コラム

負債140億の会社を自力再生した経営者だから言える!『事業再生上の3月と金融機関との関係』

 

この時期、金融機関も決算がありますので、非常に忙しい月です。 3月に融資の話やリスケなど各支店に持って行っても、なかなか取り扱ってくれない。 3月に資金が必要なら、1月2月の間に相談に行っておかないといけません。 金融機関にも稟議の通りやすい時期と、それどころでない時期とあります。

決算の3か月前に各取引会社の格付けをしております。 (必ず、貴社がどのランクか?教えてもらっておいてください) つまり、昨年の12月に格付けをしております。

不動産をお持ちの方などは、担保評価したいので、 鑑定評価代金を請求された方もいらっしゃるはずです。 お金を支払ったわけですから、絶対にその結果報告書をもらうべきです。 何故、金融機関が金融庁検査のために行う費用を私たちが支払う? 支払うなら、必ず結果報告を受ける権利があるはずです。   借りている弱みに付け込み、土足で家に上がってくる行儀の悪い金融機関もいます。 私の経験ですが、3月の末になると取引支店の数字が上がらないからと言って、 小切手を切って預金金額を1日だけ上げることを半強要されたこともあります。 ひどい時には、借りたくもないお金を無理やり、貸し付けられたこともあります。 借りている弱みがあるから、黙って払いたくもない金利を払っていました。

最近では、そのようなことをする金融機関もないとは思いますが、 債権回収のためにひどいことをしている金融機関はまだまだあります。

緊急融資制度がありましたが、その保証協会付けの貸し付けを目一杯借入させて、 その借入金を一時他の金融機関口座に移し、再度数回に分けて口座に戻させていました。 何故かというと迂回させて、戻さないと、借りた資金を返済させたことがバレルからです。 このような姑息なやり口で、その緊急融資で借りたお金で プロパー融資の返済をさせている金融機関は、存在します。

例え、どんな事情があろうとも、絶対に許される行為ではありません。

金融機関は、次の半期の決算9月を見据えて動き出します。 また、政府は秋ぐらいに消費税10%に上げるための経済政策を断行してきます。 この10%が本決まりになる頃には、恐らくTPPも合意しているでしょうし、 今後日本の構造改革が推し進められていくでしょう。

その変化に対応できるように、早めに体制を整えておかねば、時代に乗り遅れてします。 そのためには、勇気ある決断をし、1歩を踏み出してほしい!

 

 

株式会社 Jライフサポート  三條慶八

 

 

三條慶八の本