コラム

気配り力が成功の秘訣:メルマガ3月8日号

気配り力が成功の秘訣

 

成功している経営者とそうでない経営者の違いは、気配り力にあると感じる。

芸能界でも政治の世界でも生き残っているのは、気配り力に因るところが大きい。

芸人でも賞をとったのにそれほどブレークしない人もいれば、賞をとれなかったのにブレークしている人もいる。

よくよく注視していると先輩や周りのスタッフから可愛がられ気配り力があるからだ。

政治の世界でも一緒で元々大物ではなかった菅官房長官がこれほどの実力者になったのも苦労して政治の世界に入り、偉ぶることなく気配り力が長けていたからだと聞く。頭の良くて、能力があるだけでは政治の世界では成功しない。これは経済界でも一緒である。

気配りがあるということは周りを見ているということで変化に敏感だということである観察力が優れているのだ。

観察力に優れて少しの変化に気づき商売のヒントになり新しいビジネスモデルを考え大きく発展した経営者も多い。

普通の人はその変化に気づかず通り過ぎてしまう。

気配り力があると情報量の各段に増えネットワークも広がる。
成功の確率が上がるのだ。

 

 

危機脱出は会社一丸

 

コロナ禍で苦しんでいる経営者はたくさんおられます。諦めたら終わりです。危機脱出には会社一丸になって突破しないと難しい。

カイワレの村上農園という会社を憶えている方もいると思います。大根のスプラウト(発芽直後の新芽)であるカイワレの生産量が日本一の会社である。1976年に特殊なスポンジを開発して水耕栽培の難点だった傷みやすさを克服して飛躍的に業績を伸ばした会社です。ところが1996年大腸菌Oー157の原因がカイワレだという大誤報を厚生労働省が発表した。そのお陰で会社の売上は超激減して倒産寸前まで追い込まれてしまった。しかし、この会社は諦めなかった。地獄から這い上がり今では100億を誇る日本一のスプラウト生産者になった。カイワレ大根の代わりに豆苗やルッコラなど珍しい野菜を次々に栽培していった。ガンの抑制効果があるブロッコリーのスプラウトも生産して研究員もスーパーの売り場に立ち実演販売をした。

なかなか研究員が販売を手伝うことはない。普通の会社なら考えられない。

それが出来た会社というのはとても素晴らしい社風である。その会社一丸の姿勢があったから復活できたわけです。

コロナ危機だからこそその姿勢が必要である。

 

 

地道な努力が実を結ぶ

 

デパートの北海道物産に行くと必ず買うものがあります。それは「ハッカ油」です。

ハッカのウエットシートは、眠気覚ましにもってこいです。目のまわりを拭くと涙が出まくりですが、効果てき面です。アブとかに刺されないように予防にも最適です。スプレーしておけば万全です。ゴルフの時などはお薦めです。

このハッカ草の産地は北海道北見市である。元々世界シェア70%以上のハッカ草の産地である。このハッカ油がコロナ禍で注目を浴びて売上をグングン伸ばしている。

マスクにこのハッカ油をスプレーをすると気持ちいいとSNSやテレビで取り上げられ一気に広がっていった。元々は花粉症で悩んでいた人に活用されていたが、コロナ禍でも口コミで広がっていった。元々は知名度のない目立たない商品であった。

デパートなどでの北海道物産に積極的に出店したり、海外にも市場開拓したり地道な営業活動をしていた。

他にはない商品であることは間違いの無い事実であったが、ブレイクするほどのものではなかった。

コロナ禍のマスク需要に比例して爆発的に売れ出していった。

売れるには売れる素地を地道に作っておく必要がある。
信念を貫き諦めずに愚直な努力が実を結ぶのです。

 

 

商品の強みを生かす

 

世の中には廃れて消えていく商品はたくさん存在する。しかし、廃れていく商品を見方を変えていくととんでもない商品に蘇ることもある。

「ウタマロ石けん」というのは、洗濯機の普及とともに売上も3分の一になり消えていく商品となっていた。この石けんは1957年に洗濯板で手洗いする時の洗濯石鹸として登場した。当初は300万個売れるほど好調な商品であったが、洗濯機の普及で売れなくなった。販売数が落ちているにも関わらず一定の数が売れるので、調査すると意外なことがわかった。洗濯機では取れない袖の汚れや泥汚れを部分洗い用として利用されていた。石けんの色が緑で擦ったところがわかり使い勝手が良かった。部分洗い用としてお子様がいる親に向けてSNS上で「汚れ激落ち」「神石けん」として拡散され認知度を上げて復活した商品である。

いかに強みを前面に打ち出しターゲットを絞って広げていくかが大切である。

単に売上は落ちて、そこそこ売れているという判断を下していたらこのような再ブレークはなかった。

数字を深堀したからこそ自社の強みの真実が見えてきた。
上辺だけで物事を判断してはいけない。

 

 

告知方法を変える

 

世界初の市販レトルトカレーとして1968年に発売された大塚食品の『ボンカレー』がある。発売から50年以上経っていますが、未だに売れ続けているロングセラー商品である。子供のころは本当にお世話になった。懐かしくてたまに買って食べます。

2020年にはgooランキングで正直一番美味しいレトルトカレーランキングで堂々1位になる程その人気は健在である。

昔は有名人を起用してテレビCMを放映してきたが、2013年45周年を迎えて以降テレビCMから撤退した。テレビで宣伝しても電子レンジ対応や国産の野菜を使用していることなど全く伝わらなかった。代わりに活用したのがYou Tubeで公開した。

ボンカレーのターゲットを絞り働く母親に訴えかける内容にした。
動画回数100万回を超え広告費6割減でも売上増を達成できた。

時代の変化に即したやり方に変えないと声が届かない時代になった。

 

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