ヒアリング力が成功の秘訣:メルマガ10月11日号

ヒアリング力が成功の秘訣

 

経験・体験に勝るものはない。いくら本で勉強しても微妙なことは理解できない。

成功している経営者は自分が分からないことは分かるまでしつこく聞きまくっている。

社長によっては1回説明しただけで分かる筈がないことも分かったかのように質問もなしに過ぎ去る人もいます。

そういう社長は結局上手くいかず痛い目に会っている。

年下の人間にも礼を尽くして聞ける社長は知り得ない情報を手に入れている。

コロナ禍で会社を再生したいと相談に来られる人も多くいらっしゃる。
一般論を聞いて自分でしようとする。絶対に上手くいかないものです。
1回のヒアリングでわかる程簡単に出来るものではない。

再生するための手法本など色々で出回っているが、実際はそんな単純なものではない。
体験した人でないと微妙なことは分からない。経験・体験に勝るものはない。
それは人より多く失敗も成功もしているからである。

会社の規模・財務内容・業種など全く違うし、置かれている状況や時期的なことなどが違うとやることも違ってくるはずです。

それを同じように論じても上手くいはずがない。其々のスキームは変えないといけない。
だから私は会社の事情を細やかにヒアリングする。

ヒアリング力が会社を良くするために絶対的な条件である。ヒアリングしていくことで見えてくるものが必ずある。

それと同じように事業経営においても世の中の声を聞き、お客さんの声を聞き、社員の声を聞き、あらゆる情報収集をすることで見えてくることがある。

そこをしっかり出来ていない会社はどうしてもどこかで歯車が狂う。

多くの会社はお客様の声より想像して組み立てていくから失敗する。

ヒアリング力を積み重ねると会社のエネルギ―になる。

 

 

人を育てる原則

 

中小企業経営者の多くは、権限移譲出来る人が育っていないと訴えている。

間違ってはいけないのは、社長と同等の才能があるならその会社には居ない。独立して社長をしています。

社長より優秀な人材が来るはずがないのである。そのような人材なら社長をしている。

だから人は育ててなくてはいけない。

権限移譲は人が育ってからやるものではない。人を育てるためにやるものである。役職が人を育てることも有る。

権限移譲の原則は任せるなら、目一杯任せてしまう。

恐らく任せられた人は社長が思っているほど任せられたと思っていない。

中間報告は必ずさせるべきである。うるさく細かく頻繁に報告させるのは任せたことにならない。

軌道修正や是正措置を取るときは、絶対に質問されても指示や答えを与えない。ヒントを与えるぐらいにして自分で答えを出させることである。

任せたならその結果責任は社長であり。その任せられた部下ではない。

任せたら見放し、丸投げしてはいけない。それは権限移譲ではなく権限放棄である。

優秀だけでは後継者には向かない。周りから信頼されないといけない。
価値観が共有出来ないと後継者にしてはいけない。社員が不幸になり、後継者も不幸になる。

 

 

『楽』が勝機になる時代

 

コロナ禍で宅配サービスが脚光を浴びている。

街にはウーバーや出前館の自転車が走っているのをよく見かける。

今まではお店の料理を宅配するサービスが多かったが、コロナ禍で家食が多くなり共働きの家庭にとっては料理をする時間も減らしたい。

そんな『楽してもらう』発想で家庭料理の宅配サービスをしているANTWAYが約15億円をジャフコやKDDIのファンドから増資を受けた。

手作りの家庭料理を定期的に利用者の自宅へ届ける『つくりおき JP』を運営している。

時間を節約するだけでなく食事を楽しんでもらいたいので家で作るには手間暇かかる料理もお届けする様にしている。

会員が増えるとその販路を生かして様々な展開が出来る。そんな発想を前島社長は考えているようだ。

1つの商売を通して様々な派生事業を展開していくのが素晴らしい。
そこには必ずITを駆使したシステムがその成功を左右する時代になってきた。

 

 

引き算の経営

 

日本のもの作りは世界に負けない技術力があると教えられてきた私たち世代は今の日本の衰退が悔しく思う。

中国は製品が悪いからと日本製品を自負していたが今では世界第3位の経済国になってしまった。
中国製のレベルも上がり日本より良いものも作っている。

日本は完璧を求める結果あれもこれもと盛り込み過ぎて無駄なことをしている。

中国の経営者は日本は何故走り出して修正することしないで止まっているのかと聞かれたことがある。

いつの間にかIT後進国になり中国や韓国にも劣っている。そこには変化を求めない国民性があるのかもしれない。

電気自動車(EV)の大手であるイーロン・マスク経営のテスラは、スペースXの創業者である。

モノづくりに対する考え方が『いかに削るか』が一番大切だと言っている。

デザインよりエンジンが大切で、製造システムをどうするかがデザインするより100倍頑張る必要があると言う。

もしかして必要かもしれないと付け加えていくことを必死にやっているのが日本である。

結局日本は無駄なことをたくさんしているから生産性が低い。給与が高いという問題ではない。

アメリカの方が賃金は高い。日本のように500円ぐらいでランチなんて食べられない。

これと一緒で中小企業経営も無駄が多すぎる。引き算して経営していくことだ。

この業務を加えた方がいいと言う発想をすべて失くし要らないものを見つけて省く作業をすることが復活の第一歩である。

コロナで大打撃を受けた企業も引き算経営をして復活したところもある。やり方次第で復活できるのだ。

 

 

やってはいけない借入

 

借入出来たから万々歳と喜んでいると痛い目に会うときがくる。

特に不動産を購入する時にやってはいけない鉄則がある。

事業が順調に言っている時は全く問題ないので気付かないことが多い。

会社が永遠に成長続けるはずがない。商売とはそういうものです。

銀行がお金を貸出すときに出来るものなら家族の資産を押さえたいと考えます。

最近女性の社長も増えてきました。特に起業される方は金融に疎く銀行の思うままにやられてしまっている事が多い。

事業が上手くいきビルを購入する時に役員でもない夫が社長と共有財産とし両者で個人保証しているケースがあります。これは絶対にすべきでない。

役員ではないのだから経営責任を負う必要もない。しかし不動産の一部を共有財産にすると銀行は両者に個人保証を課します。

両者が個人保証すると万が一商売が上手くいかなかったときは両者が破産に追い込まれることにもなる。

住宅ローンは抵当権が設定されている。それ以外に第二抵当に共同担保で他の不動産と一緒に担保を設定されると事業が上手くいかなくなると住むところも無くなり追い出されるケースも考えられる。

借入金の基本は取れるものはすべて取ってやろうというスタンスだと思っていた方がいい。

お客様ファーストなんてあり得ない。恐らく長く取引しても関係ない。

お金を借りると言うことは大変なことですが、借り方によっては身を亡ぼす借り方になります。
気を付けて欲しいです。

万が一の時のことを考え借りる方法も慎重にしてほしい。

今からでもリセットする方法があるので相談してほしい。

それによっては再起できる人もいれば破産に追い込まれる人もいます。

知っているのと知らないとでは全く歩む人生が変わってしまう。
リスクヘッジしながら借入してほしい。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

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