が活躍するケースも徐々に増えています。
先日面白い話を聞きました。大企業でキャリアを積んだ優秀な女性が、
小さな会社の求人に応募してきたというのです。
話を聞いてみると、「子育てのために一旦退職したが、
もう1度仕事をしたい。でも、将来、もう1人子供が欲しい」という条件でした。
本当は大きな企業に就職したいが、「将来子どもが欲しい 中途入者」では、
どこも採用してくれなかったのだそうです。
その話を聞いた社長は、「子供?いくらでも産んでよ!」と、
二つ返事でその女性を採用しました。
社長にしてみれば「こんないい人材が、ウチの会社に来てくれるなんて」と、
感動ものだったのです。
案の定、彼女は期待以上にやってくれる
素晴らしい人材で、会社に大いに貢献してくれています。
女性の採用は、社長のファインプレーだったと言えます。
中小企業では、労働力不足が構造化し、
中途採用で優秀な人材を取るのは不可能な時代です。
中小企業にとって女性の登用はキーワードになるに違いありません。
いかに優秀な女性を使いこなすか。これも、成功する社長の必須条件になります。
そのためには、いかに女性が働きやすい職場環境を作るところから始める必要があります。
株式会社Jライフサポート 三條慶八