コラム

価格高騰:メルマガ11月1日号

価格高騰

 

コロナによって様々な影響が出ている。

建築関係なら木材が手に入らない。
そのために建売業者が困っている。

便器や給湯器なども不足して引き渡しが出来ない現象が起きている。

半導体不足が様々な業種に影響している。

ベトナムは当初コロナ感染者が少ない非常に安全な国であったのが、今ではロックダウンするほど感染者が増えて向上などが生産ストップして困っている企業が多い。

中国からベトナムに生産を移転したところは今では部品などが調達できない。

友人の会社がベトナムに工場を持っているが生産が追い付かないので、ベトナムの職員が泊まり込みで生産を続けてくれていると語っていた。

今の日本じゃ考えられないことで涙が出ると感謝していると。特別ボーナスを払うと言っていた。

運送業はガソリンが高騰し採算が合わないが走っている状況である。

元々運送業の値段は安く粗利が少ないので、燃料費の高騰は直撃である。

物流は非常に大切な業務なのにこのままでは人が集まらないとその社長は嘆いていた。
道路事情が分からないから外国人雇用が難しいと言っていた。

いつ何が起こるかわからない状況で会社経営をすることは大変である。
問題が生じた時にどう対処するかで将来が決まる。

コロナ感染者が少なくなり緊急事態宣言が解除され経済が動き出したときに色々な問題が生じている。

これからが社長の手腕次第である。

社長の力量が試される時代が訪れる。
選ばれる会社・選ばれる商品・選ばれるサービスしか残れない時代になってきた。

 

 

戦略と戦術

 

戦略と戦術は全く異質なものである。
戦略と戦術の意味を間違っているから不成功に終わることがある。

戦略とは目標を達成するものである。
戦術は戦略を遂行するものである。

戦略は何をやるかを決める。
戦術は戦略で決めたことをどうやるかを決めることである。

戦略の何を決めるかは、経営者が決めるのである。

戦術のどうやるかは現場の人間が決めて遂行する。

戦略で大切なのは、敵のいないブルーオーシャンが基本である。

戦術は敵と戦うわけであるから敵を知ってから戦う必要がある。
ただ戦をしても意味がないし、勝ち目がない戦になる。

戦略の過ちは取り返しがつかない。

いくら戦術を高めても勝ち目はない。

体力のない中小企業では経営者の判断ミスで戦略を間違うと命取りになる。

だから中小企業は経営者次第である。

 

 

コロナ後の銀行対応

 

コロナの感染者が激減してきた。
緊急事態宣言が解除され経済が本格的に動き出した。

しかし、コロナ前に戻るまで時間が要する会社も多い。

売上が戻らない会社も多い。

コロナ感染者が多い時は銀行も厳しいことは言わない。
しょうがないですねと同情気味に接してくれる。

ところが落ち着いてくると銀行としてはそうは言ってられない。
段々と厳しく対応してくる。

来年夏の参議院選挙までは政府も選挙対策として中小企業支援策を打ち立ててくるでしょう。しかし、その後は変わるだろう。

中小企業が日本の生産性が低い原因だと考えているから淘汰してもしょうがないと言う政策を遂行していくはずです。

コロナ禍のように簡単に借入が出来た超金融緩和策は終了し借入も難しい時代に突入する。

利益が出て将来性のある企業は支援をしていくだろうが利益も出ておらず将来性もないと判断されると
支援も得られないだろう。

あれだけ支援したのだからこれ以上は出来ないと言う対応になるでしょう。

銀行が将来の不良債権のために備えつつあるのは事実である。

銀行の支援を得られるように早く利益が出る体質に構造改革しておく必要がある。

企業は利益が出ないと存在意義はなくなる。
会社が存在して継続するためにも利益を出すことが絶対的な条件である。

 

 

チェンジアズチャンス

 

商売と言うのは必ず時代に沿った旬がある。

旬が過ぎれば廃れていくしかない。

同じものをいつまでも同じやり方でやり続けるのは到底無理である。

昔レンタルビデオ屋は大流行りの時代があった。

その代表的なのがTSUTAYAで業界2位だったのがゲオであった。

しかし時代と共にネットに移行していきレンタルビデオは衰退していった。

TSUTAYAはTポイントカード事業で事業を拡大していった。

ゲオはリユース事業つまり中古品の売買で業界1位になって逆境を乗り越えてきた。

商売と言うのは行き詰った時にどう考え行動するかが企業の行く末を決定づける。

ブームは必ず去る。

そこを理解しておかないと乗り切れなくなる。

変わることこそチャンスが訪れる。
変わらないとチャンスなんて来ない。

コロナ禍で変われるかだ。
時代が急激に進んだことを肌で感じているのに何もしないでいるとチャンスなんて来るはずがない。

お客様の声に大きなヒントがある。

だからこそ現場を見ていないと目の前のチャンスを見逃してしまう。

社長が大名行列のように現場視察をしている会社がある。

それでは何も見えない。

こっそりそっと現場を見ないと真実は見ないものだ。

 

 

受け身の社員から変える

 

最近多くの経営者から社員が言われたことしかしないと悩んでいる話を聞きます。

それには時代背景と社内の構造に問題がある。

ドン・キホーテグループがスーパーのユニーを買収して2019年4月に関口社長が就任以来劇的に業績が改善している。

トップが変われば会社も変わる典型である。

ユニーの営業利益が16年は2%だったが、20年には6%と大きく改善している。

大きな要因はトップダウンと年功序列をやめたことである。

今までは本社の指示に現場がいかに忠実に行いその監督能力が高い人材が評価されていた。
今の評価はプレイングマネージャーです。

単に命令するのではなく指示の本質を理解してもらい共感して一緒に考えてもらえる組織に変えていった。

そうすると今まで評価されなかった人が評価されるようになった。

そのために社長はとにかく社員との意見交換を頻繁に行った。

『どう思う』と問いかけ意見を吸い上げてきた。その地道な努力が実を結びだしてきた。

現場に権限を与え意識改革を行う必要がある。

ドンキもそれぞれの店で独自色を出して運営されている。
全体統治でなく個店の経営を大切にしている。

多様化の時代には一律と言う言葉は死語になっている。

 

株式会社 Jライフサポート 三條慶八

三條慶八の本