先日、PM2,5の悪影響で、商売が窮地に陥った方に 初めてお会いしました。
その方は中国で、 日本駐在員家族向けに食品販売をしています。
反日デモで日本人駐在員が一時帰国して行きました。
円安で、企業の人件費コストも2割上昇した。
更に子供を抱える家族は、日本に一旦帰国すると、
PM2,5の影響が怖く、中国に戻ることは無かった。
そのような状況が続き、急激に経営状態が悪化していったようです。
いつも最悪のことを考え、最大の準備をすることが大切だ
と 言っておりますが、痛感させられるお話でした。
自分の力ではどうにもならない外的要因で悪影響を受ける 事は、
誰にでも起こる可能性があるということです。
だから、問題が生じる前に対策を講じておくべきなのです。
そうすると影響を受けても、最小限のダメージで済むからです。
様々な方が相談にお越しになります。
しかし、もっと深く考え、対策を講じていたら、
そのような状況になるのを防げてたはずだ。
残念でならないことが多い。
何故、人によってリスクに対しての 対処の初動に違いがあるのでしょうか?
多くの方は、まだ大丈夫だと、先送りしていたケースが 非常に多いように思います。
話を聞いていると 人生においてそれほど危機感もなく、
リスクを考えて生きていかなくても 問題のない環境だったようです。
私は、全く反対の環境でした。
私は、大学入学と同時に親の会社に入社し、
給与をもらい、大学に通っていました。
大学は東京でしたが、仕事優先だから、
神戸から新幹線通学をしておりました。
親の会社は、飲食業と不動産賃貸業でした。
入社当初は、皿洗いから調理補助、
そして 家賃回収など何でもやらされました。
朝8時からから夕方までは事務所での仕事をして、
夕方からは飲食店の運営管理、ビルの管理営業 を
毎日夜中1時過ぎまで働いておりました。
365日休みなしでした。
当時の私は、その仕事が嫌でしょうがなかった。]
神戸の歓楽街に飲食店やビルを持っていたので、
20歳そこそこで経験が浅い私にとって、
口から心臓が飛び出るような経験を幾度なくしました。
普通の人では経験しない事ばかりして、 乗り越えてきた人生のお蔭で、
度胸と図太さが養われ、 140億の負債を抱えたにも関わらず、
完全復活できたのかもしれません。
20代前半には口から心臓が飛び出てくるような経験を山ほどしました。
最初のころのビビった話を2つほどご紹介します。
◆1つ目は、飲食部門の話です。
従業員の彼女が店にお客として来ていた時に、
ややこしそうな男の客が、その彼女に執拗にチョッカイを出していた。
嫌がっていた彼女を見て、従業員が何度も注意してもやめないので、
お客であるその男を殴り、外に追い出した事件が起こりました。
翌日、その男から連絡あり、従業員に行かすわけに行かないので、
私1人で指定の場所に行きました。
すると、なんとややこしい人間ばかり10人以上座っていました。
今みたいに修羅場を潜り抜けてきた訳ではないので、 ビビりまくりでした。
しかし、ここで引き下がったら、 何をされるか?わからない。
会社に損害を被ると思い、 譲れない所は譲らずドキドキしながら交渉しました。
殴った従業員の行為は、大変申し訳ないが、店内での 行為は間違っている。
両者悪いと思う。だから、治療代は 払うが、慰謝料は払えませんと貫き通しました。
その後、その時の私の対応を認めてくれて、当社の日本料理店で おとなしく大宴会を何度も開催してくれました。
その経験のお蔭で、少し自信がつきました。
◆次は、不動産部門の話です。
私は入社して、まもなくワンルームマンションを企画・運営をしました。
まだ大学生でしたが、銀行と交渉し、借入交渉もしました。
自分の企画なので、成功させるために管理人室に住み込みました。
成功のポイントは、入居率を上げて、家賃を100%回収することです。
繁華街の中にある訳で、様々な人が入居しており、 家賃が遅れる人もいる訳ですから、
最後には自分自身で家賃回収をしなければなりません。]
ビルは、すべて自分の会社で管理しておりました。
だから、高収益で運営出来ていた訳です。
常に考えていたことは、大企業が参入できない、
しかも、競合他社のマネのできない商売(方法)をし、
圧倒的シェア(地位)を築けるようにすることです。
ある部屋に何度も催促状を送っても、連絡なく入金もありませんでした。
私としては、回収する責任ある訳ですから、、その部屋に訪問し、
誰も出てこないので、カギを開けて、部屋を確認しました。
何故なら、夜逃げする場合があるからです。
すると背中に絵の入っているデカい男がいました。
『お前誰じゃ!何しに来たんじゃ!』と凄まれました。
私は「契約者の~~さん居ますか?家賃が入ってないので」と訊ねました。
すると、そのデカい男が、威圧的に
『わしを誰やとおもっとるんや?~~組の~~じゃ!』と脅してきました。
心の中で、「あんたのことなんて知る訳ないやろう!」と思いました。
結局、そんなことにめげずに契約者を探し出し、家賃を回収しました。
契約者以外話しても埒があかないからです。
そのようなビビっているとき何を思っていたかと言いますと、
『自分がもしここで引き下がってしまうと、他に波及し、
会社にも損害が被り、会社が潰れてしまう。』 そして、
『自分が最後の砦なんだ!』という意識を持って対処しました。
常にリスクを考えて行動できるようになったのは、
そのような経験を20代前半からして、 『会社を守る・身を守ること』を常に考え、
体を張って商売をしてきたお蔭かもしれません。
なぜなら、油断していたら、何もかも失くすこともあるからです。
実際にそうなった人も見てきましたから、生きる術を身に付けました。
だから、私は人一倍、頭の思考回路が
『最悪のことを考え、最大の準備をする』ことを
考えるようになっているのかもしれません。
そのお蔭で、今生きていられるのかも?
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● 成功のポイント●
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◆『まだ大丈夫、必死になる必要はない、
という時期から準備しておくことが大切なのです。』
多くの人を見ていると、お尻に火がつかないと動かない。
それが間違いだ!という事に早く気が付いてほしい。
◆『チャンスは自分から拾いに行くものだ!』
成功する人は、必ず能動的に動き、自分でチャンスを広げている。
目の前のチャンスをつかみ切れないで、逃げていてはダメだ!
やってみないとわからない。
◆『決断力のなさが、後の大きな損失を招く』
決断し、前に進めばいい。失敗すれば修正すればいいだけ。
決断できず問題を放置する罪の大きさを知らないといけない。
◆◆◆最悪の状態を予測し、最高の準備をしておくこと◆◆◆
*再生には、確かな戦略と準備期間が必要です。
だから、勇気ある一歩を早く踏み出すことが大切なのです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八