コラム

事業再生に於ける、会社と家族を守るリスクヘッジ策の考え方について

 

3月11日にテレビを見ていて、ハッと気づいた事があります。

日常生活においても、リスク管理が出来る人とそうでない人で

大きく違ってくるのだという事がわかりました。

 

東北の震災で多くの犠牲者が出ましたが、

ある小学校ではほとんどの学生が津波で命を落としたところがあります。

 

その小学校は、たまたま校長先生が休んでおりました。

という事で、教頭先生がその小学校の責任者になっておりました。

 

地震が来て、間もなく校庭に学生が集められ、寒い中、耐え凌いでいました。

津波まで約50分前のことです。

 

津波を不安に思うある先生が

教頭先生に裏の山(高いが登りが急ではある)に避難することを進言しました。

 

ある子供1人は、津波が来ると騒ぎ、早く非難を先生に呼びかけていました。

後ほど説明しますが、その子供は、助かることになります。

 

しかし、教頭は黙ったまま、説明もなく、何かを考えていたようです。

それは、裏山に行くと急なので、

子供が怪我をするのではないか?と苦慮していたそうです。

 

ここでこの教頭が大きな間違いをしました。

それは、子供が怪我するのと命が危ういという事を

天秤にかけて判断していたことです。

怪我しても、命が救われれば良いわけです。

そこが大きな判断ミスでした。

 

津波が襲ってくる5分前まで、

その教頭は決断できず、

生徒は寒い中、校庭で待機していました。

 

教頭の下した結論は、

高い裏山ではなく、

海に近い小高い丘に行くよう皆に伝えました。

 

移動している最中に、

「ゴー」という津波の激しい音がしたそうです。

誰の声も聞こえない激しい音だったそうです。

 

その音を聞いて、

先ほどの子供は、

教頭先生の指示に逆らい、

裏山に走って逃げたそうです。

 

その子供は、

判断が正しく、助かることになりました。

しかし、教頭の指示に従った生徒は命を落とした。

 

この話を聞き、会社の再生でも同じだと思いました。

 

大切なことは、

いかに様々なリスクを察知し、事前対処し備える。

そして、決断し、動く!

 

多くの方は、まだ大丈夫だろうと悲壮感がない。

しかし、自然災害のように急にやってくるかもしれない訳です。

会社経営していると何が起こるかわからない。

 

対策を打つにもすぐに出来ることは限られている。

じっくり、将来を見据えて対処しておくと

どんな事があろうと対応できるようになれる。

それに気が付いてほしいと願っています。

 

経験上、私は多くの失敗もしましたが、

最後には成功に辿り着けました。

それは、ほんの少しの可能性でも信じて、

とにかくチャレンジしてやってみることをしたからだと思います。

いつも(ダメ元)でやっていました。

しかし、光が差すこともあるのです。

 

だから、面倒くさがらず、とにかくやってみることです。

 

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成功のポイント

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◆『まだ大丈夫、必死になる必要はない、という時期から準備しておくことが大切なのです。』

 

多くの人を見ていると、お尻に火がつかないと動かない。

それが間違いだ!という事に早く気が付いてほしい。

◆『チャンスは自分から拾いに行くものだ!』

 

成功する人は、必ず能動的に動き、自分でチャンスを広げている。

目の前のチャンスをつかみ切れないで、逃げていてはダメだ!

やってみないとわからない。

 

◆『決断力のなさが、後の大きな損失を招く』

 

決断し、前に進めばいい。失敗すれば修正すればいいだけ。

決断できず問題を放置する罪の大きさを知らないといけない。

 

 

*再生には、確かな戦略と準備期間が必要です。

だから、勇気ある一歩を早く踏み出すことが大切なのです。

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

 

三條慶八の本