いかにチャンスをものにするか:メルマガ6月14日号

いかにチャンスをものにするか

 

コロナで飲食業は壊滅状態と言っていい。

来店は激減しているが売上を確保している店もある。

ウーバーイーツや出前館などを利用するお客様は増えました。大抵は自店の料理を工夫して出店している所が多い。

全く違うレシピの料理で違うブランドのお店の名前で出店している店もある。

元々デリバリーを多く手掛けていたTGALの河野社長が苦しんでいる飲食店が手間暇かからずにデリバリーが出来るスタイルを確立して多くのブランドを展開している。

拡大したきっかけは飲食店オーナーからどうやったらウーバーや出前館に出店できるのか相談を受けた中、それなら簡単に出来るお手伝いをしようと考えたそうです。

商売は人の困っていることを助けることが第一であるわけでその時にこれはいけると感じて行動に移した河野社長の商売センスの素晴らしさである。

また自分の店のブランドではなくプライドを捨てて割り切ってTGALを利用した店のオーナーはコロナ禍でも黒字化をしている。

このコロナ禍のピンチにどう対処していくか経営者の裁量と目利きである。

 

 

会社の未来展望

 

新型コロナによって会社の在り方が変わった。

多くの社長が今までのと同じではやっていけないと自覚している。しかし、どう変わればいいのか模索している社長が多い。その回答がまだ出ていない。

目の前に起きている問題をクリアしていくことも大切である。

10年後の会社の姿を描いた後に今どうすべきかを考える必要がある。

商売のやり方がガラッと変わった。デジタル化が加速してデータに基づいた戦略が必要である。昔ながらのローテクな仕事をしていては生きていけないのは分かっている。

10年以内に消えていく事業もある。だからこそ新たな取り組みをして新しい柱を作る必要もある。

10年後にはどんな会社に描けるのか変わらないといけないこと変わってはいけないこと、
それを整理してから今やるべきことを進めるべきです。

行き当たりバッタリの経営はいつか深い穴にはまって抜けられなくなる。

変われるチャンスであり、変われる時代である。この時代を生かすも殺すも社長次第である。

 

 

覚悟の無い経営者は成功しない

 

社長である限り覚悟が必要である。

社長の一番の覚悟は、どんなことがあっても逃げないことである。

社員がどうしても対処できない時に社長が責任もって対処できるかである。

逃げる姿を見た社員は絶対に社長に付いていかない。

ビビりながらも絶対に逃げないで行こうと覚悟を決めたのは、20代初めである。

40年前の20代のころはディスコ経営もしていた。チンピラが隣の女性のお客様にチョッカイを出して嫌がっていた。

それを注意した従業員をチンピラが殴ろうとした。DJが照明を消して全従業員がそのチンピラを叩きのめして店から追い出した。

そうしたら翌日その組から呼び出しが来た。お客様を守った従業員に行かせる訳にはいかないので私一人で行きました。

まだ度胸もなかった年齢でしたから本当にビビりながら指定の喫茶店に行きました。

その2階の喫茶室には強面の人しかいなくて15人程ズラッと並んで座っていた。

自分が引いたら会社に付け込んでくると思い、どんなことがあっても食い止めようと考えて臨んだ。

まだまだ未熟でこの手の対処法も身につけていなかった。

どうしてくれるんだ。うちの若いもんが怪我をして入院をしていると組長以外の人間が吠えまくった。

聞いているとビビるので何も耳に入らないように無の状態でいた。

結果的には慰謝料を払えと言ってきた。それを払うとキリがないのは知っていたので絶対に払う気はなかった。

殺されるかもしれないと思ったが、ここで逃げたらそれ以上に恐ろしい親父に責任感のない奴だと思われるのが一番嫌だった。

嫌がるお客様にチョッカイを出したからこういう結果になった。そちらはうちの社員にも怪我をさせた。両者悪いので慰謝料は払えないと突っぱねた。

慰謝料は払えないが治療代だけは払いますと返答した。

約2時間の間生きた心地しなかった。

その組長が最後にあんた若いのに度胸あるなと何故か褒めてくれました。

それから母がやっていた日本料理店でその組はよく宴会をしてくれました。

それからどんなことがあっても経営者である自分は逃げてはいけないと誓った。

もし逃げる選択をしていたら阪神淡路大震災で40億の損害を受け倒産していたに違いない。

社長を選んだ限りには絶対に逃げてはいけない。中小企業経営者は大企業と違って誰も守ってくれない。

 

 

無駄な会議

 

日本の企業の多くは、頻繁に会議をしているが会議をしている割には成果が得られてない。

会議においてキチンとコミュニケーションを図り必要事項を端的に伝え問題を解決していくことをしていない。

事なかれ主義というか対人関係を上手く円滑に図るために根回しや調整力・そしてヨイショ力を発揮して肝心なことを話し合っていない。

成果を出すために集まっているのだからギガ速度で成果を出すための議論をする必要がある。

仕事は1人では出来ないのだから協業して共助しながら進める無くてはならない。

参加者それぞれが何をいつまでにするのか具体的に明確に示して会議は終わる必要がある。

その為には意見の食い違いなどはっきり議論し合って納得して進める体制にもっていくことがとても重要になってくる。

会議が終わったのに一体この俺は何をしなければいけないのかとボケたことをいう雰囲気では会議をしている意味がない。

会議の冒頭に今回の議題として何を解決して決めるかを明確化して話し合う必要がある。

それだけに集中議論して時間もダラダラ掛けない。15分から30分で終わらせるべきだ。
その繰り返しでその都度会議をすると効率的で効果的である。

日本の政府のように話し合っては先送りでは時代に付いていけなくなる。1回でケリをつける会議にすべきだ。

会社で何が問題で何を解決しなければならないか常に問題意識を持って働くようにならないと会社の改革・革新は起こらない。

今行われている事当たり前のことを当たり前と考えずより良いものにするためにどうすべきかを社員全員が考え共有して改善改革しなければ会社の発展は起こらない。

言われたことだけやればいいと言うサビれた文化がはびこっていると会社の存在意義が薄れていく。

だから会議で「検討します」「善処します」とか中途半端な言葉は禁句である。

 

 

UGC(ユーザー生成コンテンツ)

 

一般の消費者によるインスタグラムなどへの投稿を商品の販促や開発に活用する企業が増えている。テレビや雑誌などで大金を使って宣伝しても消費者の心には響かない。

企業の直接的な宣伝を嫌う消費者をつかむにはUGCは重要な概念として認識されている。

ワークマンと言えば私たちの年代から連想すると建築現場で働く人のための作業服とイメージしてしまうが、今では全く客層も変わっている。

ワークマンはUGCを最大に活用し、EC販売を確実に増やしている。

消費者がワークマンの服などを着用したシーンを写真でインスタなどSNSに投稿する。

それを自社サイトにSNS投稿を転載する。UGCから販売購入ページに移動するシステムになっている。

ユーザーの自発的な投稿は嘘がなく、説得力があり商品の情報が分かり易く伝わりやすい。

更に購入した服を着た新規の購入者の投稿があり新たなUGCが生まれる。

UGCの支援サービスも増えアラインドアーキテクツが提供するUGC活用サービス(レトロ)の導入企業は200社を超えた。

消費者である投稿者がファンづくりに欠かせない重要な存在になってきた。

消費者の声が感じ取れる時代で反響がすぐにわかる。

企業側も真面目に消費者に向き合い喜ばれるものを提供しないとそっぽを向かれてしまう厳しい時代でもある。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

 

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