コラム

負債140億の会社を自力再生した経営者だから言える!『再生と震災』

今日で東北の大震災から3年目が経ちました。  私にとって自分が被災した阪神淡路大震災と共に今日は忘れられない日です。  何故なら、他人事とは思えないからです。

 

1995年1月19日午前5時46分、阪神淡路大震災が神戸を中心に襲いかかりました。 家で寝ていた私は、下から突き上げるような振動を感じ目が覚めました。 それも2度続けて襲いかかりました。それから、横揺れがひどく、 とにかくじっと耐え忍ぶしかない状況でした。

 

神戸で地震なんて想像できなかったので、何が起こったのか?わからなかった。 小学校で教師から、神戸は御影石が地盤で、日本で一番地震に強い地域だと教わっていた。 だから、地震は東京に起こるもので、あり得ないことだと思っていた。

 

大学で東京に行っている時に地震を体験し、これが地震の揺れというものだと初めて体感した。 地震に備えるという習慣も全く無く、懐中電灯やラジオなども置いていませんでした。 ですから、電気も消え、電話も繋がらず、あの時は何が起きたか?情報が全く入りませんでした。 外の景色を見ると火災も広がり、大変な事が起きたことが分かった。

 

これは仕事場に行かなければと思い、とにかく向かいました。 道路は陥没し、ビルは倒れ、高速度道路も倒れ、火災が広がり、 普段の道は進めず、迂回し、急いで向かいました。見える景色は、この世の物とは思えず、夢の中にいるような感じでした。 事務所に入ると、ミキサーに掛けられた惨状で、 一番奥に置いてある金庫が玄関まで飛ばされていた。 事務所にいたら、当然死んでいたなあと実感した。

 

会社の被害状況を確認し、街を回ったら、街並み自体がもう破壊された状況でした。 日本沈没というのがあったが、まさしくこれだと思った。

 

「長く商売をして築いてきたが、これでパーになった。人生も終わったなあ!」と 両親がショックの余り、ガックリと肩を落とし、涙ぐんでいた。 その光景を見て、何とか親に恩返しが出来て、何とかした!と思いました。

 

親への報恩のため、苦悩の地獄の日々を送ることになった訳です。 そして、100億以上の個人保証も背負い、死んだ方が楽な10年程でした。 しかし、後悔はしてません。 これが自分の人生の宿命だったのだと思っています。

 

その震災の体験で、震災特需というのは、3年だと身をもって知りました。 3年が経つと、マスコミや建築関係など人・物・金が集まらなくなりました。 ビルも家も建っても、人や企業が逃げて行っても、戻ってこない訳です。

 

東北の大震災が3年が経過し、これからが本当に大変だろうと思っています。 3年までは、金融機関も周りも震災があったからと大目に見てくれます。 しかし、震災前の経済には絶対に戻りません。2割・3割減の経済のまま停滞する。

 

アベノミクス・東京オリンピックで復興も遅れていくのでは?と危惧しています。 震災後賑わっていた仙台の繁華街も静かになっていると聞きます。

 

私は、東京霞が関に震災後、陳情に行ったことがあります。 その時に言われたのが、『神戸だけ特別なことは出来ない。』と言われました。 貴方の親が神戸で被災していたらどうなんだ!と憤りを感じました。 悔し涙を浮かべて神戸に帰った経験があります。

 

政府も国益が大切で、海外に金をばら撒くことも必要なのでしょうが、 自国民の命と財産を守ることも、もっと真剣に考えてほしい。 自分の親がその被災地にいるのだと思い、迅速に支援をしてほしいと思っております。]

 

震災を経験して、死ぬ思いをして再生をした私に出来ることがあるなら、 お役に立てればと思っています。 多くの友人や知り合いが阪神淡路大震災の影響で倒産し、破産した。 親父と同世代以上の方は、会社が倒産すると生命力も無くなり、亡くなった人も多い。 自分のミスでならまだ納得いくでしょうが、自然災害など外的要因なら 納得できないでしょう。もう、悔しい思いをしてほしくない。

 

そのためにも中小企業経営者を守りたい!

 

╋╋・‥… 成功のポイント …‥・╋╋

◆『まだ必死になる必要はない、という時期から準備しておくことが大切なのです。』

多くの人を見ていると、お尻に火がつかないと動かない。  それが間違いだ!という事に早く気が付いてほしい。

◆『チャンスは自分から拾いに行くものだ!』

成功する人は、必ず能動的に動き、自分でチャンスを広げている。

◆『決断力のなさが、後の大きな損失を招く』

決断し、前に進める気概があればいいが、(失敗しても修正すればいい訳で)  決断できず問題を放置する罪の大きさを知らないといけない。

 

*再生には、確かな戦略と準備期間が必要です。

だから、勇気ある一歩を早く踏み出すことが大切なのです。

 

ちょっとしたアドバイスで、人生が大きく違ってきます。 私の体験を通して得たこと【知らないと損をする情報】を伝授していきたい。

 

株式会社 Jライフサポート                                                                                                                              三條慶八

三條慶八の本