過去の成功体験は、人にとっては忘れられないものである。
今の時代はデータ分析をしてそれに基づいてマーケティングを行うのが常とう手段であり、
成功に近づける方法だと考えられている。
それは過去のデータを分析して傾向と対策を考える。
過去の成功に基づく結果論がすべて正しいとは言い切れない。
現場の人間は上層部の意見を未来志向過ぎると揶揄し上層部は現場が動かないとボヤいている。
まずは調査をして課題を把握して分析するのが一般的だ。
しかし、新しいものを否定する。
例えば、メールが登場したときには、FAXがあるから必要ないと多くの人が言っていた。
携帯が出てiPhoneが登場しあまりの高さから売れないと経済評論家は予測されたが結果的にバカ売れした。
過去からの分析から見ての予測が外れることは多々あるのだ。
イオンは全国共通の施設開発を続けてきた。しかし、大きく舵を切って地域の根ざした施設でないともう生きていけないことが分かった。
過去の成功体験から来るビジネスモデルが通用しなくなってきたのが分かりだしてきた。
成功体験が邪魔をする時代になった。
昔はそれぞれの地域に根差したお店がありその街の香りが漂っていた。
今は全国どこでも全国チェーンが犇めき何も感動もワクワク感も無くなってきた。
私の地元である神戸でも神戸らしい店が減って大手チェーン店が出店している。
神戸の香りが消えていっている。
コロナによって加速してしまった。
魅力が薄れていっている。
全国チェーンは恐らく今のままだと衰退していくのだろう。
商売の基本は、ワクワク感ドキドキ感が大切です。
面白くない街は消えていくしかない。
都市競争が益々激しくなるだろう。
そして、負けた町が消えていく。
どのような特徴を出すかが勝負である。
街の景色も香りも大切である。
分析だけでは語れないものがある。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八