儲からない筈がない

百貨店業界が地方では撤退の嵐になっている。

東京や大阪など大都会の百貨店しか前年対比増になっていない。

西武百貨店は池袋本店も含めヨドバシカメラを含むファンドに売却してしまった。

インバウンド効果のある百貨店しか生き残れない感じになってきた。

西友やイトーヨーカドーも業績が悪化して撤退ばかりしている。

例えばユニクロやニトリなど専門店は絶好調である。

地方・郊外の百貨店が相次ぐ撤退をする中、さいか屋という地方の百貨店が9年ぶりに黒字化した。

転換点は3年前にAFC=HDアヌスライフサイエンスによる買収である。

浅山会長は赤字は絶対ダメという信念で事業をしてきた。
この駅前の一等地で顧客基盤もあり儲からない筈はないと言い切っていた。

昔の良い時代のことが忘れられずに甘えて商売をしているのが一番の原因だと会長は言っていた。

テナントが撤退していくのが怖くて弱腰の交渉をしていた。

浅山会長は賃料を値上げしないとやっていけないから値上げしますと

宣言して交渉して値上げ断行した。

反対が多かったが信念を曲げないで貫いた。

結局は経営者がいかに強い信念をもって経営しているかに掛かっている。

撤退したところにヤマダ電機が入ってくれた。
安定収入を得ることが出来、投資もして活気が出てきた。

地下にはスーパーに入ってもらい、創意工夫して地元に人に寄り添い喜んでもらえる百貨店に変貌を遂げていった。

商売とは諦めないで創意工夫してお客様の心を理解するかである。
大抵会社側の論理で進めるからお客様の心から離れていく。

昔の成功事例にしがみ付いた商売をしていたらどうにもならないことを知って
前に進まないと商売は成功しない。

特にコロナ後は過去の成功事例は商売の邪魔でしかない。

               
株式会社 Jライフサポート 三條慶八

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