◆ 本質をつかむ経営◆
価値観が多様化して大ヒットを生み出すこと自体非常に難しくなった。
国民的アイドルとかは昔の話になった。多様化して好みが細分化していった。
小売業もサービス業もすべての業種でも同様で無難なものは売れない。
ゼロベースで考える必要があり、固定概念などは捨てる必要がある。
過去からの想像では失敗する。
顧客のニーズは何か何を求めているのかそこを深堀して追求する。
自分たちの強みを活かしお客様の心を鷲掴みにして虜にしないとダメである。
そこには妥協が命取りになる。経営者として考え抜く力が求められる。
均等に利を生むことはもうない。利があるかないかしかない。
お客様の心が読めるかである。経営に一切の妥協は禁物である。
◆失敗は成功の元◆
社員が育たないとか社員が思うように働いてくれないとか言って悩んでいる社長が多い。
多くの社長は社員が失敗するのを恐れ色々指示をしている。
だから社員も受け身になり責任も持ちたくないし、独創的な発想もしない。
よくよく考えて見ると会社での一番の失敗者は社長なのです。
にも拘らず、社員にも失敗を責める。だから、社員は前向きに働かない。
九州に社員がイキイキして活気に満ちた会社があります。
元々ワンマン社長でしたが、頼りにしていた社員が辞めて社長の考え方を180度変えて大成功を収めている。
社員の失敗はすべて社長の責任で責任を一切問わない。
社員の中には何千万や億単位で会社に損害を与えたものもいる。
しかし、その社員はその失敗を活かしその何倍も会社に貢献している。
それでも創業以来ずっと黒字化を続けている。
社員がこれをしたいと言うと『やってみたらいい』と必ず言ってやらせる。
任された社員は何としても成功したいと頑張るそうだ。
自分で考え、自分で決断して前に進む力を社員がつけていく。力強くたくましいから創業以来黒字化を
続けている。
社員の力を信じて社員もそれに応える。
相乗効果が生まれて会社は好転しいく。
そこまで行くには社長も相当な苦労をしていたと思うが地道な努力が実を結ぶ。
ここまで行くと他社の追随を許さない。
そうなると一人勝ちになり益々発展していく。社長の生き様でしかない。
◆ 純粋さが成功◆
珈琲ブームでスタバックスを筆頭にカフェが乱立し出した。
その一方で昔ながらの喫茶店が街から姿を消していっている。
珈琲専門店は増えていっている。
その中で異彩を放ち注目されている珈琲店がある。
猿田彦珈琲店である。
元々は恵比寿の小さなカフェ店を営んでいたが、その珈琲の魅力に惹かれてコカ・コーラがコラボして
猿田珈琲が世に広まった。
大塚社長は俳優で挫折してスタバのファンから珈琲にのめり込んで独立を果たした。
異色の存在である。
自家焙煎をしてお客様には手間暇かけてドリップコーヒーを提供している。
大塚社長の成功はガツガツしていない純粋さと素直さだと思う。
自分が追い求めている珈琲の魅力を伝えたいと必死に考え行動しているところだ。
なかなか出来そうで出来ないことである。
だから、原宿に出店した店はウイスキーの樽に珈琲豆を入れ香りづけしている。
邪道な方法だと言われているが自らを信じて提供している。
商売は過去に囚われたら終わりだ。
本格珈琲店でありながら焼きたてのパンを提供しているのも美味しい珈琲を知ってほしいと言う
純粋な気持ちから来ている。
如何わしさをお客様が感じたら商売は終わりである。
純粋な一途な気持ちが成功させる唯一の近道だと大塚社長を見ていると感じる。
◆ 不安になる経営者◆
新型コロナで2年以上苦しいんで来た企業もたくさんあります。
大企業と違い中小企業は体力がないからボディーブローのように徐々に効いている。
多くの経営者は増えた借金をどのように返せばいいのか
あるいはもう返せないのではと不安に思っている経営者も多いのではないでしょうか。
この窮地に経営者としてどうしていくのかがとても大切で今後の大きな転機になります。
もうダメだと思って借金付きで会社を売り抜ける人はラッキーだと思います。
多くの経営者はそうは行かずモヤモヤした日々を過ごされていると思います。
借金はどうにでもなるので、それより今後の人生をどう上手く渡っていくかが大切だと考えます。
私は会社の再生より経営者の人生の再生が一番大切だと考えています。
どう軟着陸させて生命力のある人生を取り戻すかです。
そのために今何をすべきかが大切なのですが多くの経営者は何をしたらいいかわかっていない。
正しい方法で正しい順番でコツコツと積み上げていくしかない。
だから、早めに準備しないと間に合わないのです。
2~3年前に死にそうになって相談に見えた経営者夫婦は再生もほぼ完了し人生を謳歌しています。
心に余裕が出来ると良い話が舞い込んでドンドン好転していくものです。
そんな社長は沢山いらっしゃいます。
その社長の素直さと愚直な姿勢しか成功への道はないです。
やればできるので、その社長のやる気次第です。諦めてはいけない。
◆新たな売り方◆
コロナ禍でリアル店舗が大打撃を受けて赤字に陥った店も非常に多い。
コロナ前には、ランチ難民のために移動式の店舗(キッチンカ―)がビジネス街に犇めいていた。
コロナ禍で出社も減り移動式店舗の売上も減り郊外に移動していった。
物販も同じようにコロナの影響で街に買い物をすることも激減してしまった。
こういう時に商才のある経営者は知恵を絞る。
今まで遠方で街に出られずリアル店舗も行ったことのない人に移動式店舗を利用してもらい体感してもらおうと考えた。
すると意外にも珍しさもあり、またその店に行ってみたかったなど多くの利用者が現れ、売上も予想を
上回ることが多い。
人口の密集地域で商売をするのもいいがあまり競争相手が居ないところで勝機を見出した方が利益を生む場合もある。
地方ならではの商売の仕方もあり、画一的なやり方は当てはまらない。
しかし、ハマった時には大きな利益を生むことが出来る。
商売は知恵と工夫次第である。
コロナ禍だからこそ知恵比べが勝敗を決める。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八