古いものを蘇らせる:メルマガ3月1日号

古いものを蘇らせる

 

不動産価値が多様化している。
銀行の評価は不動産鑑定に基づきその価値を算出している。

もうその評価制度も改める時代に来たと思う。

土地の相場がいくらで建物は償却されてもう価値はないという査定をする銀行の評価制度は、もう古臭い。

リノベーションすると借り手はいくらでもいて収益になるのにその価値を認めない。そのようなことがよくある。時代に即していない資産算定制度になっている。

「団地リノベ」ブームで、天井や壁をコンクリートの打ちっぱなし状態にして快適に暮らしている人も多い。新しい不動産収益ビジネスである。

2000年以降に成人式を迎えるミレニアム世代は、高度成長期に建てた古くて・使い勝手の悪い中古物件を安く購入し浮いたお金で自分の好みに合った空間に作り替えてしまう。

自分のいる空間がいかに自分に快適化がとても重要となり、建物の外観などはあまり気にしていない。彼らはタワーマンションには全く興味を示さない。タワーマンションの評価も時代と共に変わってくるかもしれない。

欧米に行くと100年前の古い建物をリノベーションしてステキな空間にして快適に過ごしているのをよく見かけます。

分譲だけでなく賃貸でも同じ現象がおきてい。都市再生機構(UR)と無印良品がコラボしてゴーストタウン化した団地をリノベーションして再生している。借り手が居なかった団地がいきなり募集は30倍です。

センスある居心地が求められている。
家にいることが多くなってきたコロナ禍ではよりそういう需要は益々増えていく。

時代の流れを読み間違えたら商売も衰退してしまう。

 

 

感動・感激

 

感動と感激がないとお客様の心を揺さぶることは出来ない。

一生懸命お客様に情報を提供しているが全く効果がないと嘆かれている。

すごい・ヤバい・ステキ・ほんと
など感動感激のひと言がお客様から出てこないと振り向いてくれない。

メールや手紙・はがきなどあらゆる方法でお客様へアプローチをしているのに結果が表れないことが多い。

ただ情報提供したらいいのだと錯覚して送っているからだ。

情報提供よりお客様に突き刺さるメッセージが欲しい。

相手の側に立ってみてどうしたら感動感激してくれるのか考える必要がある。

お客様には大量の情報提供が毎日届いている訳です。

その中から取り出して読んでくれて更に行動してもらいたい。ならばどうすべきかもっと真剣に考えるべきだ。

大量の情報が目の前を通っていく時代。よっぽど感動感激が無いと目にとめてくれない。

ただ情報提供しておけば何とかなるという安直なやり方では無駄にしかならない。
心のこもったメッセージが大切である。

 

 

支払い意識額を高める

 

お客様がこの商品・このサービスにいくら払ってもいいか(WTP)〈willing to pay〉がとても重要になってくる。

その金額を上げることが会社にとって粗利益が増えることになる。

その為には顧客満足度を上げるしかない。

例えば、ネッツトヨタ南国は、トヨタの販社の規模としては非常に小さい。お客様が高級ホテルに来た気分になるような徹底した接客で対応してすべてに渡って手を抜かない。顧客満足度は非常に高い。しかも、従業員の満足度も高い。だから、値引き販売は一切しない。

商売で手抜きをしないというのは至難の業である。当たり前のこともなかなか出来ないのに徹底したサービスをするのは大変なことである。普通の企業なら諦めてしまう。

顧客の悩みを分析して解決することもWTPを上げるのに役立つ。その為には観察力が求められる。電化製品には多くの種類がある。毎年、高度化して使わない機能がやたらと多いことも有る。

パナソニックや大手企業は競って多機能をうたって新製品を出している。

顧客の中には要らない機能が多すぎて使い勝手が悪いという層もある。引き算によって顧客価値を明確化してアイリスオーヤマは商品を提供している。明確な戦略によりオーヤマは高収益を生んでいる。

商売は万人に受けることを考えず、熱狂的なユーザーに支持されることが一番である。

それこそがWTPを高める。

支払い意識額を高めるためにどうすべきか考えることで、会社の粗利益額も上昇する。

 

 

時代の先読み

 

コロナ禍で電動自転車や電動バイクで通勤している姿もよく見ます。コロナ対策で電車通勤を避けているのでしょう。

和歌山県のベンチャー企業「glafitグラフィット」2017年電動バイクを販売した。年間2000台の販売が大ヒットと言われていたのに4か月で3000台売れた。

この会社は売れ筋商品を後追いして大失敗した経験を持つ。世の中で流行っているからと飛びついて商売を始めるのと一緒で上手く行くはずがない。

ここで学んだことは流行している時点で後追いしても遅いということである。

流行した時点で下火になりかけておりもうそこから始めても大きな利益は生まないということを学んだ。

人が儲かったと思うとすぐにマネをして始めようとしますが、既に遅いということです。

電動で二酸化炭素の排出はゼロで電気代10円でフル充電でき40キロ走行できる。しかも折りたたんで車に積める。そんな夢のようなバイクを開発した。

通勤はバイクで郊外は自転車で走り坂道はハイブリットで走る。新世代の乗り物である。

時代を先読みして望まれるものを提供すれば購買してくれる。

売れないということはお客様の心に刺さっていない。
本当に望まれるものを提供すればお客様は買ってくれるのです。

 

 

行動計画が無い計画は失敗する

 

事業計画を発表して推し進めようとする経営者も多いと思います。しかし、1年経っても計画が達成できないことが殆どではないでしょうか。

それは社長や幹部はその計画をわかっていても誰にいつまでに何をして貰わないとこの計画が達成できない。その大切なことが全く落とし込んでいないから中途半端に終わってしまう。

社員1人ひとり、パート1人ひとり、アルバイト1人ひとりが自覚をもって能動的に行動できるかがとても重要になってくる。そこが抜けている会社が殆どのような気がします。その為には行動計画書を各自が描きそれに基づいて行動できなくてはいけない。その行動計画書も毎日更新しておかねばならない。それが実現できている会社はコロナ禍でも業績はいい。

会社は社長一人では回せない。社員が考えて行動する想像力のある仕事が求められる。

その為に社長として何をすべきか考える必要がある。
能動的に考え動く集団に変貌させる必要がある。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

 

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