コラム

見た目:メルマガ7月5日号

見た目

 

自粛生活の中自宅に花を飾る様になった家庭も多いのではないでしょうか。

食生活の中にもコロナ禍で癒される映える鮮やかなフラワーサンドが人気を博している。

旬の野菜や果物をたっぷり使い色鮮やかな花畑のような卓上になっている。

食べるだけではなく見て楽しむ要素がないと振り向かなくなってきた。

ただお腹がすいたから空腹を満たしたいというのは時代遅れになってしまった。

カレーパンもブームになりカレーパン専門店も多くできている。

カレーパンを2つに割ると中身の肉などの具が巨大でゴロゴロしておりインスタ映えする。普通のカレーパンでは振り向かれない時代だ。

更にカレーパンなのに富士山のような形で色も赤やブルーで鮮やかな色彩を帯びている見栄えのいいものもある。

昔は中身勝負の時代でしたが、今はパッと見が非常に大切な時代になった。

だからこそ美容整形が流行り男性でさえ化粧をしいる時代だ。

古臭い時代の私に理解できないことがあるが受け入れていかないと時代に取り残される。

商売のやり方も見た目を大切にして考えないと失敗する。

だからこそ会社や商品の『イメージ戦略』が重要になってきている。

 

 

仕事が好きでたまらない社長

 

顧問先の中で仕事が好きでたまらない女性社長がいます。

今世の中の女性が注目している美容機器を販売している社長です。

売上は前年対比倍以上で業績は急成長しています。

365日24時間本当は仕事をしておきたいと常々言っています。

その考え方には大賛成で特に人材のいない中小企業経営者ならそうでないといけないと常々思っている。

経営者としてとても素晴らしい。そこまで極めて考え抜き社長業をしているから
大成功するのでしょう。

現実は家庭もあり子育てもありそうはいきません。歯止めになっているのは事実です。

社長の夢は世界制覇です。しかし悩みもあります。
社長がスーパーマンだから社員は社長頼りになっている。

自ら考えて、自ら決めて、自ら責任をもって動こうとしない。すべてが社長の所に決済を求めてきている。

年商20~30億までならそのやり方は通用するがそのような年商レベルでないから組織として動けるようにしないとどうにもならない。

多くの会社を見ていると年商20~30億までなら社長がブルドーザーのように引っ張っていけば何とかなる。

しかし、それ以上になると人を育てて組織づくりをしないとどこかで歪が出来て崩壊しかねない。

大手コンサルが入り組織づくりをしてくれたが、結局は人が居ないのに理想と現実のギャップがあり

上手く行っていないことが多い。大企業のやり方では中小企業は通用しない。

大手企業のように人材が豊富でないから上手く行かないのが現実です。中小企業では出来る人間に仕事が集中して困っていると嘆いている。

意外に若手の方が才能が有り見逃していることも有る。失敗をさす覚悟を社長がどこまで持っているかである。

会社は2割の出来る人間が8割を食わしていると考えておくべきです。

一番悪いのは社長に決済を求めてきた時にすぐに答えを出すからです。

社員にしたら社長決裁をもらえば失敗しても自分の責任にならないから仕事も楽ちんである。

組織を作るだけでは意味がない。職務分掌を決めて自分の仕事の権限と責任を明確にしておく必要がある。

そこでどうすればいいか社長に聞いてきたらそれはあなたが決めることだからよくよく考えて決めてください。その結果を教えてください。

失敗してもそれは社長が責任を持つから果敢にチャレンジしなさいと言えないと動かない。

失敗してこそ学ぶことがあり、成長することが出来る。そうすれば社員が育つ。

出来る社員も自分ですべてやらず社長が見本を見せてこそ仕事のやり方を学び会社の人を育てる文化が育つ。

 

 

組織が沈没する日

 

会社で組織形成はとても難しくて上手く機能しないことが多い。

期待していた人材が能力を発揮できずに辞めていくことも有る。

プロ野球関係者に何故、有望な選手が伸び悩んで辞めていくのか聞いたことがあります。

プロに入ってきたのだから才能はあるに決まっている。

『こころと頭』が決め手となると断言している。

いくらホームランを打つ能力があっても緩急や変化球など臨機応変に対応し順応能力がないと通用しない。

いくら160キロのボールを投げてもコントロールがないとダメだしストレートだけならプロでは打たれてしまう。そこには工夫が必要である。

つまり生き抜くためにどうすればいいかを考えていかないと壁にぶち合ったってしまう。

阪神タイガースの藤波選手は160キロのボールを投げる。しかし、ブレイク出来ない。

江夏豊という元阪神の大エースが臨時コーチに行ったときに藤波選手はキャッチボールがいかに大切かわかっていないと言っていた。

その基本的なことが出来てないから今の姿になっているのだろうと思う。
江夏選手は現役時代に麻雀をしながら左手にボールを持ち壁にボールを同じところに当てながら麻雀をしていたという。そんな芸当が出来るほど鍛えているから剛速球でコントロール抜群だったのでしょう。

小さなことを大事にして何事も手を抜かず基本的なことを疎かにしない人は大きな仕事が出来るようになる。

いくら知識が豊富でも通用しない。そこに知恵がないとどうにもならない。

経営者として必要なことは鳥の目のようになって色々な角度から物事や人を注視できなくてはいけない。

適材適所に人材を配置して最大限の力を発揮する組織を作らなければならない。

野球でいえば全員4番バーッターでは戦えない。

足が速い人守備が上手い人バンドが上手い人色々なシーンを想定して人材を上手く活用できるかが経営者の裁量である。

画一的な人材登用では組織が沈没して機能しなくなる。

組織としてどんな人材が必要か考えて青写真を描かないといけない。

 

 

思い入れ度数

 

コロナ禍で新規事業をやろうとしている人も多い。

これがダメだからこれにしようと安易に考えると失敗する。

顧問先の中で100年以上の老舗会社がある。その会社もコロナで被害を受け赤字に転落している。

会社をスリム化して赤字の垂れ流しを止めた。アフターコロナに向けて色々と考える時期に来た。

食品に関わる事業をしていた。自然食品に興味があり今迄に無い取り組みをしている。

代々続いている事業に対してはそれ程情熱を感じてなかったのではないかと質問をしてみた。

「もしかして本業は興味がなかったのでは?あまりにも今回の取り組み方が違うから」と聞くと「前は先代からの借金を返すだけの事業としか考えられなかった」と回答してきた。

なかなかよく練って考えた新規事業で将来上場できるかもしれないと思えるほどでした。

それ程興味がなく心底情熱を注げない事業をいくら頑張っても上手くいかないと痛感させられました。

今の事業に対してどれだけの情熱をもって商売が出来ているかで将来が決まると言っても過言ではない。

社長の『情熱』が大切である。社長の思い入れ度数に応じて事業の成功率が決まる。

 

 

賢い消費者

 

お金の使い方が
今の消費者は
非常に上手い。

共同購入の『カウシュ』がある。
複数人数で同じ商品を購入することで
割安に購入できる仕組みがある。

お酒やコーヒーなど
重たいものを自宅まで
運んでもらえるので
お店に買いに行くよりも
安くて便利である。

家族や友人でシェア買いする人も
増えてきている。

シェアやレンタル時代に即した
ビジネスモデルを構築することで
利用者の獲得を目指している。

商売というのは
目の付け所がいいねと
昔の人が良くいったものですが
まさしくそうなのだと実感します。

家電や生活用品を
貸し借りし出来るサービスがあり、
気に入れば購入できるサイト
アリススタイルというのがある。

バブル時代の無駄を体験した人からすると
今の消費行動は理解し難いところもある。
シェアとかいう概念は全くなかった。

長い間のデフレによって
消費者の動向が変わって
賢い買い方をしている。

そのような時代の変化に
即した提供の仕方を
売る側も考えなくては
消費者の心を捉えることが出来ない。

モノを売ると言う概念は、
もう時代遅れになってしまった。

 

株式会社 Jライフサポート 経営コンサルタント 三條慶八

 

三條慶八の本