お金の目線:メルマガ6月21日号

お金の目線

 

中小企業経営者の多くは資金繰りに困っている。お金の目線が間違っている。

売上を上げようと必死になっている。売上がすべてを癒すと勘違いしている場合もある。

先月末の残と今月末の残と一体いくら減ったのか増えたのかが分かっていない。その原因を探ろうとしない。

お金が回っていればいいのではなくどう回っているのかを検証するのが大切である。

損益だけなら元金返済は関係ないし、資産計上されるものは資金だけが流出していく。

原価償却は資金流出がない。赤字だったからお金が減ったのか材料を購入したから流出したのかなど原因を探っていく必要がある。

何故お金が減ったのか1つ1つ検証していけば社長が知っておくべきお金の流れが理解できる。

顧問先の社長にも結構これを質問してもキチンと応えられる方が少ない。

年間の資金繰り表を作成してお金が回るから安心だと思ってもダメだ。

すべてに結果と原因がある。そこを掘り下げないから中途半端な理解になってしまう。

 

 

一日の決算はその一日でやる

 

今日やるべきことは今日中にやっているでしょうか。

一日の決算は、その一日にやってしまう。これは経営者にとって大切なことです。

私は古い人間なのでまだ手帳を使って予定を書き込んでいる。

スケジュールだけでなくその日にやるべきことを列記してまとめている。その繰り返しを何年もやっている。

私は本来楽をして行きたいタイプでサボる癖がある。自分を毎日追い込まないと物事が進まないと思っている。しかし、体調によっては今日やるべきことが進まないことも有り得る。だから、今日やるべきことはなるべき1週間2週間後にやるべきことをこなしている。

超高速に仕事をこなしていかないとやるべきことが進まない。超高速にすることで過ちを起こすことがあるが、全く気にしていない。

超高速にすれば間違って修正しても間に合うからだ。

社長業務は忙しい。みんな忙しいはずです。その社長業務を疎かにするから会社が傾くことになる。

やりたくないこと嫌なこと気が進まないこと一杯あると思いますが、逃げたら終わりなんです。

 

 

人を育てる

 

中小企業経営者の多くは人を育てることが一番難しいと思っている。昭和の時代のよう頭ごなしに言っても反発を食らうだけである。

今は理解して納得しないと人は動きません。

挨拶も出来ない従業員が多くて困っているのですと言う社長が居ました。

挨拶が大きな声でしないのはそのような会社の文化が根付いているからだと返答しました。

それなら社長が一番大きな声で「おはようございます」と社員一人一人に声を掛ければいい。諦めずに毎日続ければいい。

それぐらい根気よく諦めずに続けないと会社は変わらないものです。

与えられたことをしただけで仕事をしたと思える会社は伸びしろはない。

余計なことをしたら怒られるのなら絶対に余計なことはしないで言われたことしかしない。

会社の原理原則に沿えば、誰が何を言おうと間違った行為ではなく責められるものではないという確信的なルールがないければ誰も能動的に仕事をしない。

責められなければ人は考え、行動を起こす。自ら考えた行動を褒めたたえることが大切なのである。

失敗は成功の元である。失敗が無ければどうすれば成功するか確信が持てない。

考えて行動する集団を結成しない限り会社は永続的に成長しない。

 

 

何事にも締め切りがある

 

何事も締め切りがある。コロナ禍で会社が大変で赤字になっている企業もある。その赤字も永遠に続けられない。その赤字にも締め切りがある。赤字を黒字に転換しないと会社の将来が危うい時期がある。

人より何倍も努力を重ね会社が黒字化にするための方策を考えるのが社長の仕事である。

段取りが大切になってくるし、効率よくスピード感が無いと間に合わなくなることがある。

何事にも締め切りがあり、悠長なことをしていると商機を逸してしまうことがある。

コロナ融資を受けたので、資金的に余裕がるからのんびりしている経営者もいる。恐らく将来痛い目にあう。

料理の鉄人である道場六三郎氏は修行時代に人の二倍三倍働き人が三年かかることを一年で身につけようと人より手を早く動かし、段取り良くして多くのことを学んだそうです。

出来る料理人は冷蔵庫の使い方も違っており、どこに何が入っているか頭の中に入っているそうです。

細かいことまで意識が回り、先の先を読んで頭と体を動かして時間を無駄に使わないのが超一流料理人であり出来る経営者である。

中小企業経営者も同じである。コロナ危機からの脱出は経営者の心掛け次第でもある。

何事にも締め切りがあり、間に合わないと悲惨な結果になってしまう。

期限を決めてやりきらないとチャンスが無くなる。経営に油断は禁物である。

 

 

外食と内食の境界線

 

外食と内食の境界線が無くなりつつある。

コロナ感染拡大により外食を控える消費者が本格的な料理を宅配で注文したり自ら調理したりしている人たちが増えていっている。

消費者の主戦場が『おうち』にかなり移ってしまった感がある。

コロナ禍で宅配のオイシックスは業績が好調である。

元々は野菜の宅配会社からスタートしたが、前年対比4割以上売上が増えた。
更に宅配の会員も約7万人増えている。

共働きが増えれば増えるほどミールキットの需要は高まる一方である。

外食産業はコロナ禍で大きな打撃を受けた。

居酒屋の塚田牧場は水産卸会社を運営していたが、オイシックスと資本提携して子会社化を果たした。

これによりのどぐろなどの高級魚を使った料理をオイシックスは提供することが可能になった。

コロナ禍で高級レストランで扱われていた食材が余ってしまい困っている状態である。材料の確保ルートを構築するチャンスでもある。

それを上手く利用して業績を伸ばしている企業も存在する。

賞味期限間近になる食材をたたき売りして処分する専門業者もいる。

オイシックスは30万人以上の会員の情報をデータ化して事業経営に活かしている。

大戸屋などのメニュー開発したりディズニーとコラボでミールキット開発したりビーガン料理の会社を買収したりとくしま丸で移動スーパーも経営している。

今後はデータが勝負の分かれ目になる。カットした小松菜は2~3センチが食べやすいとか焼き豆腐は見た目が子供が嫌うとかきめ細かい情報取集が決め手となる。

大手も続々と進出してくるので差別化を図って生き残り合戦を繰り広げている。

益々外食と内食の区別が無くなり業界自体も混沌としてくる。そこから抜け出すにはデータ化を図りお客様のニーズを細かく分析できるかである。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

 

 

 

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