Column

経営コラム

経営のヒントや考え方、時事トピック等をお届けします
大倒産時代が到来
中小企業はコロナでの赤字の蓄積が尾を引いている企業は多くあります。 またウクライナーロシア戦争で資源代金の高騰や円安による輸入品の高騰でコストが高騰した分を 卸先に転嫁出来ていない中小企業がたくさんあります。 大企業はその点抜け目なく自分たちの利益は確保しているのが現状だと思います。 なかなか中小企業経営者が必死に交渉しても希望通り上げてくれない。 未だに黒字化が実現できていない。 そのような企業も多数ありコロナ禍の時の様に金融支援を受けられないので、倒産に追い込まれている。 中小企業の場合には、保証協会付融資が大半を占めている。 銀行は代位弁済されると損はほぼ発生しないので、真摯に向き合ってその企業を助けようとは思わない。 保証協会制度の拡大でのひずみが生じている。 すぐに活性化協議会入りを進めて改善計画を策定してリスケを3年ほどして支援している振りをする。 そこには活性化協議会入りすることで支店は本部に責められずにリスケをすることができる。 改善計画も予定通りにいかなくても銀行側が策定したものではないので、責任を問われない おかしな制度になってしまっている。 そこには借り手責任や経営者責任を銀行から責め立てられるが、銀行側の貸し手責任の追及は一切ない。 昔は銀行が取引先に寄り添い一緒に再建計画を立てて何とかしようというバンカーとしてのプライドがあった。 保証協会制度の拡充と活性化協議会の設立で銀行が取次業務の様になっている。 バンカーとしての志がなくなりつつある。 活性化協議会入りすることで銀行はその企業がいつ倒産しても いいように準備している。その準備期間の様になっている。 活性化協議会入りして正常債権に戻った企業はほぼないと見た方がいい。 そのような判断で銀行は対応してくる。 3年の支援が終わるといくら黒字化していても返済期間が50年のような長期になるのなら 銀行側も債権カットして処理して企業の売却を考え処理されることが多い。 特にコロナ後、支援協入りの企業が増えすぎて対応が出来ないところが多くなり いちいち長期で支援する体制は取れなくなった。 結局は経営者責任を取らされて会社を追い出されて何も残らない状態になってしまう。 そうならないためにどうしておくのかを考えていない経営者は地獄を見るしかない。 とにかく早く相談に来られた方がいい。個別相談ページからお申し込みください。 再生は時間との戦いです。迷っている暇があるなら行動ください。   ●個別相談お申込みは↓↓ 【個別相談 | 経営コンサルタント三條慶八】   株式会社 Jライフサポート 三條慶八   ▲知らないと倒産!?「活性化協議会」の裏側全て教えます!
事業再生(企業再生)は一律ではできない
事業再生(あるいは企業再生)は 一律ではできないということがわかりにくいのは、 法的再生が一律で手続きが決まっているためと考えられます。 手続きが決まっているなら法的再生の方が楽と考えがちですが、 法的再生で本当に再生できる確率は低いのです。 これは現行の法制度が貸し手に有利な制度になっているためで、 返せないお金を減免して企業を救うようにはできていないからです。 だから私的整理をするわけですが、こちらは手続きが決まっていない方法なので 何をどうするかは自分で一から考えなければなりません。 当然失敗するのです。 成功しようと思ったら私的整理をよく理解している協力者が必要です。 ↓【三條慶八の中小企業経営者のためのYouTubeチャンネル】をご視聴ください 詳しく解説します。 株式会社 Jライフサポート 三條慶八
銀行に主導権を握らせてはいけない理由
=新刊好評発売中!!= 1500社の社長を救った虎の巻『経営の極意』(フォレスト出版) 「会社と家族を守るための銀行交渉術」より一部を公開します ------------------------------------------------------------------------- 【銀行主導の再生プランに潜む、銀行の本音】 残念ながら経営が不審で、再生の道を模索するとき、 銀行が色々とアドバイスしてくれます。 これが銀行主導の再生です。 銀行はどうやって貸したお金を回収するかを第一優先に考えます。 どうやったらこの会社が良くなるかは、残念ながらニの次です。 銀行が連れてきた不動産会社の取引会社に 家や不動産を買い取らせ、融資の付け替えをしたりします。 私財を押さえられ、何もなくなって借金だけが残る。 銀行主導の再生は、そんな結末が多いのです。 【銀行に主導権を取られる前に、準備すべきこと】 最終的には「自己破産したら楽になりますよ」と 優しく告げられます。 自己破産した後の末路は大変です。 誰も社長経験者を雇うことはしません。 そんな重たい人を雇いたくないです。 生活するベースがなくなってしまい、 お金も借りられないわけですから、何もできません。 「銀行で騙された」と嘆いてる経営者もよく見かけます。 とにかく、銀行としては最大限、借入金を回収したいと考えます。 そして、債権カットをしようと思っても、 なかなか今の制度では本当に難しいのが現実です。 銀行に主導権を取られる前に再生の準備をすることが大切です。 少しでもおかしな動きを察知すると、銀行はそれを見逃しません。 銀行がまだ油断しているうちに自分で方策を考えることが大事です。 銀行が動き出したら、もう遅いと考えてください。 【結局、自分の会社は自分で再生するしかない】 再生は時間との勝負です。 なぜなら、再生時には、会社が借入れできないし劣化していきます。 時間がかかると再生できるものもできなくなります。 銀行も協議会もそれなりに一生懸命に動いてくれますが、 決まりごとの枠内で進めるので、時間がかかります。 その間に資金は枯活して、 会社は劣化して、人材も流出していきます。 また、銀行も協議会も、 「自助努力してできなければしょうがない」という立場です。 「何が何でも再生するんだ」というほど親身にはなってくれません。 マニュアルどおりにしかできない仕組みになっています。 私が140億円の負債を抱えたとき、 中小企業再生支援協議会ができました。 救ってくれるのかと期待し、 言われるとおり資料を膨大にそろえて提出しました。 しかし、結局は何もできませんでした。 そんな経験があるので、 「自分の会社は自分で再生するしかない」と思っています。 だから、その会社に合ったやり方を考えて、再生をアドバイスしています。 誰も考えないような再生スキームを組み立てていくしかありません。 一般的な方法では、お金と時間かかりすぎるので、 独自の方法を模索する必要があります。 今の日本の中小企業制度では、 経営者の再チャレンジは非常に難しい状況です。 なんとか法整備を変えて、 再チャレンジができる社会になることを願うばかりです。   株式会社 Jライフサポート 三條慶八 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 《三條慶八 中小企業経営者のためのYouTubeチャンネル》 ↑【徹底解説】借金を処理して会社を再生させる方法 大公開! チャンネル登録の上、是非ご視聴ください。  
『共感』がキーポイント
現代社会は、膨大な情報が溢れ 何を信じたらいいのか選択が非常に難しい。 マーケテイング戦略の上で、 お金を掛けて宣伝すれば売れる時代でもない。 みんなが持っているから売れる時代でもない。 集団から個人の消費スタイルに移行して 周りが持っているから欲しいという消費行動ではなくなった。 私が大学時代はみんな同じブランド 同じ流行の服装をして欲しい高級ブランドも同じでした。 今の時代は人と違う方がいい。 多様化した個性ある時代である。ですから売る方は大変だと思う。 そして今欲しいものを手に入れたい。即応性がないと駄目な時代である。 尚且つお金をたくさん掛けない。創意工夫をすることが求められる。 バブル時代と大きく違う。 濃厚なコミュニティが重要なファクターになっている。 『共感』がないと始まらない。押し売り的な発想は通用しない。   株式会社 Jライフサポート 三條慶八
企業の商品価値を高める
企業が自社商品の売上を上げていくのに 社会課題にどう取り組むかその重要性が増してきている。 機能や価格などの様に商品が本来持っている機能だけでは 競争に勝ち抜けなくなってきた。 社会的な課題に貢献することでその商品の価値が高まって 評価が上がり売上げに直結する。 オフィスで昼間歯磨きをする若者が増えている。 歯の健康に気を使っている。 恐らく幼児のころから習慣としてやってきたのだと思う。 なかなかやろうと思ってもできることではない。 歯ブラシメーカーがただ商品を売るだけでなく 習慣化させるための取り組みをしているからでしょう。 ライオンなどの洗濯用洗剤は、従来の粉から液状のボールに変わってきた。 従来ならすすぎを2回以上しないといけなかったが、 今のは1回で大丈夫になり無駄な水を使わなくていい。 このように社会貢献しながら自社商品のブランド力を高めるかが 大きなポイントである。 環境に配慮した企業でないと生き残れない時代になってきた。   株式会社 Jライフサポート 三條慶八
銀行から「借りてください」と言われたら?
=新刊好評発売中!!= 1500社の社長を救った虎の巻『経営の極意』(フォレスト出版) 「会社と家族を守るための銀行交渉術」より一部を公開します ---------------------------------- 【「借りてください」 は信頼されている証 】 借入することに戸惑いを感じたり、 返済が大変だと心配ばかりする社長がいます。 そのように考える社長は、なかなか事業を延ばすことはできません。 なぜなら儲けた資金だけで商売をしても、たかがしれているからです。 大きくなった企業を見ると借入れや たくさんの出資を受けて、ビジネスチャンスを広げた例がほとんどです。 企業にも旬があります。 業績が上がって、銀行が「お金を借りてください。 」 と言ってきたら、それは信頼された信用のある会社だということです。 必要ない資金でも、迷わずに借りて銀行に貸しをつくることが大切です。 銀行の担当者は、「あの社長は必要ない金を借りてくれた」と恩に感じます。 そして、行内の報告書に記録を残します。 そうすると、苦しい時に融資が出やすくなります。 会社はいいときばかりではありません。 悪くなった時のために、できる準備はしておくことです。 【当面、有効な使い道のない、借りたお金の扱い方】 私はたくさんの借入れをしてきました。 阪神淡路大震災で40億円以上の損害を受けました。 銀行には、必要でないときもたくさんお金を借りて恩を売ってきました。 だから、大震災後もすっとお金を貸してくれました。 日ごろの付き合い方は大切だと思います。 しょせん人と人との商売ですから。 もう1つ大切なのは、借りたお金の使い道です。 経験のない不動産やFXに投資をして失敗した経営者も少なくありません。 当面、有効な使い道がなければそのまま置いておけばいいのです。 ただし、銀行は入金した口座からずっと動かない状態を好みません。 必要ない融資をしたと思われるからです。 いったん入ったお金をどう動かそうと自由です。 他行に送金して置いておきましょう。 また、日頃からお金を循環させておくことも大切です。 決算のときには借入残に応じた預金残にしておくほうが、 取引銀行の評価も高くなります。 【銀行の担当者に恩を売った分、いざという時に助けてくれる。 】 別の項目でもお伝えしましたが、 私がなぜ140億円も借入ができたかと言うと、 銀行に対してずっと恩を売っていたからです。 お金が必要ない時でも 銀行が借りて欲しいという時には借入れをしていました。 また、銀行が新規取引に困っていたら紹介もしたし、 預金が足りないといえば預金をしました。 売ってきた恩は、いざという時に返ってきます。 一番ありがたかったのは、 阪神淡路大震災で40億円以上の損害を被った後、 自力再生した時です。 さまざまな機会で色々な銀行員や元銀行員などから 助けてもらいました。 その助けがなかったら今の自分はなかったと思います。 商売は真面目にやっていると、良いことが必ずあることを実感します。   株式会社 Jライフサポート 三條慶八