◆モノづくりの熱き情熱◆
コロナ禍でユニクロは非常に好調である。
確かにデパートなどのファッション売り場はガラガラですがユニクロは混みあっている。
商品も進化し続けており久しぶりに行くとユニクロ商品に感動する。デニム商品もたくさんあります。汚れの目立つ「白デニム」は買うのも躊躇する。しかし、工場直結のファクトリエが販売する「児島のずっときれいなコットンパンツ」は、撥水性に優れた汚れない白デニムで話題となっている。
ファクトリエは、世界レベルの高い技術を持つ国内工場と一緒にモノづくりに取り組むブランドである。
日本の工場が低価格な生産を強いられて廃業倒産が相次ぐ中日本が世界に誇れる技術を残したいと。
日本のモノ作りから世界ブランドを作りたいという熱い思いで、中間業者を省いて工場と消費者をつなぐ仕組みを構築していっている。その熱き思いから汚れをはじく白いデニムを開発して絶大なる支持を得ることになった。
商売は、情熱の熱さで成功度が決まる。経営者の情熱がすべてを癒すと言える。情熱度が中途半端だから成功しないのだ。
◆ ムダ・ムラ・ムリ◆
社内では無駄なことをするなムラな仕事をするな無理なことを受けるな、このようなことを言っている。
お客様はそのようなことを全く望んでいない。
ムダがあるほうがいい。無味乾燥なスペースより絵画があり豪華な花があり優雅な気持ちにさせてくれる方が望んでいる筈である。
ムラもある方が好むはずです。画一的な均一なサービスより私だけ特別扱いをしてほしいと必ず思っているに違いない。
ムリも聞いてほしい。価格・量・時間・人員などムリを聞いてほしいと願っている。いかにお客様の無理を聞けるかが大切である。
結局はどれだけお客様の要望に応えることが出来るかが重要になってくる。
「言うは易し行うは難し」だが発想の転換を図り実行しなければ企業として先はない。
ムダ・ムラ・ムリをいかにお客様に寄り添い聞けるかが勝負である。だれも画一的なことを望んでいる訳ではない。
本音を言うと誰もが特別感を味わいたいのです。それをわかっていないと商売を成功させることは出来ない。
◆気付くか否か◆
世の中にはこれに気が付けばすごいことになるだろうと思うことを殆どの人は見過ごしてしまう。
そこに気づいた人は大きなチャンスをものに出来る。人生の分かれ目である。
誰にも人生で大きなチャンスは必ず3回来ると言われている。そのチャンスをものに出来るか逃がしてしまうかで人生が大きく違ってくる。
自動車エンジン部品の下請けメーカーを経営する宮本社長は、工場で加工過程で出る不要なマグネシウムの粉をためる容器に溜まった雨水で油まみれの手を洗っていた。それがどんな石けんや洗剤より良く落ちていた。その社長はそれに気づき研究に乗り出した。マグネシウムは水と反応するとアルカリイオン水が出来て界面活性化作用を発揮して汚れが落ちることを解明した。そして洗剤を使わない商品を開発して世界中で話題になり2017年にフランス最大のオーガニック展「natexpo」で見事に金賞を獲得した。自動車エンジン部品の下請けメーカーから世界に名高い会社に変身した。それは社長が気付いたからです。
商売をしているとそのちょっとしたことに気付くかどうかで将来大きく違ってくる。
気付く人と気付かない人との大きな違いは何かというと観察力と探求心の違いである。
◆感性を磨く◆
あの社長は商売センスがあるとかいう話をするときがある。
確かにその商売センス=感性は事業を成功させる上でとても大切な要素である。では感性を磨くにはどうすればいいのでしょうか。
街を歩いていても、テレビを見ていても何をしている時にも商売に結び付けて考えてみる。そんなことを四六時中やっていると感性は研ぎ澄まされていく。
感性のある人は頭の中で結論を下さない。
成功する人は、人が難しいと思うことをムリだと決めつけない。凡人は常識的に考えてムリだと判断してしまう。
プロフェッショナルな人になることが一番大切である。
~~バカという人を表現をしますが、まさしくこの道ならだれにも負けないという自負が無いと成功もしない。仕事にのめり込むと感性が研ぎ澄まされて人が見えないものが見えてくるものです。すると勘が冴えわたる。
私のようなコンサル業も一瞬のうちに経営者が見えないもの想定もしないことを考え付きその価値が生まれる。
商売は商売センスつまり感性を磨かくことが大切である。
経営者のアップデートがないと会社のレベルアップもしない。
そのためには情報を集め必要なものを取捨選択して失敗を恐れずにチャレンジする姿勢が大切である。
やってみて失敗しないと分からないことが一杯ある。経験以上に学べることはない。失敗から本当のアップデートが出来る。そうして感性が研ぎ澄まされる。
◆生き抜く力◆
成功する社長は生き抜く力があります。
商売をしていく上で失敗することなくすべてが上手く行くなんて絶対にない。
追い詰められた時にどう対処して知恵を絞って乗り切る方法を考え出すかそれがとても大切である。ところが殆どの経営者はあまりにも窮地に陥ると何を考え,何をすればいいか
全く思いつかず脳死状態になってしまう。
コロナになって急に売上が落ち込み今までのビジネスモデルが成立しなくなった経営者の中には何をして生きていけばいいか想像もつかず落ち込んでいる人も居る。
今まで事業をやってきたのだから輝くものを持っている筈です。自信を持てと言っている。
まず自分は何のために商売をしてきたかを考えて自分のミッションを確かめて欲しい。
今までのビジネスモデルを貫くのではなく他に出来る方法がないかを角度を変えて考えてみる必要がある。
何が得意技なのかを知り誰にもできない術は無いのか見つめ直す必要がある。それが分かれば進むべき道は一つである。切り開くことが出来るはずです。
私の仕事は後押しして自信をもって前を向いて進んでもらうことです。
商売は当たり前のことが出来ないから利益が出ない。その当たり前のこととは何かを整理しておくことです。
顧問先でもコロナで打ちのめされた社長も居ます。しかし、諦めるな自信をもって進め何のために商売をしたか考えてみろ。目的は変えず手法を変えればいい。
全身全霊を捧げて手を抜かずやれば必ず達成できるはずです。経営者が弱音を吐いて落ち込んではいけない。経営者が落ち込むと社員の士気はゼロになる。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八