テストマーケティング:メルマガ4月26日号

テストマーケティング

 

中小企業の多くは、素晴らしい商品を開発しても世の中に広めることが出来ない。

資金もないし、販路もないし、どうしていいかわからないそんな企業が多かった。

その商品が本当に世の中に受け入られるのか全く分からず一か八かで商品への思い込みだけで作り失敗している例をたくさん見てきた。

その助け舟になるテストマーケティングが出来れば中小企業にとって有難いことはない。

その実現をサポートしてくれるクラウドファンディング型の応援購入という形で会社がある。それは中山社長のマクアケである。

日本のモノづくりを元気にしたいという想いから会社を立ち上げたという。

メーカーと消費者を結び付ける応援購入という形でクラウドファンディング事業を進めている。その他のクラウドファンディングと全く違う位置づけである。

単なる資金集めでなくマクアケという会社が熱意ある社長に対してアドバイスしながら新商品を完成させる。チャレンジしたメーカーが消費者を結び付けワクワク感を提供している。マクアケでないとユニークな商品が出来なかったと言わしめている。それ程こだわりのある思い切った商品を世に送り出している。

資金もない販路もない中小企業の救世主のような存在になっている。

中山社長自身もこの事業がなかなか上手く行かず倒産危機を迎えたことがある。しかしそこを乗り越えて今がある。

土俵際の踏ん張りのある経営者だけが生き残れる。

 

 

組織の在り方:139の法則

 

1人で商売は出来ない。必ず会社を大きくするには、社長を助けてくれる片腕がいないと難しい。

社内での理解者で社長をサポートしてくれる人材がいないと行き詰ってしまう。

出来ることなら自分が得意でない部門の優秀な人材を片腕に置きたい。それも3人欲しい。それぞれが違う部門で長けて社長をサポートしてくれるのが一番望ましい。それもイエスマンではなくキチンと社長の嫌な意見も堂々と言ってくれる人材が欲しい。違った意見があっても最終的には社長の考えに沿って愚直な姿勢で臨んでくれる人がいい。

年商50億ぐらいまでなら3人の片腕が居てその3人の片腕にそれぞれ3人の部下がいるのが理想的だと考える。だから、12人の幹部で経営をかじ取りする体制が望ましい。
だから139の法則という。

部下をすべて3人編成で組織化を図っている会社がある。すごく上手く行っている。

いくら優秀な社長でも1人では限界がある。3人の片腕を会社の成長と共に探していく貪欲さが必要である。

多くの社長は社員を育ててと考えるが中小企業の場合にはそうはなかなかいかない。時間的な余裕がないかもしれない。

社長自身が周りを常にアンテナを立ててこれと思う人材をヘッドハンティングするのも1つの方法でもある。

年商が増えると徐々に人材も集まり出すものである。

人材は大切だから焦らず急いで集める必要がある。

 

 

少人数私募債

 

コロナ禍で資金が底をつき今後銀行借り入れが難しい局面を迎える企業も少なくないと思う。

利益は出ているけど前向きな投資資金が無い場合がある。そのような時に少人数私募債は発行しやすい。

少人数私募債というのはその企業を応援してくれる身内や取引先などが資金を提供してもらう社債である。応援資金のようなものである。

発行条件は
1,50名未満に対して発行できる
2,募集総額は5億件未満
3,1口の最低社債発行総額の50分の一未満

メリットは
無担保で発行できる
金融庁への届け出が要らない
社債債券を作らず台帳のみでも可
社債管理会社設置義務がない

デメリットは
縁故債であり、
引受先(取引先・親族・知人・社員)
を自ら探さねばばならない
銀行より金利を高い配当をする必要がある。

少人数私募債を発行して事業転換を図り伸びた会社もあります。

その為にも日頃から信用ある会社運営をしていくことがとても大切になってくる。

 

 

成熟市場こそ穴場

 

成熟市場は少子高齢化に伴い売上も減少していくのは当たり前の話である。

ニッチの新たな市場を開拓するには適している。

成熟市場には参入業者は少ない。既存の業者は今までの延長上の商品開発しか頭にないからだ。

『プリン専用醤油』という非常にニッチな醤油が非常に受けていいる。プリンに醤油をたらすとウニになるという都市伝説を商品化した。想像以上だったと話題になり、先行販売の1000本が即売り切れた。

都市伝説を知った北九州のYK STORESが実現のために老舗のごとう醤油に話を持ち掛けた。その結果老舗ブランドに恥じない商品を開発した。

クオリティーの高さに消費者は驚き想定外のヒットとなった。

成熟市場には奇抜なアイデアを投入し新たな市場を作る。
そのような穴場市場を突破口にして新規市場を開拓できる。

 

 

伝統のこだわりを捨てる

 

羊羹と言えばとらやの羊羹を思い出す。あの形が当たり前である。

薄いシート状にした正方形の羊羹を発売して1年で売上を90倍にした老舗和菓子屋がある。

創業1803年の京都の老舗和菓子屋亀屋良長である。

甘いものが好きな息子がトーストにあんこを塗るに苦労して「スライスチーズのような羊羹」を女将が閃いた。食パンにのせてトースターで焼くとアンパンのような味がして絶妙な味になった。フランス留学の経験がある女将が遊び心いっぱいで伝統にこだわらず自由な発想で商品づくりをしたお陰で売上が爆発的に伸びた。

こだわりを捨て固定概念を捨て自由な発想で物事を見ないと新しいものは生まれない。

歴史の長い会社ほど今の時代苦労されている。長年の資産形成で耐えしのいでいるが長くは続かない。

特にコロナ禍では昔と同じものを昔と同じように売っていてはお客様が離れていく。

コロナによって時代の流れが加速化したのでその差が歴然となってきた。

時代と共に商品も売り方も変え発想転換が重要になる。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

 

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