事業再生において『成功するための条件』には、4つあります。
1. 経済的・時間的に余裕ある間に出来る限り早めに対処する。 2. 会社や家族を守る術を身に付ける 3. 金融機関と対等な交渉が出来るように金融機関の考え方を知る 4. 何があても大丈夫なように危機管理能力を高めるおくこと
皆様は、以上の4つを備えているのでしょうか? 負債140億の会社を自力再生した経験上、この4つが非常に大切だと思っております。
まず1、についてご説明します・ 経営者の皆さんは、自社の状況がどういう状況か?肌で感じていると思います。 少しでもうまくいっていないのなら、おかしいな!と感じているはずです。
しかし、現実を直視するのではなく、見栄やプライドが邪魔して、不景気や業界の悪さのせいにして、問題を先送りしてしまう経営者が非常に多い。
すると、会社は段々と劣化していき、再生資金もなくなり、最後には破たんしてしまう。
そのようなことがないように、少しでも会社の変化に気づいたなら対策を講じていくことが必要でしょう。
2、について説明します。 中小企業経営者にとって、事業と家族は、大切なものだと思います。 何が一番大切なのでしょうか?
考えてほしいのは、現状では事業がうまくいかないということです。 そこで、残すものと捨てるものを取捨選択できなくてはいけません。 しかし、なかなか出来ない経営者もいます。
捨てる勇気も必要です。 そして、家族を守るために、やってはいけない資金繰り方法があります。 そこがわかってないと、事業を救えても、家族離散の可能性もあります。 3、について説明します。 よく再生会社の人間が、金融機関とは借り手と貸し手だから、対等に交渉すべきだと言います。 それは、本当でしょうか?
私の答えは、NO です。 なぜなら、金融機関は私たちの会社の決算書も手に入れ、会社や個人、そして家族の財産や個人情報をくまなく調べいます。 では、私たちは金融機関のどこまで知っていますか?
だから、金融機関の考え方や次に何をしようとするのか?などを知っておく必要があります。
それによって、『不安』も消え、対応が可能になるのです。
4、について説明します。 この対応の力を身に付けるのが一番大変です。 何があっても大丈夫!とは、予想しないことは起こらない状態にすることです。
そのために将来のリスクに備え、防御策を講じておくことです。
そうすることにより、再チャレンジできる体制が整えられるのです。
株式会社 Jライフサポート 三條慶八