戸惑う後継者

外資でバリバリに働いていたのに、
家庭の事情で家業を継いだ経営者が相談に来た。

超一流のエリートが中小企業の経営をすると、
異次元の世界で全く今までのスキルが役に立たないと
嘆いていた。

大企業で働いている時は、取引先を見下して商売していた。
今は下請けの立場となり気持ちの切り替えが出来なかった様です。

色々な経営指標をを駆使して改善を従業員に求めた。
結果的に従業員に訴えても何も響かなかった。

「結局はお客様に喜んでもらう様に考えればいいのですね」と
従業員に簡単明解に言われた。その一言で自分の過ちがわかり、
馬鹿な事をしてきたのがわかった。

現場の人間の方が日ごろから改善点はわかっている。
それを吸い上げていなかった自分が恥ずかしくなった。

金融機関に対しても大企業時代は、銀行員を顎で使っていた。
今は、頭を下げてお金を借りなければならない。
非常に屈辱感を味わったと言っていた。

中小企業は、人を大切にし、最大限活用できないと先はない。
大手みたいに人材が多くいない。
金融機関交渉もどうしていいかわからず、
中小企業経営者としての基本的な考え方や生き方を学びたいと
やって来られた。

中小企業は誰も助けてくれない。
知識より知恵とたくましさが必要だ。

何事もシンプルに考えるのが一番正しいと思っている。
お客様の気持ちがわかるかが、数字より大切で、商売の基本だ。

 

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