技術力とセンス
靴産業は疲弊して中国での生産が主になっている。
私の地元である神戸は、昔から靴産業が盛んでしたが中国に製造が移り多くの工場も閉鎖されてきた。
靴底用ゴム資材メーカーの富士高圧(神戸)が独自ブランド展開して成果を上げている。
「bUntA」(ブンタ)というブランドでロゴは、アートディレクターの北川一成が手掛けた。
ゴムの中に独立した気泡を閉じ込めた「独立気泡ゴムスポンジ」を
もとに開発して衝撃を吸収する低反発と押し戻す高反発を
1つの素材で両方を兼ね備えているのが特徴です。
代表的なインソール「マシュマロ」は婦人靴だけでなく医療用にも採用されている。
なぜ立ち上げたかというとゴムスポンジが安価な素材だというイメージを拭い去りたかったと言う。
靴底は非常に大切でその靴が売れるかどうかのかなりのポイントになると
快進撃を続けている顧問先である靴の製造会社の社長も言っていた。
長い日本のデフレによって製造業も安く作ることしか頭になかった。
そこを覆したのがこの会社の素晴らしいところである。
粗利益率をとにかく上げないといい商品づくりも開発できない。
もうどこでも作れるような薄利多売では少子高齢化で国内では限界を感じる。
ところが世界を見ると良いものを作りセンスもあれば高価な商品として売れるのだということを
再認識すべきである。
素晴らしいメイドインジャパンが世界で羽ばたかないと日本だけの市場では難しくなってきた。
日本国内と海外戦略も考えて戦略・戦術を考えないと成長が望めない。
商売のやり方を変えていかないとこれからの中小企業はやっていけない。
安く売る発想は、もうやめるべきです。
いかに自社製品やサービスを差別化して高く売る努力するかが生きていく上で大切になってくる。
安く売る方が簡単で
高く売る方が難しい。
だからこそ、価値があるのです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八