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経営アドバイザー 三條 慶八
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◆ コロナ禍で方向転換
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デパ地下は
私のリフレッシュの場です。
色々な食材があり、
惣菜店も工夫を凝らして
飽きない売り場である。
コロナ禍でデパ地下も
人出が少なく
大変な思いをされている。
生ものを扱っている売り場は
お客様が少ないからと
数を減らして
陳腐な売り場には出来ない。
ロスが今まで以上に出るのでは。
柿安ダイニングと言って
元々三重県の肉屋さんが
経営している惣菜店がある。
ここは初めてデパート売り場で
作り立てを提供した店である。
しかも狂牛病騒ぎで
会社が傾きかけた時に
デパート進出した会社である。
ピンチをチャンスに変えて
そこから快進撃で成長をしてきた。
その拡大路線をとってきた
柿安が方向転換した。
商業施設に依存しない
態勢作りに着手し出した。
本社の縮小を行い、
不採算店舗の撤退に着手した。
損益分岐点を80%から70%に
引き下げた計画を打ち立てた。
自社のお裁量では規制があり
どうにもならないデパートや
商業施設からの撤退を
21年2月末までの完了させる。
素晴らしい会社ほど撤退が早い。
大阪で本店を構える
うどんすきの美々卯は
いち早く東京からの撤退を
宣言し動き出した。
柿安は元々お肉屋さんで
精肉業の方は
前年対比増になっている。
コロナ後のニューノーマル(新常態)
に合わせた店づくりと
将来伸びる業態展開に
大きく舵を切って投資する。
外出自粛など巣ごもり消費が伸び
レストラン事業で培ったノウハウで
レトルト食品など外販を伸ばす。
このように先を見据えて
事業転換を図っている企業は
生き延びることが出来るが、
既存事業に固守している
企業は淘汰されていく。
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◆ 危機に強いビジネスモデル
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世の中、設備投資を中断して
様子を見ている状況である。
安全・安心な世の中にならない限り
設備投資は本格化しない。
人も余り現象が起こり、
人手不足で困っていた1年前と
全く様相が違ってきた。
大学の就職活動も
売り手市場から
買い手市場に大きく転換し
就職できない学生が増えている。
設備会社が昨年まで超忙しくて、
仕事を断っていた。
コロナによって
一番の大口である病院からの
仕事の延期話ばかりで
受注が激減してしまった企業もある。
このように色々なところで
仕事が停滞して動かない
状況が続いており、
先行きが危ぶまれる。
コロナが終息すれば
仕事依頼はある程度来るだろう。
中小企業の多くが
いつかわからない日まで
持ちこたえられる体力がない。
この苦しい状況から
生き残れれば、
競争相手が減り
いい思いが出来るかもしれない。
しかし、借入金が増えたことで
多くの企業が重い荷物を担いで
苦難の道を歩まないといけない。
このような情勢でも
一定の仕事がキチンと入り、
グラついていない会社もある。
それは新規案件を追うのではなく
今までのお客様のメンテ中心の会社である。
ビジネスモデルとして
メンテをしなければ
継続できない設備などもあり、
その定期メンテの仕事が
しっかりある企業は
このコロナ危機でも強い。
このような災害を伴う危機が
いつ訪れるかわからない。
是非、ビジネスモデルの
再構築を始めた方がいい。
それぞれの企業が
リスクヘッジしてきたつもりが、
コロナによって吹き飛んでしまった。
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◆ お客様に寄り添う
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中小企業にとって
生きていく道は
どうあるべきかを
考えていく必要がある。
大企業と同じように
マニュアルに沿った
画一的なやり方では
やっていけなくなる。
勝ち目はない。
お客様との信頼関係を
築いていくことが大切だ。
それも深い信頼関係が必要だ。
コロナ禍でも
業績を伸ばしている
会社も存在する。
服飾なんて
全くダメなはず。
どころが前年対比増である。
お客様に常に寄り添っている。
商品を仕入れる時にも
お客様の顔を浮かべて
仕入れている。
常にお客様と繋がっている。
仕入れた商品を
お客様にLINEで
この商品はお客様のために
仕入れてきました。
お送りするので一度試着し
気に入って頂ければ購入し、
ダメなら着払いで返送ください。
またお客様が欲しいと仰っていた
商品を見つけましたので
何種類か送りますので
一緒に見てください。
そのようなやり方で
すべての顧客とやり取りしている。
面倒くさい、しんどい作業を
コツコツとこなしている。
大企業には出来ないことだ。
これこそが中小企業が
生きる術(原点)である。
粗利益も高く
店舗展開をすることもなく
実質投資金額は少ない。
SNSを上手く利用し、
お客様に寄り添い
深くつながっている。
顧客名簿を持っていても
ただリストがあるだけで
本当に活用されていない会社が多い。
お客様の顔が見えてないなら
名簿があるだけである。
お客様と繋がっていないから
本当の活用が出来ない。
大企業と同じ活用方法では
勝てるわけがない。
お客様に寄り添うということが
どういうことなのかを
しっかり考えないと
中小企業は生きていけない。
細やかな心遣いが必要である。
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◆ 本音を探る
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本音を聞くことは
非常に難しい。
本音が分かれば
スムーズに進む。
聞く姿勢に問題がある。
だいたい聞く側が
最後までに聞かないで
口をはさむ。
大抵は否定的な見解を
述べてしまうから
本音を語ろうとしない。
昭和の時代の
頭ごなしの説教をしても
反発を買うだけである。
個性を無視して
画一的なやり方を
強要していた時代と違う。
納得させてわからせない限り
心を込めて仕事もしない。
だからこそ本音を探り
どこが問題化を解明することが
前に進む一歩である。
社員の本音が分かれば
風通しがいい会社になり
お客様ファーストの
話し合いが出来るようになる。
会社都合や自己都合が
横行しなくなる。
お客様の本音が表面化する。
お客様の本音が分かれば
間違いなく
素晴らしい売上が約束される。
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◆ 中小企業の資本支援策
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コロナによって
中小企業は想定外の赤字となり
債務超過に陥る企業も出てくる。
債務超過になると
今後銀行からの支援が
困難になる可能性がある。
その対策として
中小企業への資本支援策が
発表された。
商工中金や日本政策金融など
政府系金融機関で
資本性の劣後ローンの受付が
8月から始まった。
この融資は借入ではあるが
資本に組み入れることが出来
債務超過を一掃できる得策がある。
以前から資本性ローンがあったが
他の民間金融機関は
好意的に思っていなかった。
今回の資本性ローンについては
コロナ対策になっており
前向きに考えて支援している。
返済は一括で
5年10年20年とある。
その点経営を改善再生すれば
使い勝手のいい制度である。
当初の金利は0,5%で4年目以降は
黒字化によって金利が引き上げられる。
返済が無いから資金負担にはならない。
コロナ対策として利用する価値はある。
大企業のように体力があり、
大赤字を出しても
債務超過にならない。
中小企業は体力が無いから
このコロナによる損失で
債務超過に陥りやすい。
債務超過が一番銀行が嫌がる。
その回避策には役立つ。
コロナで被害を受けた中小企業は
中長期的に復活を模索して
完全復活を遂げないといけない。
その一助になるので
考えてもいい策でもある。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八
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