売れない店・売らない店:メルマガ3月28日号

売れない店・売らない店

 

2年以上に及ぶ 新型コロナ禍は、 集客や販促を軸にしてきた 商業施設の在り方を 変えるきっかっけとなった。

オミクロン型のまん延で小売業の取り巻く環境は厳しくなってきた。

このコロナ禍で 百貨店は大赤字に陥りましたが 丸井は黒字化を維持している。

その理由は消費者のニーズに 合わせて取り扱う商品を 変えていったことである。

10年前は7割以上がアパレルが占めてファッションビルだったが、今では2割ぐらいにファッション扱い量は低下している。

丸井は小売りだけで利益を稼ぐのではなくフィンテック、共創投資と3構造にして利益を捻出している。

またイベントを積極に展開して集客力を高めていっている。

銀座にある銀座シックスはテナントがかなり撤退してもうダメなのかと思っていたがテナントをZ世代に合わせたブランドに入れ替えたことで今までにない売上を計上している。

今までの延長線上で商売を考えていてはもう通用しなくなってきた。

どの商売でも言えるが頭を切り替えないと存続できなくなってきた。

ある意味勝ち負けが はっきりする時代になった。
経営者は覚悟を持って 変革を恐れず臨まないと どうにもならない。

すべてのコロナ前の発想では 生きていけなくなったというのは 明白な事実である。

 

 

社員に気を遣う社長

 

社員に気配りするのは良いが、気を遣うのは間違っている。

コロナで事業を縮小し人員も削減し黒字化を達成した社長から社員のことで相談を受けた。

この社長は心優しい。リストラする時も会社の将来や力量よりその社員が家族持ちかどうかを第一の尺度として選定した。

会社の構造改革を進めようと様々な取り組みをして社長の恩情も理解して社員が積極的に関与してほしいと心から願っていた。

店舗を縮小しリストラしたお陰で固定費が下がり黒字化した。

しかしながら社員は変わろうとしないと社長が困惑していた。

なかなか思うように社内の意識改革が進まないと嘆いていた。

社長はいつも社員に気を遣って自分の思っていることを伝えきれていない様子である。

そこにはこれ以上社員が辞めると業務に支障をきたすから困ると言ううしろめたさがあったと言う。

そのような社長の弱さは社員はすぐに見抜いてしまう。

日々の社長の言動を見ていると社長の性格などは社員にすぐに見破られてしまう。

その社長には次のように言いました。
自分の会社でしょう。それなら自分の色を出してこんな会社にするのだと言うブレない気持ちで社内改革に取り組んでください。

社員のひと言で自分の意思を曲げてどうするのですかと言いたい。

自分が本当に正しいと思うなら曲げてはいけない。社長は絶対にブレてはいけない。

幹部社員は出来れば変わりたくない。現状のままでいってほしいと願っているはずです。

社長との関係性があるから自分の地位は安泰だと安心しているから幹部社員は動かない。

社員には気配りするのは良いが気を遣って自分の意思を曲げるのは良くない。

 

 

グルメサイトの信用失墜

 

食べログなどのグルメサイトはまだ利用者は多いが、点数やランキングを疑う声も多い。

特に若者はGoogleMapやInstagramを使った検索に移行していっている。

確かに食べログで上位の店に行っても期待はずれでがっくりすることも多い。

地元の人に美味しい店を聞いた方がよっぽど確かだと感じる。

若者の検索方法は正しくて実際の利用者の意見を繁栄した検索方法である。

食べログなどお金を使った広告でしかもやらせの口コミなども多く真実ではない場合がある。

地元神戸で評判が悪くボッタくりの飲食店が東京に進出して料金も超一流で食べログでも上位になっていた。恥ずかしい気持ちになった。

それから全く食べログを信用しなくなった。

その経営者が地元であのお客からもっと料金を取ればよかったと話をしているのを人が聞いていた。

経営姿勢が全く間違っている。

地方では評判がすぐに伝わるが東京は広いのでそうではなく一回きりのお客さんを相手にしてもかなりのお客さんを集客できるから商売の仕方も違うのかもしれない。だから当たり外れがひどい。

昔地元神戸で飲食店を展開している時に東京から鳴り物入りで出店してきた店はよく返り血を浴びて撤退していた。

それには理由があります。地方ではその店の評判が広まるには半年で終わってしまうが、東京では23区・東京都・関東そして全国からと3年かかる。

地方ではお洒落だけでは続かないし色々な要素が加味してないとすぐに飽きられてしまう。

その点今の若者は賢明で自分たちの声を拾い信ぴょう性のあるものしか信用しない。

嘘は続かない時代だと言うことです。化けの皮は剥がされてしまう時代だ。本物しか長続きしない時代である。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

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