急拡大した会社は周りから見たら,すごいと評価を受ける。
実態は反対の場合もある。
特に今の時代はその傾向は強いと感じる。
(株)コペルが倒産した。幼児教室や発達障害の児童を
対象とした教育事業などで全国各地に展開して急拡大していった。
商売には勝負時はあります。
タイミングを外したり無理をしたりすると必ずしっぺ返しがやってくる。
きもの鈴乃屋が倒産した。
顧問先の呉服屋も被害を被った。
その倒産のやり方が非常に違和感を感じる。
今まで取引してきた業者を叩きのめしてスポンサー企業が復活させようとしている。
取引企業を泣かせて復活するのは中小企業の再生では流儀に反すると思う。
銀行のように体力のある企業ばかりでないので、連鎖倒産を招く。
中小企業の再生において金融機関への迷惑はある程度許されるが取引先に迷惑をかけるのは復活に支障をきたす。
今後倒産が増えていく時代に突入していっている。
顧問先にも新規の取引や大口の取引をするときには慎重に取引するように指導をしています。
売上だけを追う経営をしているとどこかで落とし穴にハマってしまうことがあるので、細心の注意が必要である。
実際新規取引で何千万も損害を受けて相談にお見えになる方もいらっしゃいます。
表沙汰になると規模によっては銀行が支援しなくなる可能性もある。新規取引は慎重にリスクヘッジしながら取引すべきである。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
執事なんて海外でしかお目見えしないものだと思っていましたが日本にも存在します。
すごくニッチですが需要は伸びている。
主人である家族からの依頼を受けて絶対に『NO』と言わずに出来る最善を尽くす。
子供の送り迎えなどは当たり前であって夜中でも24時間ご主人様である家族の要望に応えるようにしている。
日常の家事やビジネスのお手伝いまですべてを担う。
主人の食事や服の用意はもちろん仕事のスケジュール管理や出張の手配
子供のお世話や送迎、就寝時の読書の読み聞かせなどあらゆる要望に応える。
3人交代で24時間体制を敷き1か月最低660万かかる。
そんな高いのかと思われるでしょうが、中小企業ならではの素晴らしい経営方法だと思う。
いかにニッチな市場で他が追随できないものを提供できるなら圧倒的な地位を築ける。
私の知っているアルファードなど大型車だけを保有し、特に海外のリッチな家族の
日本滞在中の送迎や案内を一手に引き受ける会社がある。
それなりの費用が掛かりますが海外からの引き合いはひっきりなしである。
経済大国2位から転落しドイツにも抜かれて4位になっても日本は豊かなになったわけでそれなりの需要はあります。
その隙間需要をいかに見つけ出し粗利の良い商売をしていかなければやっていけなくなるだろう。
少子高齢化が迫ってくる。
ターゲットを絞って自分の進むべき道ハッキリとさせるべきです。
すべての人に喜ばれるものを提供していては価格競争に巻き込まれる。
多様化の時代には
『均一化』はもう通用しない。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
過去の成功体験は、人にとっては忘れられないものである。
今の時代はデータ分析をしてそれに基づいてマーケティングを行うのが常とう手段であり、
成功に近づける方法だと考えられている。
それは過去のデータを分析して傾向と対策を考える。
過去の成功に基づく結果論がすべて正しいとは言い切れない。
現場の人間は上層部の意見を未来志向過ぎると揶揄し上層部は現場が動かないとボヤいている。
まずは調査をして課題を把握して分析するのが一般的だ。
しかし、新しいものを否定する。
例えば、メールが登場したときには、FAXがあるから必要ないと多くの人が言っていた。
携帯が出てiPhoneが登場しあまりの高さから売れないと経済評論家は予測されたが結果的にバカ売れした。
過去からの分析から見ての予測が外れることは多々あるのだ。
イオンは全国共通の施設開発を続けてきた。しかし、大きく舵を切って地域の根ざした施設でないともう生きていけないことが分かった。
過去の成功体験から来るビジネスモデルが通用しなくなってきたのが分かりだしてきた。
成功体験が邪魔をする時代になった。
昔はそれぞれの地域に根差したお店がありその街の香りが漂っていた。
今は全国どこでも全国チェーンが犇めき何も感動もワクワク感も無くなってきた。
私の地元である神戸でも神戸らしい店が減って大手チェーン店が出店している。
神戸の香りが消えていっている。
コロナによって加速してしまった。
魅力が薄れていっている。
全国チェーンは恐らく今のままだと衰退していくのだろう。
商売の基本は、ワクワク感ドキドキ感が大切です。
面白くない街は消えていくしかない。
都市競争が益々激しくなるだろう。
そして、負けた町が消えていく。
どのような特徴を出すかが勝負である。
街の景色も香りも大切である。
分析だけでは語れないものがある。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
これまでのファッションマーケティング戦略は、
ハイブランドを頂点とするピラミッド構造で行われてきた。
つまりハイブランドのデザイナーが年2回のコレクションで
新スタイルを提案するとファッション誌が取り上げてその服でタレントがテレビに露出する。
VIP顧客向けに受注会が開催されて数か月後に服が店頭に並ぶ。
つまりブランド×タレント×マスメディアによる三位一体の仕組みがトレンドを創り出していた。
ところがコロナ後に大きく変わってきている。
インフルエンサー×押し×SNSというサイクルに変わりつつある。
その象徴的なのが
『ADRER』というブランドである。
犬飼氏がコーディネーター動画でインフルエンサーの地位を確立して27歳で30億の年商を超えている。
自社サイトやECも持たずZOZOやSNSだけで商品を売っている。
犬飼氏が社長でありデザイナーであり、モデルであり、マーケッターであり、販売スタッフである。
その結果
価格破壊がおきた。
販売サイクル破壊がおきた。
マーケティング破壊がおきた。
広告は一切出さない。
熱狂的なファンが推しの画像やSNSをアップしてくれるからだ。
以上のように
コロナ後は商売の発想ややり方が一変したことを理解せずに
昔のままやっていると廃れていってしまう。
コロナで会社内の組織も変わり商売のやり方も一変した。
昔ながらのやり方をしている会社は限界が近づいてくるに違いない。
経営者に変われる勇気がないと終わってしまう。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
技術力とセンス
靴産業は疲弊して中国での生産が主になっている。
私の地元である神戸は、昔から靴産業が盛んでしたが中国に製造が移り多くの工場も閉鎖されてきた。
靴底用ゴム資材メーカーの富士高圧(神戸)が独自ブランド展開して成果を上げている。
「bUntA」(ブンタ)というブランドでロゴは、アートディレクターの北川一成が手掛けた。
ゴムの中に独立した気泡を閉じ込めた「独立気泡ゴムスポンジ」を
もとに開発して衝撃を吸収する低反発と押し戻す高反発を
1つの素材で両方を兼ね備えているのが特徴です。
代表的なインソール「マシュマロ」は婦人靴だけでなく医療用にも採用されている。
なぜ立ち上げたかというとゴムスポンジが安価な素材だというイメージを拭い去りたかったと言う。
靴底は非常に大切でその靴が売れるかどうかのかなりのポイントになると
快進撃を続けている顧問先である靴の製造会社の社長も言っていた。
長い日本のデフレによって製造業も安く作ることしか頭になかった。
そこを覆したのがこの会社の素晴らしいところである。
粗利益率をとにかく上げないといい商品づくりも開発できない。
もうどこでも作れるような薄利多売では少子高齢化で国内では限界を感じる。
ところが世界を見ると良いものを作りセンスもあれば高価な商品として売れるのだということを
再認識すべきである。
素晴らしいメイドインジャパンが世界で羽ばたかないと日本だけの市場では難しくなってきた。
日本国内と海外戦略も考えて戦略・戦術を考えないと成長が望めない。
商売のやり方を変えていかないとこれからの中小企業はやっていけない。
安く売る発想は、もうやめるべきです。
いかに自社製品やサービスを差別化して高く売る努力するかが生きていく上で大切になってくる。
安く売る方が簡単で
高く売る方が難しい。
だからこそ、価値があるのです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
「経営の極意」がおかげさまで大反響を頂き、3刷重版となりました。
全国の書店でもベストセラーとなり、
全国各地の書店の皆様、そしてこの書籍を手に取っていただいた皆様に、
心より御礼申し上げます。
本書を通じて、皆様が自身のビジネスにおいて実践的な知識を身につける手助けができれば幸いです。
どんな状況においても、諦めずに挑戦を続けることが成功への道だと信じています。
今後とも皆様のビジネスの成功を心よりお祈り申し上げます。
ベストセラーの実績を一部ご紹介させて頂きます。
ジュンク堂書店 名古屋店(6/9〜6/15) ⭐︎第1位
紀伊國屋書店 広島店(7/1〜7/7) ⭐︎第1位
紀伊國屋書店 札幌店(7/8〜7/14) ⭐︎第1位
有隣堂 アトレ目黒店(6/16〜6/22) ⭐︎第1位
ジュンク堂書店 大阪本店(6/2〜6/8)⭐︎第1位
ブックスタジオ アルデ新大阪店(7/8〜7/14) ⭐︎第1位
ジュンク堂書店 難波店(7/8〜7/14) ⭐︎第1位
丸善 博多店(6/9〜6/15) ⭐︎第1位